ソロモンの悪夢、アナベル・ガトー大尉のリックドムの続きです。
前回は基本塗装が終わった。
今回はマーキングやウェザリングだ。
ヴァルダ殿、本日は10月6日、ドムの日ですよ。
心配いらないさ、今回で完結する。
本当ですかね。
あれは嘘だ。
とはいわないので安心しな。
マーキング作業
まずはマーキング作業を。
筆者が温存していたガンダムデカール類を使います。
主にHGUCツィマット社製MS用、MGドム用をメインに。
貼る場所の参考資料として、筆者が昔組み立てたMGリックドムの説明書も掘り出している。
胸部には302の数字。これはガトー大尉率いる302哨戒中隊から来ている。
0083に出てきたデラーズ・フリートのカリウス軍曹もここの生き残りだったね。
スミ入れ兼ウォッシング
お次はスミ入れ兼ウォッシング作業です。
この作業といえば基本的にタミヤエナメルの出番ですが・・・・・・。
ガンプラの場合浸透して割れたりしやすいです。
筆者はクレオスのウェザリングカラーを使っています。
使用したのはマルチブラック。
ウェザリングカラーでも割れるときは割れるけどね。
いずれにしろ、パーツに負荷がかかっているときに割れやすいようだ。
スナップフィットの部分はこの作業のとき外しておくといいかもしれないね。
そういえば流し込み式接着剤も、パーツに負荷をかけているときに流し込むと浸透して割れることがありますな。
逆に切れ込みを入れたパーツに流し込み接着剤を浸透させて切り離すという技も……。
この後の作業に備えて、一旦ここでつや消しスプレーを吹いておく。
完全にツヤを消さず、表面にざらつきがつく程度で大丈夫。
タミヤエナメルでウェザリング
まずはドライブラシ。
全体がブルー系なので、一段明るいタミヤエナメルのライトブルーを使います。
塗料をドライブラシ用の筆に含ませて、こすり付けるようにして色を乗せます。
画像左が作業前、右が作業後です。
筆の塗料はこすり付ける前にティッシュなどでほとんど吸い取ってしまうこと。
ついでに二重チッピングに備えて、極細の筆で傷が付きそうな場所にライトブルーをちょこちょこ乗せておきます。
チッピングは戦車などにはダークブラウン系の色を使いますが……
リックドムは宇宙戦用MS。
錆や錆止め塗料なども不要そうなので、シルバー系の色にしてしまいます。
使用したのはタミヤエナメルのクロームシルバーです。
更に穂先の長く、使い古して毛先が広がった筆を使って引っかき傷のようなものも書き込む。
シルバー系の剥げは主に関節周りに使っておくとそれらしくなる。
随分雑になりましたね。
筆者はいつも完成品を動かすときに塗装が剥がれることが気になっていた。
そこで筆者は逆説的に考えた。
「だったら最初から剥げたように見せればいいのでは?」
と。
AFVキットの影響もありそうですね。
「シルバー系の剥げはオモチャっぽくなる」
と敬遠する人もいるけど、筆者は好んで使っている。
確かMS IGLOOのMS達はシルバー系の剥げが目立った気がする。
その他ウェザリング
背部バーニアとバズーカ砲口にはタミヤウェザリングマスターを使って焼けたような表現を。
Bセットに付属のスートが丁度合います。
ここまででこんな感じになりました。
今日はドムの日!つやを消して完成
そして水性のつや消しクリアーを吹きつける。
今度は仕上げ目的なので、しっかりつやを消そう。
最後にビームバズーカのレンズを装着します。
裏側からアルミテープを貼り付けておくと、キラリと光っていい感じです。
これでHGUCリックドムのアナベル・ガトー大尉機が完成した。
撮影のため、モノアイガードのクリアーパーツは外しています。
以下、ギャラリーとなります。
作ってみた感想のコーナー
このキットは筆者が昔から何体も作っていたので、手馴れていましたね。
「ドムのキットに外れなし」とは言ったものだ。
ほとんど改造はしなくてもかっこいいドムが出来上がる。
ポイントとしてはやはり脚の後ハメ加工と武器の合わせ目消しかな。
ドムの後のキットははさみ込み式の関節やABS樹脂を多様していて、塗装派には厳しい仕様になってくるんですよね・・・・・・。
筆者の放置ガンプラは大多数がその頃(2000年代後半)のキットだったりします。
塗装がしやすい構成だと今回のように色替えで遊びやすい。
劇中で登場したものからスピンオフ作品の登場機、果てには勝手に設定したものまで・・・・・・。
これを見ている皆さんも、色々挑戦してみてはいかがでしょうか。
さて、ドムの日に間に合ったところで、今回はお開きにしよう。
次回は……。
この記事で作っているキット