タミヤMMシリーズより、7.62cm Pak36(r)搭載型のマルダーIII(マーダーIII)を作っていきます。
前回は全体の組み立てが完了した。
今回は塗装を行いウェザリング、一気に完成させる。
もう完成させちゃうの?
本当は塗装とマーキングで終える予定だったのですが……
単色塗装であっという間に終わってしまったので。
最近作業速度が遅れ気味だったからね。
たまには速攻をかけてみよう。
塗装作業
今回は塗装作業から始めます。
本キットには5種類の塗装・マーキングが収録されています。
筆者が今回作るのは武装親衛隊の「ダス・ライヒ師団」所属の車輛。
ジャーマングレーの単色が特徴です。
同師団は武装親衛隊の精鋭師団の1つ。
ハッピータイガーこと倒福の虎もここの師団の所属だったね。
塗装完了です。
早くない?
単色ですからね。
いつも通り、ガイアカラーのブラックサフで下地を作る。
履帯はモデルカステンの履帯色。
車体色は下地を残しつつタミヤラッカーのジャーマングレーを使用。
いつも通りの作業ですな。
悪く言えば、変わり映えのない作業ですが。
何色も重ねてグラデーションをつけるのもいいけど……
それなりに手間と時間がかかるからね。
筆者は陰色+車体色で手軽にグラデーションをつけている。
かっこよければなんでもいいよ。
デカールを貼り付ける
その後はマーキング作業。
車体前後左右にデカールを貼り付ける。
大戦前期の車輛だからか、各マーキングも多めだ。
黄色い師団マークが栄えますな。
久しぶりにモンエナが。
部分塗装を行う
そして部分塗装。
細かい塗り分けをしていくよ。
ガスマスク→タミヤアクリルのフィールドグレイ
木目→タミヤアクリルのレッドブラウン
機銃→タミヤアクリルのガンメタル
砲弾→Mr.カラーのゴールド
……で塗っています。
ゴールドだけMr.カラーなんだ。
一時期筆者は何でもかんでもMr.カラーにしていた時期がありましたからね。
ウォッシング作業を行う
いつものスミ入れ作業。
埃っぽさを出すため、車体はタミヤエナメルのバフ。
履帯は今回ブラウンで土や錆っぽさを狙ってみる。
これに関しては過去記事を参照に……。
ドライブラシで凸部分を強調する
お次はドライブラシ。
グレー系の車体色だから、明るいグレーをチョイス。
タミヤエナメルのニュートラルグレイを使っているよ。
これも過去記事を参照に……。
次のチッピング作業に備えて、やや粗めに行っている。
擦るだけでなく、筆を平面に叩きつけて、ぶつかったような跡をつけたり。
ウェザリングカラーで各汚れを描きこむ
続いてクレオスのウェザリングカラーを用意。
グランドブラウンを筆に含ませ、先ほどのドライブラシの上から傷を描きこみます。
ついでに雨だれも追加。
主に主砲装甲板のリベットや傷から、縦に流れるように溶剤で……。
マフラーや車載装備はステインブラウン・ラストオレンジ・マルチブラックのトリオで。
最後のはマフラー排気口部分だけに使うけど。
あまり深く考えず、適当にペタペタと……。
これも過去記事にまとめているよ。
足回りを汚す
AFVといえば、やはり土汚れ。
今回はウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを塗って表現します。
なんか物足りなくない?
筆者が後続のキットを作りたがっているらしく……。
マルダーを早く完成させたいそうです。
愛がないねぇ。
早く完成させないと放置ルートですよ。
これだけでは流石にあっさりしすぎているので、タミヤのウェザリングマスターAセットを使う。
定着率を上げるために、アクリル塗料溶剤を染み込ませて擦り付ける。
オープントップの車輛なので、人の歩きそうな車輛の上面にも汚れを施します。
つやを消して完成させる
今回は足回りの汚れはあっさり目に留めます。
タミヤのフラットクリヤーをエアブラシで吹き付け、つやを消します。
そして接着していなかった転輪や履帯を接着。
履帯の弛みを再現する。
ベルト履帯がちょっと緩めかな?
とりあえず、これでマルダーIIIが完成です。
以下、ギャラリーとなります。
タミヤ マルダーIII 7.62cm Pak36(r)搭載型 完成!
改めてみると背が高くて主砲が長く、アンバランスな感じだね。
戦車型の車体をほぼそのまま流用したので、車高が高くなってしまったのだとか。
より急造品感が伝わりますな。
マルダーシリーズはこの後
- 戦車としては完成しなかった38(t)H型の車体を使ったマルダーH型
- 自走砲専用車体を使ったマルダーM型
と改良される。
オープントップの自走砲ゆえ、いずれも防御力の問題があった。
最終的には不採用になった新型38(t)の部品を使い、密閉式の装甲を持った駆逐戦車ヘッツァーが登場する。
ヘッツァーは元々生産が止まったIII号突撃砲の代替品でしたが、38(t)系列の対戦車兵器という点ではマルダーIIIの後継ともいえますな。
原型となった38(t)軽戦車との比較。
車体後部にも面影が残っているね。
38(t)はE/F型のキット。
マルダーIIIは更に改良されたG型の車体を使っているようだ。
38(t)については過去記事を参照に……。
続いて同じ名前を持つ、マルダーI型との比較。
車体が大きい分、III型のほうが余裕がある感じに見えますな。
どっちにしてもアンバランスで、撃ったらひっくり返りそうにみえるけど。
マルダーI型については過去記事を参照に。
作ってみた感想のコーナー
自走砲キットは内部が見えるので、装甲板の押し出しピン跡を処理してやる必要がありますな。
そこさえ乗り切れば、タミヤキットらしく組みやすいものとなっています。
5種類の豊富な塗装が魅力的。
東部戦線からアフリカ戦線まで好きな塗装やマーキングで作れる。
38(t)同様のシンプルな足回りだから、転輪の処理も簡単。
初心者向けの自走砲キットとも言えるかも。
塗っているとき思ったのですが、奥まった部分にエアブラシの霧が入らず、陰色を塗るのに苦労しました。
組んでる最中に筆で塗っておいたほうがいいかもしれません。
今回はこんな感じかな。
マルダーIIIはこれで完結だ。
筆者のコレクションがまた1つ増えました。
次のキットは……。
ジーク・ハイル!
この記事で作っているキット
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