ガンプラのHGUCシリーズより、シン・マツナガ大尉の高機動型ザクを作っていきます。
前回は仮組み品を取り足して、付属品や可動範囲を確認した。
今回から早速、改造や整形といった工作を始めていく。
本格的に作業が始まるね。
今回はその中でも、後ハメ加工をメインに紹介する。
後ハメ加工?
詳しくは後ほど。
後ハメ加工とは?
まず後ハメ加工について。
ガンプラでは1つのパーツを別のパーツで挟み込むような構造になっているものがある。
普通にパチパチ組むだけならいいんだけど・・・・・・。
合わせ目を消したりすると、挟み込んだパーツが取り外せなくなることになる。
このザクの場合、前腕がそれに当たりますな。
グレーの関節パーツを、白い前腕パーツで挟み込むようなものになっています。
前腕の合わせ目を消したいのですが……。
ここを合わせ目消しのために接着してしまうと、関節が取り外せません。
なので塗装の塗り分け時に不便なことに。
どうするのさ。
なので内部構造を少し改造して、関節部分を取り外せるようにするんだ。
とりあえず実際にやってみよう。
腕の後ハメ加工を行う
分解するとこんな感じ。
肘パーツA26を、画像左のB23・24パーツで挟み込む。
更にそのパーツを画像右のF2・3パーツで挟み込む。
改造第1段階 肘のA26パーツを後ハメできるようにする
まずは後ハメ第1段階。
B23パーツを、画像で黒く示した辺りで切り取ります。
この辺りは完成後見えなくなるので、多少雑でも問題ありません。
反対側のB24パーツにはここでは何もしない。
こちらには肘に繋がる軸があるので、切り取ってはいけない。
切り取るとこんな感じに。
切り取ったB23パーツの軸側はあってもなくても大丈夫。
筆者は後でF3パーツの内側に組み込んでいるけどね。
切り取ったB23パーツの外装部分を仮組み。
これで第1段階は終わり。
写真の通り、肘を曲げた状態ならA26パーツを取り外しできるようになっている。
第2段階 前腕F2・F3パーツを後ハメできるようにする
続いて第2段階に入ります。
まずは先ほどのパーツ郡のうち、A24パーツに手を加えます。
写真で黒く示した、ピン2箇所を削ります。
切り取るとこんな感じに。
切り取った円状のピンの隣にある棒状のピンは残しておく。
・・・・・・まだ引っかかる場所があったため、上図の黒く示した場所も少し削り取る。
この辺り、一気にやるのではなく、仮組みを繰り返しながら少しずつ調整を……。
作業後はこんな感じに。
これでこちらのパーツの作業は終わり。
F2・F3パーツは特に手を加えず、この2パーツだけを先に組んでしまいます。
ただし改造を行ったことで、F2・F3パーツを組んだ状態で取り付けるられるようになりました。
肘側からスライドさせて組み付けます。
ちょっと緩くなったかな。
少しグラつく感じ。
多少切り取りすぎたのかもしれません。
手と二の腕を上下から組み込むので、簡単には外れませんが。
後は合わせ目消し。
後ハメ加工した前腕に、肩ブロック、それに左肩のスパイクアーマー。
脚部の後ハメ
続いて脚部の後ハメです。
こちらも挟み込む部分があるので、加工を施します。
腿部分は膝関節を、脛部分は脛フレームを挟み込んでいます。
腿側の後ハメ加工
まずは腿。
ここは簡単。
膝関節側のA6パーツの干渉するピンを前後左右全て削り落とすだけ。
画像の下が加工前、上が加工後だね。
腿の外装には特に手をつけない感じかな。
これで膝関節を腿にスライドして組み込めるよ。
脛側の後ハメ加工
続いて脛部分。
ここはフレーム側と外装、両方に手をつけます。
まずはフレーム側。
第1に上部の膝関節との接続用ポリキャップが仕込まれた凸部分を削って平らにする。
第2に前部にある外装との接続ピンを短くする。
それぞれ画像で赤く着色した部分だ。
続いて外装。
後ろ側はフレームとかみ合わせる6枚の平たい突起を全て削り落とす。
前はフレームとの接続用の凹ピンの下方を削り、ハの字状にする。
上の画像で黒く示したところだね。
これで脛の後ハメ加工が完了。
仮組みして緩すぎないか、キツすぎないか確認しよう。
これで、フレーム部分を足首側からスライドさせて組み込めます。
今回の戦果
後は接着剤を流し込んで合わせ目消しに備えます。
合わせ目消しについては過去記事を参考に・・・・・・。
今回はこの辺で作業を中断しよう。
次回、各部の整形作業になる。
続きは次回!
この記事で作っているキット