年末が迫っていましたな。
年末といえば、大掃除ですが……。
筆者の部屋を漁っていたら色々出てきたよ。
作りかけの模型達ですな。
なんらかの理由で作業が止まり、そのまま放置されたやつらだ。
こういうのを筆者は
「製作スケジュールのクレバスに転落した」
と表現している。
以前完成させたティーガーIIもこれの一つだったとか。
あれですな。
せっかくだから今回もこれらの放置品を有効活用して、筆者のウェザリングを紹介しよう。
今回紹介するのは最近筆者のブームである、バフを用いたウォッシングだ。
今回の犠牲車 タミヤ 一式砲戦車
今回実験台になるのはこちら。
タミヤより、一式砲戦車。
通称ホニ車だね。
大日本帝国陸軍が、九七式中戦車(チハ)の車体を使って開発した自走砲ですな。
これ、筆者が随分前にスポット再生産されたものを購入したんだよね。
タミヤの公式HPの記録によると、2012年5月発売と書いてあるね。
と、なると約8年とちょっと前かな?
このキットはMMシリーズNo.95です。
現在ではMMシリーズNo.331にリニューアル版がラインナップ。
旧製品はスポット生産品でしたが、新製品は定番品となっているみたいです。
実験前の下準備
とりあえず、マーキングや部分塗装をしてこんな感じに。
筆者がまだ時短テクニックを使っていなかった時に作っていたものなので・・・・・・
転輪のゴムリムや工具の金属部分も律儀に塗り分けています。
塗装は下地なし。
ベースの茶色はエアブラシで吹き付けて、迷彩の緑と土地色は筆塗り。
Mr.カラーの特色を使っている。
筆者は昔発売したセット品を持っているけど……
今は単品売りもしているようだね。
エナメル塗料を用意する
今回作業に使うものはこちら。
タミヤエナメルのバフ。
それと溶剤。
やり方は簡単。
まずは溶剤で薄めたバフを、キットに塗りたくる。
ちなみに筆者はいちいち薄めるのが億劫なので、あらかじめ薄めたものを別ビンに用意しています。
それがこちら。タミヤセメントの空き瓶です。
蓋にハケが付いているので、そのまま塗れる優れものです。
ただしハケが固めなので、弾いて塗料がその辺に飛び散る欠点もある。
後は筆に比べて短いので、奥まったところは苦手だったり。
ガンプラなんかだと、エナメル溶剤が浸透して部品がよく破損する。
スケールモデルは肉厚だからか、あんまりそういうのは見かけないね。
ただし筆者の経験だと、こういうU字フックは破損することがある。
一旦取り外して作業するのが安全かな。
プラモの種類問わず、力が加わっている部品が破損しやすい傾向にある。
寧ろスケールモデルはエナメル溶剤で接着部分が浸透、外れる現象が発生しますな。
特に接着面積が狭いフック類は注意です。
気が付いたら紛失していた……なんてこともありますし。
塗布後はこんな感じに。
かなり汚い感じだけど、次の工程で何とかするので気にしない。
溶剤で拭き取ろう
塗った後は溶剤を染み込ませた筆や綿棒で拭き取る。
なんかボロボロの筆だね。
筆者はケチなので、毛先が広がった筆をこういう二線級の雑作業に使っているんですよ。
もう少し、毛先が長いもののほうが使いやすそうですな。
垂直面や斜面は上から下に流すようにして拭き取るとそれらしくなる。
水平面は叩くようにして斑にするといいかな。
狭いところは細い筆を。
極端に奥まったところは拭き取らないでよいでしょう。
今回の戦果
作業後はこんな感じに。
なんか汚くなっただけの気もするけど・・・・・・。
ものすごく簡易的に埃を被った感じを表現することが出来る。
とりあえず、何をするか迷ったらこれをしておくとそれらしくなる。
ただ、これだけだと全体に均一な汚れがかかったように見える。
この後、他のウェザリングを組み合わせて更に変化をつけていくんだ。
バフだけで単調になるのが気になるんでしたら、奥まった部分にブラウンを流し込むのもおススメです。
一式砲みたいなリベット接合車はリベット周りに茶系の色を置くと、浮いた錆みたいにもなりますし。
難点としては、ダークイエロー単色で塗られた車輌は同系色になるから、効果が薄い感じかな。
筆者はその場合、ブラウン系の色を使ってウォッシングしているけど。
色んな色を使ってみれば?
最近は明るい色を幾つか置いて溶剤で延ばす、ドッティングという技法もあるし。
ものぐさな筆者が
「複数色を切り替えるのが面倒なので」
などと供述しており……。
少ない色なら手間と予算が抑えられるという発想だね。
とりあえず、今回はここまでです。
この一式砲戦車はまだ別のことを行うので、完成品お披露目は後日となります。
実は既に完成しているのは内緒だゾ。
この記事で作っているキット
この記事で作っているキットの改訂版
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