筆者が長年放置していたサイバーホビー製品、スターリングラード・トラクター(STZ)製のT-34を作っていきましょう。
前回は箱の中身を確認した。
今回は足回りを主に作っていく。
STZ、どんな違いがあるのかな。
実際筆者もよくわかっていない。
なので作りながら調べているようだ。
昔は冷戦期であったこともあってか、ソ連戦車は資料が少なかったようです。
なので模型でもその辺りの細かいことはほとんど気にされていなかったのだとか。
情報が入りやすくなった結果、逆に大変なことに……。
とにかく極端に細かいところは気にせず、形にするところを目標にしていく。
それでは作業開始だ。
合わせ目消しをする
手始めに合わせ目消しをしますが……
早速サイバーホビーらドラゴン社系列恒例の謎選択があります。
どっちを選べばいいんだろう?
駐退器カバーはHランナー(画像下)のものとSランナー(画像上)のものの選択式。
今回は後者を選択。
筆者の
「迷ったらとりあえずボックスアートと同じものを選ぶ」
戦法ですな。
本キットはSTZで製造されたT-34を再現しているようだけど、どうやらこのSランナーのカバーはそこの後期生産車でよく見られたようだ。
通常のT-34はHランナーで収録されている、下半分が垂直になったものが使われている。
とりあえず駐退器カバーのほか砲尾、砲塔外装を接着してしまいます。
今回排気管や主砲は一体成型のものなので接着は不要です。
合わせ目消しについては過去記事参照だよ。
車輪の組み立て
続いて車輪。
T-34は大型転輪が片側5個だから比較的楽だね。
ここもSTZ製の特徴が現れている。
STZ製の車輌は工場の立地の都合や資材節約の目的で、生産途中からゴムリムの無い鋼製転輪を装備していた。
ゴム自体は転輪内部に装備されており緩衝能力は問題なかったようだ。
転輪の金属部分と履帯が直接触れるので走行時の騒音が大きくなったようだけど。
ドイツ軍も大戦後期には資材不足で、鋼製転輪のティーガーなんかが登場しましたな。
誘導輪も水滴型の穴が空いている。
これもSTZ製T-34の特徴らしい。
なんか細かい部分がいろいろと……。
あまりあちこちこだわりすぎても完成しなくなるから、ほどほどにしておこう。
車輪が整形完了しました。
同社のゴムリムつきとは違い、パーティングラインが部品端に来るので整形作業が楽ですな。
ドラゴン・サイバーホビー系列は部品が柔らかめでちょっとヤスリがけが手間だからね。
車体下部の組み立て
続いて車体下部。
ここは以前組んだMONO/ドラゴンの1940年型とほぼ同様ですな。
ただサスペンションパーツが新しい部品になっているようだね。
取り付け穴も径が合わないっぽいし、ピンバイスで広げながら進めよう。
筆者は何mm径で進めているのかな。
画像を見た感じ2.5mm径っぽいけど……。
筆者が
「記憶にございません」
などと供述しており……。
なるほど、シベリア送りだ。
ドラゴン系列のT-34はいつも転輪がうまく軸にはまらないね。
筆者は例によってピンバイスで径を広げているけど……
表面のキャップを貫通しちゃったよ。
こっちのほうがシベリア送り案件ですな。
幸いジャンクパーツ入れに予備のキャップパーツがあったのでそれを使う。
径を広げるのは組み立て前にして、広げるほかにもサスペンションの軸を短くカットしておくといいかな。
膨大な数のドラゴン社T-34用ジャンクパーツ。
ようやく活用されましたな。
後部パネルも取り付けていきます。
以前組んだ1940年型とは異なる形ですな。
所謂1941年型戦時簡易型に該当する車体のようだ。
例によってSTZ製なので、細部が他の工場の車輌とは異なるようだけど。
パネルと車体側面が上手く合わないので、伸ばしランナーでも突っ込んで適当に埋めてやる。
多少の粗さはあとでウェザリングをするから大丈夫。
伸ばしランナーの活用法は過去記事でも取り上げていたね。
今回の戦果
車体下部がだいたい形になってきたところで今回は中断しよう。
例によって誘導輪アームはまだ接着していない。
今後の履帯装着に備えてですな。
次回はその履帯装着をする予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット