ドラゴン・サイバーホビーより、M10偽装パンターを作っていきましょう。
前回は足周りを進めた。
今回は前回の作業で一部訂正箇所があったので、それを紹介。
そのまま履帯や後部パネル、上部外装を取り付けていく。
訂正……。
筆者が説明書をよく読まないで進めたのが原因です。
部品が細かい分、見落としも発生しやすい。
注意しながら進めよう。
それでは作戦を再開する。
砲尾の訂正
まずは訂正箇所を。
合計で3つ発生していた。
最初の訂正箇所は、合わせ目消しの一環として接着した砲尾。
よく見ると、ここは砲身パーツを砲尾に挟み込む指示が出ていた。
がっちり接着してしまったが、何とか剥がして組み込むことに。
接着したのを剥がそうとして、部品が割れちゃっているよ。
外から見えない部分なので、そこまで気にしなくていい。
仮に見える部分ならプラ材を追加しながら接着、合わせ目消しの要領で破損箇所を埋めてしまおう。
間違えて接着した部品を剥がす際には
- 流し込み式接着剤かエナメル溶剤を流し込む
- ナイフ類で貼り合わせ部分に刃を入れる
などすると良いかと。
無論、ケガなどには注意を……。
続いて2箇所目はサスペンション。
ここはE6番のトーションバーに謎の凹みがあるんだけど……
この凹みにはA26番パーツを接着する。
全9本のE6番サスペンションに、A26番パーツを接着しよう。
極小パーツだから筆者は見落としていたみたいだね。
パンターの転輪で外からは見えなくなりそうだけど。
転輪が重なりあいますからね。
この転輪も内側部分は黒く塗り潰して、後の塗装に備えます。
もう一箇所訂正があるけど、それは後述。
今回の流れの中で進める場所だからね。
履帯の組み立て
それでは前回の続きから。
履帯の組み立てですな。
今回のキットにはマジックトラックが付属していました。
いわゆる接着組み立て式の履帯ですが、ランナーから切り出された状態でセットされているのが特徴です。
複数パーツのゲート処理という、接着組み立て式の欠点を補ったようなものだね。
ここではあんまり見かけないもののようだけど……。
2010年前後のドラゴン・サイバーホビー製品ではよく付属したようですが、2010年代半ばからはあまり見かけず、ベルト式のDSトラックが多数を占めるように。
筆者の手元にはありませんが調べたところ、近年のドラゴン系製品では組み立て式の履帯がまた主流になっているようです。
やっぱ評判が悪かったのかな、あのDSトラックは。
個体によっては劣化が早くて使えないものがありますからね。
特に初期のガルパンキットも含まれる2012~13年ごろの製品はその傾向が強かったような気がします。
ここではIII号戦車の履帯を別売り品に変えることに……。
当時の物価や経済状況もあってか……
マジックトラックやエッチングパーツが多数付属した製品にも関わらず、タミヤ製品と遜色のない価格だったんだ。
ある意味ドラゴン社全盛期の象徴とも言えるね。
キットでは組み立ての最後のほうに取りつけ指示が出ていますが、先に足周りを完結させるべくここで取り付けてしまいます。
指示によると、片側81枚使用するようですな。
ここで注意点が、
キットにはセンターガイドが別パーツ化された、組み立て式のものと併用する指示が出ている。
組み立て式は片側8枚の指示なので、合計で片側89枚用意する必要があるみたいだ。
組み立て式、なんかセンターガイドが別パーツのせいで強度がなさそうな。
機動輪周りで引っ掛けたりすると簡単に外れそうですな。
枚数に余裕があるなら、この16枚もマジックトラックで済ませたほうが良さそうです。
今回はとりあえず指示通り、組み立て式を併用する。
各履板のはめ込みはキツめで外れにくいので、接着せずにはめ込んで数を揃えてしまおう。
筆者は
- 組み立て式→4枚4束
- マジックトラック→10枚16束と1枚×2束
用意している。
組み立て式は8枚のものを4枚と4枚にして、機動輪上で合わせる両端部分に持ってくるイメージだ。
「組み立て式4枚」+「マジトラ10枚×8束」+「マジトラ1枚」+「組み立て式4枚」
と並べて、履板89枚を1本の履帯にします。
流し込み式接着剤を流し込んだ後、仮留めしていた転輪に巻きつけていきましょう。
この辺りは以前の履帯組み立て記事と同じような流れだね。
今回は先に履板を噛み合わせてから、流し込み速乾を流し込んで接着をしているという。
転輪と履帯のみ接着し、ロコ組み。
これでユニット化して本体との着脱ができるようになる。
誘導輪の軸が少しキツめだったので、ここは着脱しやすいように少し削って緩めておくといいだろう。
誘導輪アームで微調整を済ませたら、アームと本体も接着してしまいましょう。
履板は指定のコマ数だと微妙に長いようですな。
今回は現物合わせで左右それぞれ2コマ分減らしています。
ということは、実際は片側87コマで間に合う感じかな?
後部パネルの組み立て
お次は後部パネル……
なんか変なものが刺さっているね。
ここが3番目の訂正ポイント。
前回4つの穴を埋めたけど、実際には5箇所だった。
ここも伸ばしランナーを突っ込んで埋めることに。
他にも雑具箱取り付け用のピンを切り取ったり。
この辺りからM10に似せるような外装の変化が出てきますな。
組み立てるとこんな感じに。
左マフラーから伸びた車間距離表示灯はクリアーパーツですので、ここではまだ接着せずにしておきます。
下部には少し隙間ができているようですが、とりあえず置いといて……。
このキット、ジャッキは付属しないみたいだね。
実車も装備していなかったのかな?
車体上部外装の組み立て
ついでなので、車体上部外装もここで組み立て。
偽装取り付けのため、本体はこのキットのために新規でセットされたパーツとなりますな。
まずは内部から取り付けるパーツをセットする。
このキットには前面機銃も付いているし、組み立て指示もあるけど……
偽装で前面機銃部分はフタをされてしまうので、組み立ては省略してしまおう。
操縦手・通信手用ハッチも内部パーツが付属するけど、今回は閉めた状態にするので省略。
今回の戦果
キットでは全ての上部パーツを取り付けてから、下部と合わせる指示が出ている。
ただ上下の合いを確認したいので、今回は内部パーツだけ取り付けたらすぐに合わせてしまう。
案の定やや反りがあったので、テープで留めつつ上下を接着しよう。
先に細かい部品を取り付けちゃうと、ここでテープ留めがしづらくなるという。
今回はここで中断。
次回は車体上部の続きとなる。
続きは次回!