
模型大体戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が購入して10年近く放置していた、ズベズダのJu87が完成しました。
今回は……。


先日筆者が補給をした際に浮かれてキットを追加購入してしまった。
なのでそれを早速紹介してみよう。

お、この戦車は……!

クリスマスに正月と、なにかと積みが増えやすい時期がやってきましたな。
ちなみにこれは筆者曰く
「自分用のクリスマスプレゼント」
なのだとか。

そういえば今日は12月24日だったね。
今回のお題 タミヤ IV号戦車D型


というわけで今回作るのはこちら。
タミヤの1/35MMシリーズより
IV号戦車D型だ。

世間的にはガルパンの主役車輌で有名なやつだよね。

あの時はこのタミヤ製IV号D型も品薄になりましたな。
現在はプラッツからドラゴン製のをベースにした公式キットが発売されているようですが。
IV号戦車D型とは?

IV号戦車は第二次世界大戦期に活躍したドイツ軍の中戦車だ。
今までも派生車輌をいくつか作っているので、ここでは簡潔な説明に留めよう。

元々は短砲身から放たれる榴弾を用いた火力支援を想定していたんだよね。
主力になるはずだったIII号戦車の火力強化ができなかったから、大戦後半は対戦車戦闘を想定した長砲身型が登場したけど。

リーフスプリング式のサスペンションを採用するなど保守的な構造だったことが幸いし、III号よりは順調に開発が進んだというやつです。
そのせいで開戦時は主力になるはずのIII号よりも、支援役のIV号のほうが多かったという。

1936年~37年にかけて、最初の量産車としてA型が登場。
これは短砲身(24口径)7.5cmを備えていたものの、最大装甲厚は車体前面の20mm。
その後B型とC型が登場する。
車体前面の装甲厚が30mmに強化されたが、これらは車体前面に装備されていた機銃が廃止されている。
今回作るのはそれらに続き1938年頃に登場したD型。
車体前面装甲厚はB/C型と同じ30mmで、それらで廃止された車体前面の機銃を復活させたのが外見的特徴だ。
その他に車体側面と後面の装甲厚が15mmから20mmに増えている。
先行量産車ともいえるA~C型に対し、本格的な量産車と言える存在となった。

いかついように見えるけど装甲はたった30mmしかないんだ。
フランス軍のルノーR35にすら負けているじゃん。
あっちはたしか最大装甲厚が40mmぐらいだよね。

案の定これは不十分だと判断されたようで、フランス戦が終了した辺りから20mm厚の増加装甲を取り付けている。
後に登場したE型では車体前面のみ50mm厚の基本装甲で、側面はD型同様の増加装甲式。
F型で全体の装甲厚を本格的に改めている。
今回のD型のキットにも増加装甲が収録されているので、改修後の姿も再現可能だ。

更に長砲身型のIV号戦車が登場した後、残存していたD型などは長砲身に改修される個体が出てきたようですな。

ええっと、D型前後の違いをわかりやすくまとめると……
- A型→最初の量産型
- B型・C型→A型で20mm厚だった車体前面装甲を30mm厚に強化。車体前面機銃を廃止
- D型→車体前面機銃を復活させ、車体側面の装甲を15mm厚から20mm厚に強化。今回作るのはこれ
- E型→車体前面装甲を50mmに強化。側面はD型の途中で導入された増加装甲式のまま
- F型→車体側面も含め基本装甲を増厚した形に。それに伴う重量増加に対応するため転輪や履帯の幅が広くなった
って感じかな?

