
HGUCのゲルググマリーネを作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングや一部ウェザリングを行った。
今回は残りのウェザリングを行い、完成に持ち込もう。

ようやく完成に。
ガンプラ単品としては一番時間がかかったような気が。

考える時間が長かったですな。
おかげで月末が迫ってくる結果に。

今月は時間がかかるもの多めだった気がするね。
それではゲルググMが最終的にどうなるのか、確認しよう。
第二次ウェザリング作戦


スミ入れとドライブラシは済んでいるので、その続きのウェザリングから。
タミヤエナメルやクレオスのウェザリングカラー、ウェザリングライナーを使い雨だれや錆だれ、チッピングなどを行っていきます。
この辺りは過去記事を参考にしていただければ……。

シールドはただ色を乗せただけじゃなくて、角を削ったりしているね。
後戻りができないから、普段筆者はあまりやらないパターンだけど。

筆者に大きな影響を与えた模型書籍として、越智信善氏著の
「完璧塗装ガイド ぷはプラモのプ」
という本がある。
そこに掲載されていたゲルググマリーネをオマージュした感じだ。

筆者がよく行う暗色からの立ち上げ塗装はその本の影響ですな。
そちらの作例ではピンバイスを使った弾の跡も施していました。
今回はそちらは再現していませんが、そのうち試してみたいところですね。

確か筆者が昔別のキットで試したところ、よくわからない穴だらけになっていたね。
それのトラウマがあるのか、本体を削ってのダメージ表現をあまりやらなくなったんだ。
ただ最近は戦車模型でツィンメリットコーティングを剥がしてのダメージ表現とかをやっているし、再チャレンジのいい機会かもしれない。
足元のウェザリング


続いて足元。
これはウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを塗ってからの、擦ってぼかすパターンですな。
戦車模型でよくやることを応用しています。

ゲルググマリーネって宇宙戦のイメージが強いけど、今回は地上戦風のウェザリングに。

以前作ったF2ザクとかと同じ部隊という設定なので、それに合わせた感じですな。
ゲームなんかでは宇宙寄りの機体で、地上適正は高かったり低かったりと作品によってまちまちなようですが。

地上でのゲルググマリーネというと、0083のエピローグに出てくるキース少尉搭乗の連邦軍仕様機が印象的だ。
この辺りはあまり深く考えずに……。

ビルドファイターズ・ダイバーズの世界みたいに
「誰かが作ったガンプラ」
みたいな設定にしてもいいかも。

ついでにバーニア周りなどをクレオスのウェザリングカラー、マルチブラックで少しウェザリング。
ここは主張が強すぎにならないように……。
ステンシルでマーキング


ザク達に合わせるということでしたが、部隊マークを描き忘れていました。
ここはファインモールドのドイツ軍戦車用ステンシルを使い、水性のつや消しホワイトを吹きつけて再現。
右肩の前側と左肩の後ろ側に描いています。
ちょうど同一の形のパーツの同じ位置ですな。

本来はツィタデレ作戦時のダス・ライヒ師団のマークだよね。
情報秘匿のためか、記号っぽい感じというか。

ステンシルはデカールと違って手持ち枚数を気にしなくていいのが利点だ。
凹凸面や曲面に弱いという難点はあるけどね。
最後の仕上げ


最後につや消しクリアーを吹き付け、足元にタミヤウェザリングマスターAセットをこすり付けて砂ぼこり表現。
それとモノアイパーツをセット。
使用したのはHアイズ3(ピンク)の2.8mmですな。

……これで完成かな?

