模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はズベズダ社から発売されたJu87/U4スツーカを完成させました。
今回は……。
筆者がタミヤのAFVキットを作っているので、それを紹介しよう。
安心のタミヤMMシリーズだね。
スツーカと同時購入したやつですかな。
うむ。
今回のお題 タミヤ マルダーIII 7.62cm PaK(r)搭載型
今回のお題はこちら。
タミヤよりドイツ軍対戦車自走砲の
マルダーIII
それの7.62cm Pak36(r)搭載型だ。
なんかややこしい名前だね。
正式な商品名は
「対戦車自走砲 マーダーIII (7.62cm Pak36搭載型)」
です。
タミヤは伝統的に英語読みの「マーダー」表記。
ここではドイツ語読みの「マルダー」で統一する。
マルダーIIIとは?
今までに何度も話しているけど、時は第二次世界大戦の1941年6月。
ドイツがソ連に侵攻。
そこで遭遇したT-34らにドイツ軍戦車はあらゆる面で性能不足だった。
お馴染み、T-34ショックだね。
これがきっかけで、ドイツ軍の兵器開発に大きな影響が出る……。
ドイツ軍は新型戦車のV号戦車パンター、VI号戦車ティーガーの開発を急ぐ。
ならびにIII号突撃砲やIV号戦車の主砲を長砲身に換装、対戦車能力を向上させるんだ。
支援車輌的役割が強かった車輌たちも対戦車戦闘に駆り出されるんですな。
肝心の主力戦車、III号戦車が改良不能というのもありましたが。
これら新型車輌や改良型車輌を開発する一方、それらの生産体制が整うのにはまだ時間がかかった。
そのため繋ぎの対戦車車輌が開発されることに。
それが今回作る、マルダーIIIだ。
マルダー……
なんか幾つか種類があったような。
マルダーI→フランス戦での戦利品ロレーヌ牽引車をベースにしたもの。
マルダーII→ドイツ軍軽戦車II号戦車をベースにしたもの。
マルダーIII→併合したチェコスロヴァキアごと手に入れた38(t)戦車をベースにしたもの。
……ですな。
マルダーIについては、以前筆者も組み立てています。
搭載砲はいずれも7.5cmPak40のはずだったんだけど……。
こちらも数が揃うまで時間がかかる予定だった。
そこでドイツ軍が目をつけたのが、ソ連軍から大量に鹵獲していたF-22こと7.62cm野砲M1936。
これに手を加えた7.62cmPak36(r)対戦車砲を搭載することにしたんだ。
ソ連製の砲をチェコ製車体に搭載、運用するのはドイツ軍……。
オリジナルのままではなく、いくつか改良を施していますな。
- 俯角調節ハンドルを左側に移設、1人で照準が行えるように。
- 薬室を拡大、後に生産されるPak40 7.5cm用の薬莢も使用可能に。
等など。
搭載砲の種類のほかにも、マルダーIIIは車体にもバリエーションがある。
今回作るのは初期の型。
原型である38(t)戦車の車体をほぼそのまま使っているのが特徴だ。
38(t)も以前筆者が作っていましたな。
戦車型の車体をほぼそのまま使っているので車高が高く、敵に発見されやすい欠点があった。
後に専用の自走砲車体が生産され、幾つかの問題は解消されていくんだ。
初期のマルダーIIIはより急造品らしさがある感じかな。
ないよりはマシ……といったところ。
単純な火力だけなら強力ですからね。
箱の中身を見てみる
長々と話していたけど、早速箱を開けてみよう。
中身はこんな感じ。
タミヤスタンダートといった感じですな。
ランナーは5枚。
サンドイエローの成型色となっている。
足回りなんかは他のキットにも流用されているようだ。
履帯はベルト式。
接着可能な素材だよ。
ポリキャップは大小2種類。
とはいっても大1つ、小2しか使いませんが。
紙媒体は説明書にTech Tips!
塗装図は説明書内にあるよ。
デカールはこんな感じに。
一番上にあるのはSSのダス・ライヒ師団マーク。
SS関係のマークなので端に印刷されているようですな。
塗装図
塗装は5種類。
東部戦線からアフリカ戦線、登場直後から大戦後期まで、豊富に用意されている。
今回筆者はSSのダス・ライヒ師団所属車で作るようです。
この塗装のみ、車体にナンバープレートを装着します。
傍らに書かれた解説も面白いね。
車体にナンバーが書いてあるのにナンバープレートを別に用意した理由は……。
次回、作業開始!
キット内容をあらかた紹介したところで、今回はおしまい。
次回から作業に入っていこう。
塗装は確定したので、後はどのように仕上げるか……。
次回も、お楽しみに!
この記事で作っているキット
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