大戦全期間を通して活躍したドイツ軍のIV号戦車。
初の本格的量産車ともいえるD型を、タミヤの古参キットで再現してみよう。
箱の中身を確認する


それでは早速箱を開ける。
中身はこんな感じだ。

成型色はグレー。
大戦初期の車輌なので、そちらに合わせた感じですな。


箱の側面には同時期の派生品達であるIV号シリーズが掲載されている。
D型が発売された当時は70年代。
もちろん、当時はJ型やF型といったキットは存在しなかった。

J型は90年代、F型は20年代になってからの発売だね。
70年代の旧IV号系列はここでも散々作ったけど、2025年12月現在は突撃砲ぐらいしか見かけないような。

ブルムベアとラングは2010年代に新キットが発売された後もしばらく販売されていましたが、最近はめっきり見かけなく。
ヴィルベルヴィントは90年代に早くもリメイクされましたが、あれは車体だけ90年代キットで砲塔の方はほとんど70年代キットのままだったような。

ヴィルベルヴィントってここで組んだっけ?


ここの開設直前に完成させたものが1輌あるだけで、ここの開設後は組んでいませんな。
というより、先ほど述べたとおり新旧ともに見かけなくなってきたので……。


話をD型に戻す。
パーツはこんな感じだ。
車体下部だけ他の旧IV号系列と共用で、他のランナーはこのキットのために新規に起こされたものとなっている。

ありゃ、ほとんど専用パーツなんだ。
てっきり足周りとか使い回しかと思ったんだけど。


筆者もそのように記憶していたようですが、どうも違うようですな。
背面パネル周りも排気管の長さが異なるようで、そのために新規金型となっています。
参考までに、この前組んだ突撃砲のパーツを。


その他付属品として
- 履帯(ポリ製のベルト式)
- ポリキャップ
- デカール
となっている。
ここはキャップと履帯が他の旧IV号シリーズと共通。
ただしそのため履帯は後期のIV号戦車に使われた「ハ」の字滑り止め付きタイプとなっており、D型用としてはあまり一般的ではないのに注意だ。
というより、大戦初期には存在していなかったもののはず。

III号とIV号は履帯がたくさんあったよね。
混乱しそうな。

D型は幅の狭いもの(38cm幅)で、接地面に滑り止めがない初期型タイプが主流のようですな。
筆者のことですから、おそらく今回はキット付属のものをそのまま使うことになりそうですが。


紙媒体は説明書(和英2冊)にTech Tips!とランナーの注意書きだ。
いつものパターンだね。

ランナーのは伸ばしランナーに使うプラランナーについてのことだね。
間違えてポリランナーを使わないように……。


収録された塗装・マーキングは4種類。
- ポーランド戦時
- フランス戦時
- バルカン半島戦線
- アフリカ戦線
からの選択となっている。
詳細は次回以降お伝えするが、このキットは塗装に合わせてパーツを選ぶ必要がある。
どれにするか先に決めておこう。

なんか説明書にF1型用のマーキング云々ってあるね。
F1型っていうのは長砲身のF2型(現G型の初期生産車)に対する、短砲身F型の通称だっけ。

第5装甲師団の赤い悪魔のマークのことですかな。
現在はタミヤよりF1型ことF型が発売されていますので、それに使うことができますな。
あちらにも番号違いの同じ部隊所属車輌が収録されていましたので、塗装もそれに合わせればよいかと。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から製作を始める。

バリエーションが豊富そうなキットだよね。
どういう風に仕上げるのかな。


……実はこのキット、筆者がここの開設以前に4輌を全て収録されたパターンで作ったことがありまして。
どの塗装パターンでも被ってしまいますな。

なんかたくさん。

比較的入手しやすいキットにも関わらずここでなかなか作らなかったのは、過去に4輌を一気に作ったというのもあるね。
筆者がまだ戦車模型素人時代に作成したものだから、今見ると技術も資材も足りていない感じだ。

確かガルパン放送直前に作ったものだったはずです。
冒頭でも触れたとおり、同アニメで主役となった影響か当時は品薄になったという。

あのアニメって確か2012年秋だっけ。
となると筆者がIV号D型4輌を組んだのはその直前で、もう13年近く経つという。

さすがに時間が経ったのでもう1度組みたくなったというやつだ。
マーキングについては作りながら考えて後でなんとかしよう。

続きは次回!
この記事で紹介しているキット
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