そういうことにしましょう。
以下、ギャラリーです。
HGUC ゲルググマリーネ 製作記⑨(完成)








一見するとただ色を塗っただけだけど、関節周りが大幅に改造されているという。

足首・腰部・肩・モノアイと手を加えていますな。
肩は両手で武器を構える場面が少ないので省略してもよかったかもしれません。
一般機よりは、ビームライフルが付属するシーマカスタムで有効そうですな。

先人達の作例だと、切り貼りからの大幅なプロポーション変更をしているものが目立つけど……
筆者はこの見た目で満足しているようなので、それらは行っていない。

良くも悪くも筆者の作るガンプラは地味なんだよね。
もっとギラギラした塗装にするとか、モールド彫りまくるとか……。

筆者は同じ物を複数並べたり、動かして遊ぶ際の強度などを優先していますからね。


同じ部隊という設定で組んだ過去作のザクII改達と。
部隊マークや近い数字の機番が特徴的です。

こうして見るとザクII改のマシンガンはやたらデカく造形されているというか。
同じMMP-80だよね。

厳密に言えば
- ザクII改のもの→グレネードランチャーが装備可能な後期型
- F2ザクやゲルググマリーネのもの→グレネードランチャーなしの初期型
だそうですな。
小さめサイズの後期型MMP-80はリックドムIIのキットに付属します。
発売時期が早いこともあってか、グレネードの着脱機構はありませんが。

0080の機体が後期型、0083の機体が初期型を装備しているような感じだ。
無論、模型では手首を含めて装備を交換して遊んでもいいだろう。
作ってみた感想のコーナー


今回は随分と時間がかかったような……。

筆者の感想としては……
- 初期のキットだけ合って単純な部品構成。合わせ目が多いものの処理しやすい位置のものがほとんどで、色分けも細かい部分が少し足りないだけ。キャップ以外はすべてプラ製なのも利点
- 初期のHGUCには珍しい開いた手首つき。発売された年代のわりには出来も良好
- 関節周りの強度が貧弱で破損しやすい。今回は股関節のみ破損だったが、ヒジ関節も少し弱く感じた。修理用の部品を用意しておくと安心
- 腰部が一体整形で脚が上がらない。今回はここも改造して分割
といった感じ。
前述通り、筆者はあまりプロポーションに関しては気にしていない。
むしろ破損しやすく可動範囲も狭い関節周りが気になった感じだ。
なので今回はそれらを重点的に改造した形に。

関節周りの修理に関しては過去記事を参考に……
ヒジの棒軸部分も折れそうに感じる場面がありましたが、あれも
「穴開け+棒差込み接着」
で修復ができそうですな。

一番手がかかったのは胴体周りの関節改造かな。
特に腰部は次のゲルググキット、ゲルググJとは違って一体成型だから……。

曲線的な腰部が原型機に近い形状だから、筆者としてはマリーネの方が見た目が好みのようだけどね。
0083の機体はOVA展開直後のプラキットがほとんど存在しなかったので、むしろ立体化すること事態が快挙なのかもしれない。

当時のキットはガンダムタイプ数種と、0080から引き続き登場したリックドムIIぐらいしかなかったようですな。
HGUCでは主に
- 初期(GP01、ゲルググマリーネ、ドムトローペン、GP03)
- 中期(GP02、パワード・ジム)
- 後期(ザクIIF2、ジム改シリーズ、ドラッツェ、ガーベラ・テトラ)
といった感じでリリースされていますね。

全部キット化されているんだっけ。

唯一ザメルがまだですな。
筆者としては好みの機体で是非とも欲しいと思っている反面、昨今の争奪戦に巻き込まれることを懸念してこのタイミングでは出て欲しくないとも思っているという。

プレバン送りもありえるんだよね。
筆者はガンプラユーザーでありながら、プレバン会員じゃないんだっけ。

ガンダムベースにも一度も行ったことがありませんな。

……本当にガンプラユーザーなのかな?

そこそこ手を加えて作っている以上、ユーザーであることは確かだ。
今回はここで終了としよう。
ゲルググマリーネはもう1機あるけど、改造パーツの捻出でどうするか考え中だ。
なので次回は未定。
月末集計を控えているので、少なくともそれまでには1記事分はできあがるはず。

あるかわからないけど、次回もお楽しみに~。
この記事で作っているキット