エアフィックスのB5N2こと九七式「三号」艦上攻撃機を作っていきましょう。
前回は筆者の組みかけ放置品を再生し、組み立て完了した。
今回は塗装とマーキングになる。
少し前から「トラブルがあった」とか言っていたけど……
今回の範囲だっけ。
ですな。
そのトラブルが解決するまで完成はお預けになるかと。
詳しくは道中で説明する。
とりあえず可能な範囲で進めよう。
塗装図の確認
このキットに収録された塗装は2種類。
プロペラスピナーを選ぶ必要があるので、塗る以前に組み立て時点でどちらを作るか選択しておきましょう。
今回はAパターン、空母翔鶴搭載機で塗ります。
斑模様の迷彩が特徴的だよね。
同じ時期の零戦なんかはほとんど明灰白色の単色だったけど、九七艦攻は同じ時期でも塗装がバラバラというか。
どうも真珠湾攻撃時の九七艦攻は応急的な迷彩だったようです。
搭載空母によって迷彩も塗り方にある程度傾向があるのだとか。
下塗り
手始めに下塗り系の塗装から。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのコクピット色(中島系)
- 全体の下塗り→ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォホワイト
- 機首や金属色部分の下塗り→Mr.カラーのカウリング色
……と進めてみました。
マスキングが必要なカウリング色の乾燥待ちに
- エンジン→Mr.カラーの黒鉄色
- 爆弾→Mr.カラーのニュートラルグレー
と塗っています。
爆弾はキット指定ではハンブロール40番のグロスペールグレーとなっていますが、ちょうど良いのが手持ちでは見当たらず……
以前のハセガワ製品の魚雷同様にニュートラルグレーで塗っています。
武装は軍艦色とか明灰白色とかでも似合いそうだね。
……そういえば部品が足りないのは気のせいかな?
もしかしてそれがトラブルの内容という。
筆者が塗装のために部品を目玉クリップに挟んでいたんだけど……
一瞬目を離した隙に、主脚パーツが片方弾き飛ばされて虚空に消えた。
あらら。
捜索隊を出したが現時点でも見つからず。
それが発見されるまでは完成できない。
ただ主脚パーツは本体とは色も違いますし、デカールを貼る指示もありません。
他の部位を進められるだけ進めてしまいましょう。
本体色の塗装
というわけで塗装作業を続行。
本体の基本色を。
使用したのはMr.カラーの灰緑色です。
ビンの表記では陸軍機向けのようですが、筆者は海軍機でもこの色をたびたび使用しますな。
前のハセガワ製品はシルバー下地だったけど、今回は違うんだ。
キットによってジュラルミン地だったり灰色だったりしますな。
これは考証の違いなのか、それとも生産時期の違いなのか……。
斑の迷彩を吹き付ける
一度デカールを切り出し、日の丸部分を鉛筆でアタリ付け。
そこを避けるようにして、斑迷彩を吹き付けていきます。
中島の機体なので当初は暗緑色(中島系)を使おうともしましたが……
筆者は色味が濃すぎると判断。
ここはMr.カラーの明灰緑色(中島系)を使用しています。
筆者が以前「あんまり出番がない色」とか言っていたやつだっけ。
日本軍機用の色としてとりあえず購入したものの、あまり使っていませんな。
ビンには「日本海軍機全面・下面色」と書かれていますが、筆者はこの色が下面色としては少し緑味が強すぎるように感じているようで。
ただ今回は上面の緑色に一番近いと判断してね。
ようやく日の目を見た感じだ。
ボックスアートにかなり近い感じになった。
これでエアブラシ吹きは終了ですな。
画像に写し忘れていましたが、プロペラなどのシルバー部分はガイアノーツのスターブライトジュラルミンで塗っています。
以前一号艦攻でも使った色ですな。
マーキング!
裏で細かい筆塗りを進めつつ、デカールの準備。
海軍機だからか、陸軍機のような特徴的なマークは少なめですな。
国籍マークとか番号とか、シンプルな内容だね。
ゴジラな謎表記銘板は一号艦攻同様という。
今回の戦果
貼り付けるとこんな感じに。
この時期の翔鶴搭載機は
「尾翼の番号がE1、胴体後部の帯が白1本」
なのが目印なようです。
真珠湾攻撃に参加したほかの空母搭載機は
- 赤城→尾翼の番号がA1、胴体後部の帯が赤1本
- 加賀→尾翼の番号がA2、胴体後部の帯が赤2本
- 蒼龍→尾翼の番号がB1、胴体後部の帯が青1本
- 飛龍→尾翼の番号がB2、胴体後部の帯が青2本
- 瑞鶴→尾翼の番号がE2、胴体後部の帯が白2本
となっているようだ。
九七艦攻に限らず、零戦や九九艦爆でも同様とのこと。
以前タミヤの零戦二一型を瑞鶴搭載機で組んだけど、あれも白帯2本とE2から始まる尾翼番号が振られている。
一航戦、二航戦、五航戦で色とアルファベットが同じものに振り分けられているというか。
今回はここで中断。
というか例の部品が見つからないので、作戦は一時中止。
見つかるまでは別のものを進める予定だ。
次回も、お楽しみに~。
追記 部品が見つかったので再開しました。
この記事で作っているキット