模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はドイツレベルのハインケルHe177A-5グライフ爆撃機が完成しましたな。
今回は……。
筆者が大型機の製作で思いっきり消耗してしまった。
なので今回は積みの山から、簡素な小型航空機を持ってきて紹介しよう。
ここ最近、積み崩しの航空機製作が相次いでいますな。
入れ替わりで筆者はまた積みを増やしている。
そちらも処理していきたいところ。
今回のお題 PMモデル メッサーシュミットMe328
今回作るのはこちら。
PMモデルより
メッサーシュミットMe328だ。
聞いたことのないメーカーの聞いたことない飛行機が。
PMモデルはトルコの首都イスタンブールにあるメーカーだそうです。
Me328とは?
この航空機は第二次世界大戦期のドイツで開発された戦闘機・爆撃機だ。
パルスジェットエンジンを搭載する予定だったという。
……そういえばこの飛行機、エンジンらしきものが見当たらないんだけど。
詳しくは後述ですが、どうやら本キットのMe328は試作の無動力グライダー型のようですね。
1942年頃に構想は出来ていたが、本格的に開発が始まったのは戦況が悪化し始めた翌年からとのこと。
とにかく低予算で作ることを考えたためか、機体は非戦略物資である木製。
動力はV1ミサイルなどでも使われたパルスジェットエンジンが2基。
滅びの呪文?
それはバルスです。
パルスジェットエンジンはジェットエンジンの一種ですな。
単純な構造で安価な代わりに、騒音や振動が激しいのが欠点と言われています。
戦闘機型のMe328A、爆撃機型のMe328Bなどが考案されていた。
とりあえず試作機のV1~V10の10機が完成。
内V1は動力を持たないグライダーであり、ドルニエDo217E型爆撃機と組み合わせて各種試験を行っている。
今回のキットで作れるのは、このグライダータイプのようですな。
ただ結局Me328は試作止まりになってしまった。
- パルスジェットエンジンの振動で機体本体が破損(当初はエンジンの装着位置が主翼下部。後に胴体横で水平尾翼の下部という案も出た)
- 高度が高くなるとパルスジェットエンジンの出力が落ちることが発覚
- パルスジェットの代わりにMe262などで使われたユンカースJumo004ジェットエンジンにする案もあったというが、こちらはコスト面の要求を満たせなくなる。
など、調べたところ説がいくつか出てきた。
なんかいまいちはっきりしないなぁ。
量産もされていない航空機なので資料も少なく、正直謎が多い。
というか筆者自身も店でこの航空機のキットを購入してからどんなものか調べている有様だ。
いつ頃購入したのかな?
詳しいことは筆者も覚えていないけど、おそらく10年近く前だと思われる。
今回はそんな筆者所有の積み山の守護神と化していた、パルスジェットエンジン搭載機の試作グライダーを作っていこう。
箱の中身を見てみよう
箱を開けるとこんな感じに袋にひとまとめになっている。
ボリュームはなさそうだね。
袋を開けると中身はこんな感じです。
説明書、プラランナー1枚、クリアーランナー1枚、そしてデカール。
パーツも少ないし、これはすぐ形になりそうだね。
そのパーツだけど……
モールドは全体的に浅めな凹モールド。
更にパーツ表面は梨地になっており、ザラザラしている。
AFVならまだしも、航空機模型なら少し気になる人もいそうだね。
ヤスリがけすればツルツルになるけど、今度はモールドが消えそうだね。
キットの組み立て説明書はこの1ページで完結しています。
主翼の長さを選択することで、V1かV2を選んで組み立てます。
ただ、このV1とV2の区別が少し曖昧だね。
説明書では
- 主翼が短いのがV1
- 主翼が長いのがV2
となっているけど箱では
- 主翼が長いのがV1
- 主翼が短いのがV2
となってしまっている。
どっちがどっちなんだろう?
とりあえず筆者は今回長いほうを選択して組み立てる予定です。
次回、製作開始!
今回はここで終了。
次回から組み立て作業に入っていく。
見た感じ部品は少ないから、そこまで苦労しなさそうだね。
浅いモールドと梨地のパーツ表面。
ここを筆者は修正する予定だそうです。
あまり手がかからないといいのですが。
どうなるかは実際に組み立ててから確認することになる。
それでは今回はここまで。
続きは次回!