
スーパーモデルのフィアットG.55S戦闘雷撃機を作っていきましょう。

前回は箱の中身を紹介した。
今回は組み立て開始。
例によってコクピット周りをメインに進めていく。

インジェクションキットとはいえ、結構古いキットなんだよね。
隙間とかは大丈夫かな?

どうやら既に筆者は苦戦しているようです。
無論まったく合わないわけではなく、ぴったり合う部品もあるようですが。

本キットは原型のG.55が元々イタレリ製だ。
同社のキットは比較的後発のキットでも組みにくいものがある。
それでは作戦を開始して、実際のものを確かめてみよう。
合わせ目部分の貼り合わせ


まずは合わせ目が発生する箇所の貼り合わせから。
見た感じ主翼と魚雷だけなので、そこを接着してしまいましょう。

主脚格納部分は後でスプレーや筆が入りにくいので、貼り合わせ前にある程度筆塗り。
使用した色はコクピット色にも使うので後述だ。

合わせ目消しについては過去記事を参照にしてね。
コクピットの組み立て


乾燥待ちにコクピットを組んでいきましょう。
機内はご覧の通り。
古いキットらしく側壁内部のディティールも存在せず、座席とパイロットのみとなっています。

極端に古いキットってこんな感じだよね。
計器盤や操縦桿すら省略されているみたいな。

原型のアリプラスト製(現イタレリ)G.55が1960年代後半~70年頃に初登場したと言われている。
今回はパイロットを乗せないので、目立つ操縦席の押し出しピン跡だけ削って処理しておこう。


座席はそのままだと接着面積が極端に狭いので強度的に不安ですな。
外から見えない座面の底面に、廃ランナーで作った補強材でも仕込んでおきましょう。

この辺りは前回の九七式軽爆ら、簡易インジェクションキットで散々やったのが生かされているね。
座席は胴体貼り合わせ後でも組み込めそうだから、後回しにしてもいいかも。

実は筆者も機内を塗るまでは接着せず別々にしている。
そのままだと側壁が塗りにくいからね。
機内の塗装


そのまま機内を塗ります。
そんなに広い面積ではない上に平坦だからか、今回は筆で塗っていますな。

いつもはエアブラシ吹きつけだよね。

飛行機模型素人時代の筆者はコクピットを筆塗りしていたそうですが、乾燥時間が長引いたり塗膜が厚くなりがちなのが気になったようで……。

使用した塗料はMr.カラーの312番、グリーンFS34227だ。
メロンソーダを彷彿とさせるライトグリーンで、ビンの表記によるとイスラエル機向けをイメージしたものらしい。
このキットには機内色の指示がなかったので、今までのイタリア機にも使用したこの色を今回も使用した。
今回の戦果


凹凸のほとんどない機内なので、スミ入れを軽くしただけでウェザリング類は省略。
胴体を貼り合わせ、そのまま主翼も取り付けてしまいましょう。
胴体は凹凸ピンがありますが、はめ込みがキツい上にそれを使うと胴体同士がズレてしまいます。
なのでピン部分を切り取って、自分で位置を調整しつつ貼り合わせることに。

合いはイマイチかな。
主翼と胴体の間に隙間が目立つね。

無理に押さえつけると流し込み式接着剤が浸透して、細くなった主脚格納部分付近の主翼前面にヒビが入ることがある。
後でプラ材でも突っ込んで埋めておこう。


待ち時間には残りの部品を整形。
このキットにはスタンドが付属しますが、今回は使用しませんな。
使う場合は、主翼を胴体と合わせる前に穴開けをしておきましょう。

部品点数自体は少ないんだよね。
風防も窓枠が少ないし、部品の合いが良ければ初心者も安心なんだけど。

今回の機体は戦闘雷撃機型。
原型の戦闘機型とはラジエーター配置や尾輪の長さが異なる。
キットには通常型の尾輪も付属するので、間違えないように。


下面も合わせ目の他、厚めのプラだからか各部にヒケ・凹みができています。
乾燥待ちついでにプラ材を突っ込んで埋めておくと良いかと。

この下面、画像ではまだ埋めていないけど戦闘機型用のラジエーター取り付け穴がそのままになっている。
組み立て説明書には載っていないけど、ここも後で埋めておこう。
今回はここで中断。
次回は先ほど整形した細かい部品を取り付けていくことにしたいけど、その前に毎年恒例のアレをする予定だ。

続きは次回!