
タミヤのタイガーIことティーガーI(中期生産型)を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングを行い完成させる。

先週の購入品が早速完成。
もうひとつの購入品も早く完成させたいところだね。

その前に10年以上前の購入品を完成させたいところです。

とにかく、目の前のものを完成させよう。
それでは作戦を再開する。
タミヤエナメルでのウェザリング


まずはタミヤエナメルでの、全体に塗布するタイプのウェザリングから。
- スミ入れ兼ウォッシング
- ドライブラシ
- オイル染み撒き散らし
などなど。

ウォッシングはツィンメリットコーティングの凹凸面を強調するから、フラットブラウンをメインにしているけどね。
天板とかの水平面はバフを置いて変化をつけているよ。
ガイアノーツのエナメル塗料を試してみる


たまには違うものを使ってウェザリングを。
ガイアノーツのエナメル塗料を使い、砲塔の予備履帯を錆びさせたり、排気管のスス汚れを付けている。
それぞれ黄サビと煤という、そのままの塗料名だ。

サビはかなり主張が強いかな?
かなり派手に見えるような。

どちらかといえば、小面積で噴き出したような感じの錆に似合いそうですな。
もう少し茶色っぽい色がほしかったので、今回はウェザリングマスターのステインブラウンを塗って調整しています。

ウェザリングカラーは油彩系で、うっすらした表現が得意だけどその分定着力が弱い。
反対にエナメル塗料はしっかり色がつくけど、うっすらぼやけた表現がウェザリングカラーよりも苦手。
筆者としてはガビガビの錆面でウェザリングカラーが落ちやすいのが気になって、今回エナメル塗料を試してみたのだとか。

どちらかといえばオレンジ系よりも、ブラウン系の錆色のエナメル塗料を探したほうが良さそうですな。
排気管のほうは後でタミヤウェザリングマスターなどの粉末類を組み合わせるとよいかと。
クレオス製品でのウェザリング


車体上部は雨だれやチッピング表現など。
これは過去記事のとおり。

コーティング部分はチッピングの代わりに、ナイフ類でコーティングを剥がしてダメージ表現。
剥がした部分はタミヤエナメルのハルレッドを塗っています。
イメージとしては錆止め塗料の塗られた車体の地の部分ですな。

工具の木目部分は、履帯の錆でも使ったウェザリングカラーのステインブラウン。
木目表現についてはこの前紹介した記事のとおりだよ。
足周りのウェザリング


足周りも過去記事の手順どおり。
- ウェザリングカラー(グランドブラウン・グレイッシュブラウン)で泥表現
- タミヤエナメルのクロームシルバーでドライブラシをして、金属の擦れた表現
ですな。

シルバーのドライブラシで、手軽に鉄感。
最近の筆者のお気に入りだね。
つやを消して仕上げる


最後につや消しクリアーを吹きつけ、道中にタミヤウェザリングマスター。
砂埃や排気のスス、浮いた赤錆などを付け足します。

これで完成としよう。
以下、ギャラリーとなる。
タミヤ ティーガーI(中期型) 完成!








お馴染みのティーガーI重戦車。
新型キューポラを搭載したのが、初期型以前のと中期型以降との違いだったね。


以前組んだ後期型との比較。
中期型と後期型はよく似ていますが、転輪が判別ポイント。
- 中期型→生産当初から使われているゴムリム付きの転輪
- 後期型→資材節約のため、緩衝ゴムを内蔵した鋼製転輪
が最大の違いですな。
今回筆者はコーティングのピッチも少し変えています。
中期型は少し幅の狭いパターンを刻んでみました。



極初期型・初期型・中期型・後期型と。
これでタミヤから発売されているティーガーIの各タイプがそろいました。

タミヤの極初期型はアフリカの第501重戦車大隊の車輌。
極初期だけあってまだ細かい装備の仕様が定まっていなかったり、現地改修での装備も多い。
他メーカーから発売されている他部隊の極初期型とも並べてみたいところだ。

あれ、最後期型ってなかったっけ。

タミヤの後期型キットで選択可能なタイプですな。
ここの開設以降はまだ組んでいませんが……。


ここ最近組んだ他メーカーのティーガー系列と合わせて。
幻のH2型や、競合となったポルシェティーガーとの並びだ。

なんか重戦車大隊を編成してみたいね。

確か重戦車大隊の定数は45輌だったような……。
作ってみた感想のコーナー


安心のタミヤ製品。
これで極初期~後期までがそろったね。

筆者の感想としては
- いつものタミヤ製品らしく、他社製品のティーガーIと比べて組みやすく容易に形になる
- 収録された塗装パターンは4種類。どれも個性的で、近年のキットの収録数に比べると多め
- 組み立て式の履帯に数の多いゴムリム転輪、ツィンメリットコーティングを備えている。タミヤのティーガーIシリーズの中では最も手がかかる構成のキット
- 少し前の製品らしく、ペリスコープや溶接跡などの省略箇所が多め。気になる方は各自ディティールアップを
といったところ。
省略箇所も多いけど、現在はそれらを補う別売りパーツも多い。
好みに合わせて追加しよう。

今回はパッションモデルズのエッチンググリルを使ったね。
トラベリングロックのチェーン部分も付属したけど、こっちは使わず……。

履帯は極初期型・初期型と異なり組み立て式。
手間はかかりますが、かっちりした履板1枚1枚の組み合わせなので実感は十分ですな。
可動式よりは強度も高いので、ハードなウェザリングも安心して行えるのがいいところです。

ただやっぱり初心者には敷居が高いからかな?
後続のパンターGやティーガーIIなんかではベルト式が基本で、組み立て式は別売りになったという。

中~後期のティーガーIでネックとなるツィンメリットコーティング。
筆者はパテを使ったけど、現在では対応したコーティングシートも発売されている。
ハサミやデザインナイフがあれば手軽に再現できるので、そちらを使ってもいいだろう。
基本的な道具のみで済むので、初心者にも安心だ。
もっとも、初心者はコーティングより組み立て履帯でびっくりするかもしれないけど。

初心者は「コーティングなし・ベルト式履帯」の極初期型もしくは初期型のほうがおススメかもしれません。
組み立て式履帯も慣れればそこまで難しくはありませんが。

今回はこれで終了。
相変わらず記事が作業に追いついているので、次回は未定だ。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット
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