
タスカモデリズモ(現アスカモデル)より発売されています、M4A3シャーマンの76mm砲搭載型を作っていきましょう。

前回は塗装と手描きマーキングを行い、キットには収録されていないドイツ軍の鹵獲車輌に仕上げた。
今回は仕上げのウェザリングをして完成させよう。

ようやく今月一つ目が完成。
案の定筆者の作業速度が落ちているみたいだね。

ここ最近急に冷えてきましたからね。
作業速度は更に低下するものかと

完全に停止してしまう前に、このシャーマンを完成に持ち込もう。
それでは作戦を再開する。
エナメル塗料でのウェザリング


手始めにエナメル塗料でのウェザリング。
- ガイアノーツの埃色を使ったウォッシング
- タミヤのスミ入れ用ブラウンでのスミ入れ
- タミヤの明灰緑色とバフを使ったドライブラシ
- 混ぜ物塗料でのオイル染み
ですな。
基本的に過去記事の方法で進めています。

ウォッシングとスミ入れは過去記事の時点では同じ塗料で兼ねていたけど……
最近は分けているんだよね。

バフや埃色などライトブラウン系の色でウォッシングをすることにより、表面の砂埃や水の流れた跡をイメージしています。
ダークブラウン系のスミ入れは窪みに溜まったサビが流れたのをイメージしている感じですな。
シャーマン系列は面が広いので、これらを垂直方向に施して表情をつけていきます。
ウェザリングカラーでのウェザリング


続いてクレオスのウェザリングカラー、グランドブラウンを用意。
チッピング(ぶつかった傷)やそこから流れる雨だれをイメージして汚しを加えています。
今回はウェザリングライナーではなく、このウェザリングカラーで雨だれを済ませてしまいました。
基本的なやり方はライナーを用いたものと同様なので、過去記事を参考にしていだだけるとよいかと。

これも流れるようにして……
特に前面や側面は広いから、これで単調感をなくすといい感じに。

ウェザリングカラーを使ったものとしては他に排気管の錆がある。
前からじゃ見えない……というか、M4A3の排気管自体が外から見えにくい位置にあるんだけどね。
これも基本は過去記事どおりだ。
面が広い排気管なので、先にタミヤエナメルのハルレッドを下地にしているけど。
足周りのウェザリング


続いて足周り。
これも基本的には過去記事通りの、泥汚れや銀色の金属擦れ再現ですな。

ただ今回のM4A3シャーマンはゴムカバー付きのT48型履帯を装備している。
ゴム部分に銀の擦れや錆を付着させると不自然だったので、それらは避けるようにしてみた。

両側のコネクター部分は金属だから、そこはタミヤエナメルのハルレッドで錆っぽくしている感じだね。
コネクターと一体化したガイド部分の内側は車輪と擦れていそうだから、錆ではなく銀のドライブラシで磨かれた感じにしているけど。
完成へ……


最後にパーツ全体に水性ホビーカラーのつや消しクリアーを吹きつけ、クリアーパーツのライトレンジなどを最終組み立てをして完成です。
履帯は弛みをつけるため、瞬間接着剤で上部を走行装置に接着しています。
……塗装の食いつきが悪いのか、取り付け時に少し塗装が剥がれましたな。

兵士を乗せたりハッチや主砲の噛み合わせも調整。
これで完成だね。
以下、ギャラリーだよ。
タスカモデリズモ M4A3(76)Wシャーマン 完成!








ドイツ軍兵士達はタミヤのパンターG型(後期型)から。
座っている彼がシャーマンの砲塔にもほぼぴったりだったというのが選定理由みたいだけど。

M4A3(W)76シャーマンもパンターG型の後期型も、活躍した時期が近い。
服装とかも大きなズレはないはず。

空を気にする様子が大戦末期のドイツ軍らしいですな。
戦利品である鹵獲戦車に乗っているわけですが。

ラインの守り作戦を成功させた世界線のドイツ軍かな?
作戦は成功したものの、まだ制空権は回復していないみたいな。



タミヤ製のM4A3E8、シャーマンイージーエイトと。
サスペンションがVVSSからHVSSになり、幅広の履帯やサイドフェンダーを装備している点に注目ですな。

生産時期の違いなのか、同じ76mm砲塔だけど細部が異なるね。
マズルブレーキ付きの主砲とか、小型化された装填手ハッチとか。

今回のM4A3の方は比較的初期~中期の76mm砲塔のようですな。

こうなると75mm砲のM4A3が欲しくなるという。
タミヤのが手に入りやすいかな?
作ってみた感想のコーナー


部品は多いけど組みやすい、そんな感じかな。

筆者の感想としては……
- 非常に精度が高い部品のおかげで組みやすさ抜群。クリアーパーツやエッチングパーツも相当数あるが、プラパーツが付属したりと初心者向けの救済もあり
- 説明書の解説も非常に丁寧。一部イモ付けパーツの位置も原寸図で詳細に示しているので迷わない
- 可動式のサスペンションパーツの挟み込み部品が多いので組み込み時にバラけやすい。ちょっとしたイライラポイント
- 細かい部品が多いので紛失には他社キット以上に注意。筆者もいくつかの部品を飛ばしてジャンクパーツの世話になった
といったところ。
「部品の多いタミヤ製品」といったところ。
細かいもののパーツの合いは非常によく部品選択の解説も丁寧なので、組む際に迷わない。

無駄に細分化されたキットにありがちな組みにくさとは無縁なところが一番の長所ですな。
「タミヤ製品を組むのには慣れたので別のメーカーのキットを組んでみたい」
という方におススメできる製品のひとつかと。

筆者も大満足なようだね。
ただラインナップがM4シャーマン系列中心だから、筆者はなかなか手に取る機会が少ないみたいだけど。

ドイツ軍モノですとII号戦車L型ルクスを発売しているようですな。
筆者はまだ組んだことがありませんが。

M4シャーマン系列も複数発売されているほか、デカールやエッチングパーツを省略した廉価版キットであるバリューキットシリーズが存在するようだ。
筆者みたいに鹵獲仕様にする場合はそれらを選んでもいいだろう。

車体とかサスペンションの生産時期がゴッチャだから、作りたい車輌がどの時期の部位を装備しているのかよく調べないと……。

サスペンションとか履帯は別売りもされているから、やり繰りできるけどね。
今回はここまで。
筆者の作業に記事が追いついてしまっているので、次回は未定だ。

あるかわからないけど、次回もお楽しみに~。
この記事で作っているキットの改訂版













