
HGUCのザクIスナイパーを作っていきましょう。

前回は筆者の放置品をサルベージして確認した。
ほとんど製作は完了しているので、後ハメ加工などは済んでいる。
今回はその加工箇所などを簡易的に確認し、塗装前までの状態に持っていこう。

詳細な加工方法は以前のカークス機をベースにした、冬季迷彩仕様のを参考にしてもらえればいいかな?

そうなりますな。
今回のキットのほうがパーツが少ないので、よりシンプルになるかと。

その他確認しながら細かい整形をするのみだ。
それでは作戦を開始する。
頭部の製作


まずは頭部。
スナイパータイプになって大きく変わったところです。
専用のカメラユニットが旧ザクとの大きな違いですな。

外装も形状が変わったものの、ノーズ部分と左右の計3パーツ構成なのは変わらずだ。
モールド化してもいいけど、ここは後ハメ加工を敢行。
- 外装下部をくり貫く
- 内部フレームも干渉する箇所を切り取る
これらのことを行い、一体化した外装を上からフレームに被せる方式にした。
左側面のアンテナ部分は特に手を加えていない。

アンテナ部分、折れにくいんだけど地味に外れやすいんだよね。
今回のキットは無事生存しているんだけど。

筆者はスナイパータイプをいくつか持っていますが、どれもアンテナを紛失してしまっていますな。
これは改造素材にするか……。

後述するとおり、胴体がゲームなどで見られるものと似たような形状だ。
通常の旧ザクなどと組み合わせてもいいだろう。
頭部はこれで終了とする。
胴体の製作


つづいて胴体。
このキットの前に発売されたザクII(リバイブ前)では腰が回りませんでしたが、旧ザクは回るのがウリでしたな。
確か当時の旧ザクキットでは箱の裏にミキシング改造を勧めるような内容の記事が掲載されていたような……。

旧キットの頃からみたいだけど、いつもザクIIが出てから旧ザクが発売されるから改良されているという。
実際は逆の製造順なんだけどね。

このザクIスナイパーでは新規の胴体パーツとなっている。
色合いからして08小隊に出てきたトップ機に似たような感じだ。
ゲームなんかではランバ・ラル機やゲラート・シュマイザー機がこのタイプの胴体形状に近かったはず。

ガンダムデカールでマーク類も揃っていますし、改造すれば何か作れそうですな。

ここは単純に胸部の合わせ目を接着して消すだけ。
過去の筆者が手こずったからか、グレーのパテの跡があるね。
それ以外の特別な加工は特に必要ない。

立てヒザポーズが前提だからか、フロントスカートも最初から独立可動化。
分割の必要はないね。
腕部の製作


続いて腕部。
こちらも肩や袖口など、通常の旧ザクとは微妙に異なった形状となっています。
特に袖口なんかは08小隊のトップ機に似た形といいますか。

外装は変わったものの、関節機構は旧ザク同様だ。
挟み込み式となっているので
- 前腕側はリング状のフレーム部分を切り欠きCの字型に変更
- 肩側はフレームを開口し、肩下部に軸を接着
することで後ハメ加工。

前のパワード・ジムもだけど、この時期は丁度ABS製の二重関節が多かったというか。
そのせいで後ハメに一手間かかるという。

その分可動範囲は現在も通用するものなんですけどね。
当時の筆者の手に負えなかったので、今になって引っ張り出されてきているという。

後はゲルググ系列が残っているぐらいで、ここ最近でかなりの数を処理したはずだ。
ともかく腕部はこれで組み立て終了。
脚部の組み立て


続いて脚部。
ここはジャッキを右ヒザに追加したぐらいで、原型機との差異はかなり少ないですな。

ここはヒザ関節をCの字状に切り欠いて後ハメ化している。
上部を切削して後ハメ化する案もあるけど……
- パーツがH型になり、強度で不安
- ヒザを曲げた際に切り欠いた部分が見える
ので、今回は下部からの切削になった。
特にザクIスナイパーはヒザ立ちが多いし、右ヒザは上部にディティールがあるので下部を削ったほうが見栄え的にもいいと思ってね。

接続はポリキャップ同士が直に合う感じですな。
ただスネとモモの間隔が狭くなって接しそうになります。
穴を開けたプラ板などを接続部に噛ませたほうがいいかもしれません。

気になったら後でパーツを追加しよう。
今回はこのまま進む。
そうそう、もう片方の通常のヒザ外装も挟みこみ式なので、適当にピンを短くして後ハメ加工しておこう。
武器・バックパックの組み立て


続いて武器やバックパック。
なにやら筆者が苦労した跡がありますな……。

バックパックは平面に合わせ目が出る。
昔の筆者はパテや瞬間接着剤で埋めようとしていたみたいだけど……
今の筆者だったら伸ばしランナーを使うだろう。
今回は処理済なので、このまま進める。

こういう広い面の上に出る合わせ目って、どうしても消えにくいというか。
接着剤のはみ出しだけじゃイマイチ……。

ライフルのスコープは小さいものだけクリアーパーツ化されていない。
これはウェーブのHアイズ3に含まれる2.0mm径のものを使用。
メインスコープと色味を合わせたいので、グリーンではなくクリアーのものを使い塗装することにした。

ちなみにこのスコープ取り付けのCの字部分。
どういうわけか折れやすいので注意ですな。
筆者はここで折ってしまい、予備のライフルから持ってきています。
今回の戦果


これで組み立ては完了です。
……ほとんど加工済みだったので、実際は合わせ目周りを少し磨いただけですが。

今回はここまで。
次回は塗装作業になるだろう。

続きは次回!
この記事で作っているキット