2020年11月の新製品、タミヤのマルダーI(マーダーI)の続きです。
前回は車体を組み立てた。
今回は主砲周りを進めていく予定だ。
自走砲キットの見所ともいえる場所ですね。
ただ、押し出しピン跡の処理が必要になる。
キットの種類によってはかなり消しにくかったりする。
今回はどうなるか……。
おいしいところとイヤなところが同居しているという。
不思議のダンジョンシリーズのモンスターハウス的な。
シレン2のモンスターハウスでコドモ戦車にレベルアップされたり、ゴッツァーンの四股踏みで地獄絵図になった記憶が・・・・・・。
筆者は結局中腹の井戸にあるカラクロイドの盾を回収できないまま今に至る。
そんなことよりさっさと本題に入ろう。
装甲板裏の押し出しピンを処理する
さて、前回の最後にお見せした戦闘室を囲う装甲板。
今回の冒頭も触れたとおり、裏側に押し出しピン跡が多数存在する。
写真ではマジックで黒く着色している。
密閉式の戦闘室を持つ戦車や突撃砲とは違って、本車はオープントップの自走砲。
なので、見える部分は処理する必要があります。
とりあえず部品で隠れる可能性があるので、主砲を含めて部品をドゥンドゥン組んでしまう。
ここで装甲板を仮留めしてみると……。
車体側面の場合は足回りの部品でほとんど隠れましたが・・・・・・。
戦闘室の場合はほとんど隠れないようです。
幸い、どの押し出しピン跡も浅い。
パテとかで埋めようとすると乾燥時間をとられるので、ここでは削って処理する。
まずは彫刻刀の平刃でカリカリと・・・・・・。
この彫刻刀、筆者が小学生の図工の版画用で手に入れたものですよね。
奥まった部分は折った紙ヤスリをピンセットで挟んでガシガシ削っていきます。
400番辺りが丁度いい感じです。
あれこれ考えたり用意する時間がもったいないので、その時間を作業に回す感じで。
処理するとこんな感じになりました。
処理した装甲板、そして前面のトラベリングロックを組み立てる。
後者は左右の支柱に合わせ目が出来たので処理。
速乾の接着剤はこういうときに作業が中断しなくていいのが利点です。
それと、左フェンダー上のノテックライト。
資料が見つからなかったので、今回はライトコードを自作せず、省略しています。
主砲の組み立て
主砲の75mm砲はこんな感じに。
防盾部分は可動するパーツを挟み込むので、接着剤を流し込んで固定させないように注意です。
その他は説明書どおりに・・・・・・。
主砲は接着せず本体に組み込みます。
後は砲弾を用意します。
それぞれゲートとパーティングラインを処理する。
数が多いので、今回は転輪より大変だね。
面倒な人は輜重部隊がサボったという設定で、砲弾を乗せないという手段もある。
実際にサボっているのは輜重部隊ではなく作り手ですが。
キットには兵士二人が付属します。
ともにヤーボ(戦闘爆撃機)を警戒するような、上空を見上げるポーズとなっています。
乗員Aのほうは帽子の違いで頭部を選択できます。
残念ながら今回は使用しない。
どうも筆者が以前のハノマークで兵士5人を作ったのに消耗したらしく。
小改造すれば他の車輌にも乗せられそうですね。
ポーズ的に、大戦後期の車輌に似合いそうです。
とりあえず、これで組み立ては完了です。
小柄な車体と大柄な75mm砲の対比が面白い車輌ですね。
塗装作業を行う
今回はそのまま塗装作業に入ってしまおう。
本キットは3種類から選択。
今回は右側の単色ジャーマングレーで仕上げてみよう。
塗装は筆者の定番パターンとなります。
まずはガイアノーツのブラックサフを全面に。
履帯部分はモデルカステンの履帯色を。
入り組んだ構成なのでブラックサフの霧が入りにくい。
あらかじめ奥まったところは塗っておいたほうが良かったかもしれないね。
車体はここ最近筆者が多用している、タミヤラッカーのジャーマングレー。
最後にMr.カラーのゴールドで砲弾を塗装している。
単色なので基本塗装はこれでおしまい。
付属マーキングはこちら。
大戦中期の車輌なので、わずかながら戦術マークがあるのが特徴ですね。
情報の秘匿か余裕がないのか、大戦後期にはほとんど見られなくなってくるんだ。
貼り付けるとこんな感じに。
単色な分、丁度マーキングがアクセントになっていい感じです。
今回はここで作業を中断しよう。
続きは次回。
この記事で作っているキット
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