
タスカモデリズモ(現アスカモデル)のM4A3シャーマンを作っていきましょう。

前回は車体上部を組んで、下部と合わせ形にした。
今回は残っているエッチングパーツを取り付けたり、手持ちの余剰品を継ぎ足して少し変化をつけつつ組み立てを終了する。

ようやく組み立て完了。
あんまり部品は残っていなかったはず……。

ただそれが難所であるエッチングパーツと、前回も少し触れましたが筆者がキットに付属しないものを追加したので……。

相変わらず余計なことを……。

普段アクセサリーパーツをあまり使わないので、その反動らしい。
それでは作戦を再開する。
残りのプラパーツやエッチングパーツを取り付ける


この時点で残っているのは主に後部パネル周りのものですな。
予備履帯ラックと荷物ラックですね。
荷物ラックは開閉選択式となっています。

ランナーについたままの細長い部品は……。

砂埃の発生を防ぐためのサンドシールド(サイドスカート)の基部ですな。
今回は基部のみとなっています。

どちらかといえばサンドシールドはアフリカ戦線の英連邦軍所属車両でよく見られたようだ。
あの辺りは走行中に乾いた砂を巻き上げて目立つからね。
逆に欧州戦線だとそういうのが少なくて、寧ろ整備の際に取り外すのが億劫という展開に。


それとエッチングパーツ。
各ライトガードの他、後部パネルに取り付けるサンドシールドの最後尾部分はこのエッチングとなっています。
履帯ラックがイモ付けのため、こちらも用意して干渉しないようにしましょう。

エッチングパーツはライトガード類のみプラパーツも付属する。
難しいと思う人は接着しやすいそれらで代用してもいいだろう。
各部品を取り付ける


まずはまだ接着していなかったハッチのペリスコープガードから。
……筆者がミスってガードのエッチングを片方弾き飛ばしてしまいました。

えっと、この部品とサンドシールド最後尾だけはプラパーツが付属しないんだよね。
どうしようかな。

捜索隊を出したものの見つからなかった。
キットに代用のプラパーツもないので、ここはジャンクパーツ入れにあった他キットの余剰プラパーツで代用する。
今回使ったのは、おそらくアカデミー製品のM4系列だろう。

筆者がここの開設以前に手に入れたものですな。
ちなみに今作っているタスカ(現アスカ)からはプラ製のペリスコープガードが別売りされています。
今回は購入している時間がなかったのですが、そちらを使うのも手ですな。

それとハッチの取っ手。
これは砲塔のものと同じで、0.3mm径の真鍮線を使っているよ。
説明書に原寸図が載っているから、サイズ合わせは難しくないはず。


ライトガード類もエッチングを使用しています。
ただ冶具類が付属しませんな。
本体の取り付け箇所には小さな出っ張りがあるので、それに合うように曲げてみましょう。

ここの難所はホーンガード。
3枚のエッチングパーツを組み合わせて作るけど、これがなかなか難しい。
無理にエッチングを使わないで、プラパーツで済ませてもよかったかもしれない。

先に内部の2枚を組み合わせて十字型にして、本体に合わせた外枠にはめ込む感じで筆者は組んでいたね。
手持ちの余剰パーツを追加してみる


車体後部は車間距離表示灯周りにエッチング製のガードを接着。
このパーツもプラ製品がセットされているので、そちらで代用可能です。
予備履帯ラックや荷物ラックも取り付けていきましょう。

……荷物ラックは開けた状態にしているみたいだけど、なんか色違いの部品が。

筆者は今回このキットをドイツ軍による鹵獲車輌にしたいようなので……
それらしく見せるため、ドイツ軍用のジェリ缶を2つ荷物ラックに載せることにした。
確かタミヤのカーゴトラックに付属したものの余剰品だ。
別売りのドラム缶セットのものと同一みたいだけどね。

水用とガソリン用の2種がありますが、今回はガソリン用を2つですな。
またM4A3のほうにも、米軍用のジェリ缶が同様に2種類2個ずつ付属します。
こちらもガソリン用を2つ使ってみましょう。

古いタミヤのジェリ缶セットのパッケージ裏には
「実際にはどちらも区別なく相手のを捕獲して使っていたようです」
みたいな記述があったので、それをオマージュしている。
連合軍側のは、ドイツ軍のを鹵獲した英軍が合理性を気に入ってコピーしたものという話を聞いたことがあるね。

持ち手が真ん中だけじゃなくて両端にもあるから、片手で2個同時に持つことができるってやつだっけ。


とりあえずこれで車体の組み立ては完了とします。
オリーブドラブの成型色で、見慣れたお馴染みの姿に見えますな。

やっぱり
「部品が多くてエッチングパーツが付属するタミヤ製品」
感がするんだよね。
部品は多いけどパーツ精度は高いし。


砲塔側もパーツを追加。
ドイツ軍鹵獲仕様らしくするため、筆者がドイツ兵を追加したようです。

なにかいいものがないか探っていたところ、以前組んだタミヤのパンターG型(後期型)に付属した座っている兵士がほぼジャストフィットだった。
今回はそれと、相方の戦車長を使ってみよう。
今回のタスカ製M4には座席類が付属しないので、ハッチ内部にはプラ板で台座を仕込んで車長を乗せられるようにしておく。

ほぼジャストフィットといっても、傾斜のないシャーマンの後部砲塔だとこの兵士は少し座り方が浅いかな。
接触面を少し削って深く座れるようにしているよ。
今回の戦果


砲塔を搭載して全体像はこんな感じに。
これで組み立ては終了しましょう。

これからどんな仕上がりになるのか……。

今回はここで中断。
次回は塗装やマーキングをすることで、より鹵獲車輌らしくしてみよう。

続きは次回!
この記事で作っているキットの改訂版






