グリーンマックスの板キット、エコノミーキットの72系・73系通勤電車を作っていきましょう。
前回は4両の内の1両、クハ79を組んでみた。
今回はセットになっているモハ72とサハ78を組んでみよう。
モハ72+サハ78のキットを組み立てる
こちらが今回組んでみるキット。
他のが単品になっている中、このキットはモハ72とサハ78がセットになっています。
とはいっても車体ランナーなんかは同じものになっているような……。
このキットで注意して欲しいのはその車体ランナー。
同じランナーにモハ72の側面とサハ78の側面が1枚ずつ入っている。
ランナー1枚ずつで完結させようとすると、左右で違う見た目の車体ができあがってしまう。
赤い丸で囲ったのがサハ78用。
青い丸で囲ったのがモハ72用の側面パーツですな。
ドアの形が異なるので、そこで区別するのがよいかと。
モハとサハで別々の金型を作りたくないから、こういう構成になったのかな?
ただそうなると片方だけ欲しいときに困るような……。
筆者は千葉方面の編成を作りたがっていますが、その辺りはモハ率高めの編成が多いようですな。
付属の編成例を見ると、逆に横浜線の編成はサハ率が高めのようです。
ちなみにこのドア、頻繁に取り替えられていたのか古い車両に新しいタイプのドアが付いていたり、新しい車両に古いタイプのドアがついていたりする事例があったりする。
更に、同じ車両で異なる種類のドアがごっちゃになっていたりするパターンも。
資料を見て改造するのもありだね。
筆者がそれをやろうとするとまず完成しなくなるので、今回は手を加えずに進めるけど。
サハ78を組んでみる
まずはサハ78から。
サなのでいわゆる付随車。
動力などはないので、屋根も床下もすっきりした構成です。
キットとしては前回の記事で組んだクハ79と屋根ランナーが共用のようだね。
床下機器も同じランナーっぽいし。
クハ79とほとんど同じような流れなので、ここはダイジェストでお届け。
- 車体をロの字に組み、屋根を接着して箱型に
- 屋根の内側から2.0mmの穴を開け、ベンチレーターを取り付け(接着はせず)
- 床下に機器を接着
といった流れです。
ベンチレーターは今回も旧型タイプを選択しました。
クハ79との違いは車体の側面と妻面だけだね。
運転台のあるクハとは違ってどちらも同じパーツを2枚ずつ使うから、向きも気にしなくて大丈夫。
台車もやはり指定のDT13にします。
これで組み立て完了ですな。
あっという間だね。
御殿場線や呉線、可部線に投入されたサハ78はトイレを増設したものがある。
それらにしたい場合は、説明書を参考に改造が必要だ。
今回はなるべく手を加えたくないので、そのまま進める。
この辺りも多少個体差があるようですな。
モハ72の組み立て 妻面を選択する
続いてモハ72。
同じように箱組みをしたいところですが……
なにやらパーツの選択がありますな。
パンタグラフなし側の妻面はサハ78と同じ8番のパーツですが、パンタあり側の妻面は9番と10番で選択式となっています。
初期更新?後期更新?
見た目は妻面の窓が埋まっているか否かの違いですな。
とりあえず窓が埋まっている後期更新タイプを選びましたが……。
0番台と200番台の違いだろうか?
モハ72は桜木町事故をきっかけにして登場した中間電動車。
63系を改修した原型タイプでは、初期の168両と後期の120両に分かれている。
- 初期更新→奇数偶数が種車に合わせたものとなっている
- 後期更新→種車に関係なく全車が奇数向き。車番も72200~と200番台が割り振られた
になっているのが特徴だ。
ただ手持ち資料では、200番台でない初期のモハで窓が埋まっているのもありますな。
これはどうなのか……。
とりあえず迷っていても進まないので後期更新タイプで進める。
というか奇数偶数って……。
どうも機器類の配置やら先頭車の向きやらに関わるようですな。
筆者がまだ正確に理解していないのと、話すとかなり長くなりそうなので割愛です。
車体を箱組みする
とりあえず各部品を用意。
今度は屋根が特徴的だね。
モハなので動力車であり、パンタグラフが付きますからね。
このパンタ付き屋根はクモハ73のキットと共用になっています。
おそらくクモハは次回の記事で組むことになるでしょう。
ここで1つ注意点が。
車体側面の両端のドア脇には手すりがモールドされている。
モハ72ではパンタグラフのない側のものを削り落とす指示が出ているんだ。
筆者は見事に見落として、そのまま組んでしまっている。
その手すりを削らないまま箱組みしたのがこちら。
この段階では屋根が少し異なるぐらいですな。
屋上機器の取り付け
続いて屋上機器。
まずはサハ同様穴を開けてグローブベンチレーターを取り付け。
やはり接着せずに進めています。
今回も旧タイプを選んでいるね。
新型は新生車以降が標準装備していて、原型車は旧タイプのほうが標準的だったみたいなので……。
単にキットの部品精度で旧タイプのほうがいいというのもありますが。
続いて避雷器やランボード、それにパンタグラフの取りつけ。
パンタグラフは別売り品を使用する。
指定されたPS13Nを用意だ。
1つの箱に2個入り。
モハ72には1個使います。
一緒に用意したクモハ73にも1個使うので、残ったほうは保管しておきましょう。
取り付けるとこんな感じに。
より電車っぽくなったね。
電気で走る車両ですから電車ですな。
キットにはパンタグラフ取り付け部分に1.2mm径の穴を開ける指示が出ていますが……
このキットでは開口済みです。
床下の組み立て
床下はサハ同様、機器類パーツを接着するだけです。
やはり反っているので、クリップで留めつつ接着します。
電動車だからか床下機器はサハの4番ではなく5番のランナー。
間違えないようにしよう。
なんか取り付け位置の凹みに対して、機器パーツの幅が狭いね。
どっち側に寄せればいいのかな?
不明なので、とりあえず筆者は接着強度を確保するため内側寄りに接着した。
今回の戦果
サハ同様DT13台車を取り付け、モハ72の組み立てが完了です。
まだ筆者は手すりのことで気が付いていないようですが……。
説明書をよく読まないからだ。
今回はここまで。
次回は残るクモハ73を組む予定だ。
続きは次回!