
サイバーホビーのホワイトボックスシリーズより、T-34/76を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリングを行い完成させよう。

とりあえず完成に。
10年以上の放置とは一体……。

ほぼ出来合いのキットなので、紹介するタイミングに悩んで今日に至ったというやつです。

同じような内容のキットをすでに何個も組んでいるからこそ、ようやく出番が来た感じだ。
それでは最終的にどうなるのか、確認してみよう。
エナメル塗料でのウェザリング


まずはエナメル塗料でのウェザリング。
……とはいってもほぼ過去記事通りなわけですが。

スミ入れ兼ウォッシング、ドライブラシ、オイル染みなどなど。
ただ履帯に何か塗りたくっているのは違うパターンかな?

履帯に塗ったのはタミヤエナメルのハルレッド。
これを奥まった部分に塗ることで錆びっぽい感じにしている。
他の泥汚れとかは後で行うので、ここでは触れない。
この色は排気管にも塗っておいて、錆び色表現にプラスしておこう。
クレオスのウェザリングカラーを使った汚し


続いてクレオスのウェザリングカラーでの汚し。
チッピング(傷)や雨だれ、排気管の錆びですな。
これも詳しくは過去記事を……。

雨だれは以前のシャーマンに続いて、ライナーではなくカラーでのウェザリング。
……というかウェザリングカラーじゃない、タミヤのウェザリングマスターがいるね。

ウェザリングマスターは砂色セットのAセットを後に使うけど、ここで使ったのはBセット。
車体後部の排気口周りにスス汚れをつけた。
微妙な位置なので、後回しにするといつも筆者が忘れるんだ。
なので先にやっておくことに。
足元のウェザリング


続いて車体下部。
ここもいつもの展開ですな。
先に塗ったハルレッドが奥まった部分に残るよう、泥汚れや銀の擦れをつけていきましょう。

他の色を重ねていくうちに表面のハルレッドはどんどん色落ちしていくんだよね。
先に神経質にふき取る必要はなかったかな?
対空識別旗を用意する


ここで何やら筆者が寄り道を。
対空識別用の鉤十字を自作していますな。
切り出したキムワイプに着色しているだけですが。

時期的にドイツ軍が優勢な時期の鹵獲車輌で、マーキングも少なめだからね。
エンジングリルをプラ製で済ませたから、そこが隠れても問題ないという理由もある。
作り方は以前のフンクワーゲンで自作したものと同様だ。
あちらはティッシュとエナメル塗料を使用したけど、今回はキムワイプとアクリル塗料を使っている点は異なる。
結構ゴワゴワした感じになった上に塗料が本体に移りそうだったので、前回のパターンで仕上げたほうが良かったかもしれない。
つやを消せ!


最後につや消しクリアーを吹きながら、タミヤウェザリングマスターAセットで砂埃をプラス。
ペリスコープのマスキングを剥がしたり、ライトレンズのクリアーパーツを取り付けるなどして完成です。

今回は兵隊さんはいないんだ。

過去の筆者がハッチ類を接着固定して組んでいたからね。
以下、ギャラリーとなる。
サイバーホビー T-34/76(1942年型鋳造砲塔・III号戦車キューポラ付き) 完成!







履帯が一般的なワッフルパターンじゃないのが特徴というか。

このタイプの履帯は俗にM41型履帯と呼ぶようです。
別売り品を使用する際はその名前と「V」の字モールドを頼りに探してみてください。


アカデミー製品との並び。
あちらは突撃砲用のキューポラを選択して組んでいますが、今回のサイバーホビー製同様にIII号・IV号戦車用のキューポラで組むことも可能です。

代わりに履帯は一般的なワッフルパターンのタイプなんだよね。


続いてタミヤ製のものと。
同じ1942年型(旧1943年型呼称)ですが、砲塔は細部が異なります。
こうやって並べるとわかりやすいですな。

ハードエッジとソフトエッジだっけ。
タミヤのは側面の視察孔下部で段がついていたり、前面下部のラインがまっすぐ。
今回のサイバーホビー製は視察孔下部で段がついていなくて、前面下部は緩やかなカーブを描いているね。
さっきのアカデミー製はなんか両車の間をとったような見た目だったけど、分類的にはどっちなのかな。


ここで今までに組んだT-34系列で1枚。
気がついたら10輌もできあがっていました。

真ん中後列の冬季迷彩の41年型。
これはエンジングリルのエッチングパーツが足りていない。
後々補修してやらないとね。
作ってみた感想のコーナー


語ろうにも、ほとんど出来合いのものを組み直しただけという。

少々語るのに困る展開だけど、筆者の感想としては……
- ドラゴン・サイバーホビー全盛期のキットらしく豊富なエッチングパーツとマジックトラックの豪華仕様
- ナット型砲塔にIII号戦車のキューポラを乗せた改造鹵獲車を再現。筆者としてはこれが目当てだった
- 豪華仕様なのはいいけど、筆者にとってエッチングパーツの嵐は荷が重かった。特に手すりはエッチング製の基部とプラ製の棒の組み合わせなので、ここはアカデミー製のプラパーツに取替え
- パーツ流用の都合なのか、一部装備品の取り付けがうまくできなかった。予備履帯はフェンダー側の基部を短くして直付け、U字シャックルは省略した
といったような感じ。
ドラゴン・サイバーホビー製のT-34は基本的に好みなんだけど、今回は少々取り付けに迷う部品がいくつかあったようだ。
長年放置した挙句、筆者は付属のエッチングを使わずにほとんどプラパーツで済ませている。
またT-34を作る機会があったら、そのときにでも使おう。

問題は入手難易度ですな。
基本的にホワイトボックスシリーズは一回きりの生産らしく、このキット自体も2009年ごろの発売のようなので……。

キューポラ付きのT-34ってなると今はアカデミーのが入手しやすいかな?
あっちは今回のキットとは履帯が異なるけど。

ただホワイトボックスシリーズで初登場した車輌が細かい仕様を変えて、通常のラインナップに加わる事例があるようだ。
なのでまったく入手できない……ということもなさそうな。

過去に組んだSTZのT-34がそうだったと聞いていますな。
もっとも、その時に言われていた欠陥が直っていないまま再び発売されたようですが。

今回組んだ通常のT-34は大きな問題のないキットなんだけどね。
と、そんなこんなで今回はここまで。
次回は未定。

次回も、お楽しみに~。
















