イタレリ社より発売されています、Ju86爆撃機を作っていきましょう。
前回は塗装を済ませた。
今回はマーキングとウェザリングを施し、完成に持ち込む。
ようやく完成だね。
これは今月第1号かな。
そのようですな。
ついでに先月積んだキットからの完成品です。
先月購入品は先月中には何も完成しなかった。
今月はそいつらを主に崩すことになるだろう。
それでは作業を再開しよう。
マーキング作業
こちらがキット付属のデカール。
7種類の塗装が収録されているだけあって、かなり豪華な内容となっています。
……でもあのマークが収録されていないね。
省略されている鉤十字は別のところから持ってくる。
今回は以前He177でも使用した、別売りの1/48スケールの鉤十字セットを使うことにした。
1/48スケール用だけど1/72のHe111用と同じようなサイズのものがあったので、これを使おう。
今回使うもの、見た感じ1/48のFw190やMe262、Do17などに使うサイズのもののようですな。
白い部分と黒い部分が別々に印刷されているので、先に白い鉤十字を貼り付け、その後黒い鉤十字を重ねて貼ります。
貼り付けるとこんな感じに。
キット付属、別売りともにデカールは頑丈で発色も問題ない。
ただ凸モールドやリベット上に貼り付けるから、マークソフター・セッターなどデカール軟化剤があるといいかな。
特に機番C136の透明ニス部分は空気が入るとかなり目立つね。
ここは切り取って貼り付けるのもありかも。
スミ入れ!
ここから先はウェザリング。
最初にスミ入れですな。
とはいっても本キットは凸モールド。
流し込むというよりは、引っ掛ける感じでしょうか。
凸モールドなので、塗料を流し込むほかにドライブラシで凸部分に乗せるようなこともしている。
いずれにしろタミヤエナメルのスミ入れ用ブラック、フラットブラックと黒系の色を使っている。
ドライブラシについては過去記事参照だよ。
銀のハゲチョロ!
お次はタミヤエナメルのクロームシルバーでの銀ハゲ。
搭乗ハッチやエンジンカウルなど、動いたり振動が加わったりしそうな場所を中心に……。
搭乗ハッチは機体下部。
でも下部はライトブルーだから、銀色が目立たないんだよね。
軽くでいいかな?
2種類の資材で排気管汚れを表現する
そして排気管汚れ。
管本体はウェザリングカラー(ステインブラウン・ラストオレンジ・マルチブラック)。
排気管はウェザリングマスターBセット(ススとサビの混色)で汚します。
ウェザリングマスターはサビ色を多めに。
今回は茶色味を強めにして擦りつけている。
この辺りも過去記事を参照に……。
つや消し ~再び現れる謎曇り~
後はつや消しでウェザリング用品達を定着させ、各部品を接着します。
つや消しはタミヤアクリルのフラットクリヤーをエアブラシ吹きです。
脚カバーは少々複雑。
分割線のところで折り曲げて、主脚本体や機体下部と接着します。
カバーはかなり大きく曲げることになる。
折れそうにも感じるね。
一度分割してから再接着したほうが良かったかも。
後はマスキングを剥がせば完成ですが……
ここで問題が。
- 風防内部に吹き込んだか謎の曇りが
- 前面風防の機銃に塗り忘れが
- マスキング時に強く押したからか機銃が外れかかっている
- 一区画窓部分を塗りつぶしてしまった
などなど。
慎重に風防を外してまずは曇り取り。
これは何も浸けず、乾いた筆や綿棒で内側から擦ってやればいい。
間違って塗りつぶした区画やはみ出た窓枠塗装は爪楊枝で軽く擦って剥がす。
機銃は単純に塗って再接着。
マスキング時にティッシュを押し込んだのがまずかったかな。
これで修復が完了。
ようやく完成となります。
以下、ギャラリーだよ。
イタレリ ユンカースJu86E-1/E-2 完成!
この下部銃座はなんか乗りたくないなぁ。
以前作った九六陸攻なんかも、このタイプの引き出し式下部銃座でしたな。
この手の引き出し式銃座は展開時に空気抵抗が大きくなるという欠点があったようだ。
……敵の攻撃で銃座がもげたらどうなるんだろう。
作ってみた感想のコーナー
ちょっと難しいかな?
大元が古めのキットだからね。
全体的にイモ付けの部品が多く、組み立て途中の部品外れには注意だ。
記事では触れていないけど、筆者は何度も主翼のフラップ部分を折っていたりする。
キットというよりは、Ju86のデザイン自体が組み立てを難しくしている要因になっている感じもしますな。
マスキングの手間がかかる窓枠の多い風防、主翼や尾翼に多数ついた細かい部品などなど。
それらを乗り越えるとそれなりのボリュームでいい感じのものが出来上がる。
この飛行機の模型は他のメーカーではあまり見られない。
おそらくイタレリ社1択だね。
調べても他のメーカーのキットは見当たらないね。
高高度偵察機型ならRSモデルズから出ていたみたいだけど。
貴重なJu86のキット。
ドイツ機モデラーなら是非とも挑戦してもらいたいところ。
ところでこのキット、そこそこの大きだけど保存は……。
筆者が以前購入したダイソーの300円ケース。
これを追加購入したので大丈夫ですよ。
入れるとこんな感じに。
幅はほぼぴったりで上が少し余る。
これなら安心。
今回はここまで。
次回は航空機も考えていたけど、それは後回し。
久々に航空機以外のキットを紹介することになりそうだ。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット