模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はなにやら脇道に反れて、ABS製パーツ相手に実験をしていましたな。
今回は……
通常の製作記に戻る。
ここ最近航空機模型が続いていたので気分転換。
筆者が放置していたガンプラを紹介する。
きっと前回登場したあれなんだろうな。
それを作ろうとして、唐突に前回の実験を始めたという。
今回のお題 HGUC ジム寒冷地仕様
今回作るのはこちら。
ガンプラのHGUCシリーズより
ジム寒冷地仕様だ。
ジオニストな筆者が連邦軍のMSを。
筆者はジオニストですが、今まででも結構連邦MSも作っていますよ。
HGUCのジム寒冷地仕様はHGUCシリーズの第38弾として2003年7月ごろに発売した。
価格は2024年7月現在、税込み880円。
もう21年前のキットなんだ。
まだ最近のキットだと思っていたのに。
HGUCの40番前後は0080系の機体の第一次HGUC化が相次いでいましたな。
間を空けて2008年頃にケンプファーやザクII改が登場。
2012年にジム・スナイパーIIがラインナップされたことにより、0080ポケットの中の戦争の機体は全てキット化されたようです。
仮組み品簡易レビュー
とりあえず筆者が仮組み・放置したものを見てみよう。
まずは前後から。
前回の実験前の姿なので、まだマシンガンには手を加えられていない。
……。
なんか後頭部に穴が開いているね。
説明書を見てわかるとおり、本来はこの後頭部の穴の部分にアンテナがありますな。
どうも筆者が紛失したらしく。
厳密にいうと
- 10年近く前に筆者が一番最初に購入した寒ジム(以下1号機)を組み立てている最中にアンテナを紛失する
- 探しても出てこず、時間が惜しかったので新たに寒ジムを購入(以下2号機)し、そちらのアンテナを移植して1号機を完成させる
- 2号機のアンテナ補充が行われず、現在に至る
といった感じ。
今回の寒ジムはアンテナを紛失したというより、とられた2号機ということとなる。
ずいぶんと長い間放置して……。
アンテナはどうも某所のバラパーツ売りを期待していたようですな。
昨今ではバラパーツ売り云々の前に、そもそもガンプラ自体が手に入りにくい状態なわけですが。
お店の在庫よりも筆者の手持ちの在庫の方が潤沢なんだよね。
筆者がジムを組み立て済みなので、パーツリストと見比べる。
ランナーは5枚。
1枚はポリキャップのものだ。
更にパーツの4枚の内、CランナーはABS製となっている。
前回実験に使った部位ですね。
Cランナーは専用マシンガンの他、ヒジ関節や肩基部、胸部周りの部品がセットされていますな。
このキット、直後に発売された同じ0080系のジム・コマンド2種にも一部部品が流用されているようです。
ジム・スナイパーIIは……。
筆者はまだジム・スナイパーIIを保有していませんが……
情報によると、あちらは少し関節の規格が異なるようですな。
おそらく発売時期が離れて、新型ポリキャップPC-001が導入された後のものだからかと。
付属のオプションは
- シールド
- マシンガン
- ビームサーベルの柄(バックパックに装備)
ですな。
手首は
- 右銃持ち手
- 右握り手(ビームサーベルと一体成型)
- 左握り手
- 左平手
となっています。
サーベルと手が一体化……
珍しい構造だね。
本キットの部品を流用したジム・コマンド2種の他、HG SEEDシリーズのエールストライクガンダムなんかで見られたようですな。
この表現は一般化しなかったようですが……。
一体化しているから手首も白1色だもんね。
今のバンダイの技術だったら手とサーベルを分割しつつ、ハイディティールに仕上げてくれそう。
その他付属品としてホイルシールが1セット。
基本的には色分けを補うものですが、シールドの連邦軍マークも入っています。
赤い地の色までシールになっているね。
そのまま貼ると目立ちそうな。
余白が透明なマーキングシールが付属しないのはコスト面の都合かもしれない。
直後に発売されたゲルググJなどは付属するけどね。
武器を持たせてポージング
とりあえず武器を持たせてみます。
まずはマシンガン。
他のジムが装備するブルパップマシンガンなどとは異なる、独自の形ですな。
マガジン部分がフォアグリップを兼ねているのが特徴的です。
固定式のストックや幅広のマガジン兼フォアグリップ。
そして角度のついていない手首の組み合わせのせいでやや構えにくい。
近年の手首は角度のついたものがほとんどだけど、このキットの反省なのかもしれない。
肩も単純な棒軸関節ですな。
ちなみに脚も股関節がボールジョイントで、膝はポリキャップの上にABS製カバーを被せる形式。
いずれも一昔前のHGUCでよく見られた構造です。
シールドとビームサーベル。
シールドはお馴染みの六角形タイプ。
ただ素のジムやガンダムとは違い、十字の刻印はありませんな。
代わりに連邦軍マークをシールで再現する構造となっています。
サーベルはさっきも言ったとおり手首や刃が一体成型。
ここは塗り分けてあげたいところ。
シールド裏にはグリップやジョイントがあります。
前腕に仕込まれたポリキャップにジョイントを接続することでシールドを保持。
同時にグリップを手で握らせることもできますな。
近年のキットはグリップが埋まった形でシールドに一体成型されていることが多いよね。
それはそれでグリップが前腕に干渉しないという利点があるけど。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業を開始する。
一昔前のキットだから、パーツは基本的に真っ二つ。
この合わせ目処理と、それに伴う後ハメ加工が中心になるかな?
これはこれで単純なパーツ形状で加工がしやすいという利点がありますが。
近年のキットは細分化したことで合わせ目は目立たないですが、組み立て・解体に少しコツがいるといいますか。
それと紛失した後頭部のアンテナ。
これはどうするんだろう。
掘り出してきたということは筆者には何かアテがあるのだろう。
詳しくは組み始めてから解説していく予定だ。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット