タミヤの名作、自走榴弾砲ヴェスペ。
イタリア戦線をイメージしたリニューアル品を作っていきましょう。
前回は箱の中身を確認した。
今回は作業開始。
足回りを中心に作っていく。
自走砲……
筆者は久しぶりかな?
筆者の記憶が正しければ……
オープントップの自走砲は昨年のマルダーIII以来かと。
AFVの花形といえば戦車だけど、オープントップの自走砲は模型としてまた違った楽しみがある。
それでは作戦を開始しよう。
まずは合わせ目消し
手始めに合わせ目を消すべく真っ二つの部分を接着します。
主に主砲周りやマフラーですな。
戦車と違い、オープントップの自走砲なのでこの辺り誤魔化せませんね。
合わせ目消しについては過去記事参照だよ。
サスペンションの組み立て
続いて車体下部の組み立てに移ります。
まずはサスペンション類を取り付け。
II号戦車は板バネを用いたリーフスプリングサスペンション。
1つのサスペンションに1つの転輪を懸架しています。
サスペンションパーツは左右それぞれ最後部の第5サスペンションのみ部品番号が異なる。
長さが違うので、違う番号のものを取り付けようとするとすぐにわかるはず。
A18番パーツも忘れずに。
これがこのヴェスペで追加されたダンパーだね。
巨大な榴弾砲の搭載によってオリジナルのII号戦車より重量が増加。
そのため走行・射撃などの衝撃緩和目的でヴェスペではこのダンパーが増設されたようです。
片側3つ接着しましょう。
組み立てるとこんな感じに。
ついでに車体後部の配管やフック類なども追加しています。
II号戦車の車体を流用したものだけど、同じタミヤのII号戦車達とは違う部品のようだね。
古いII号戦車F型のキットは1971年、新しいII号戦車A~C型は2008年発売だ。
このヴェスペは1996年発売のキットに追加部品をセットして2018年に発売されたものとなっている。
ちょうど戦車型キット2種の中間に発売されたんだ。
車輪の組み立て
続いて、車輪を組み立てていきます。
本キットには起動輪が2種類付属します。
なんか違いがあるのかな?
調べてみたところ……
通常版から引き続きセットされているAランナーのものは歯が25枚。
対するイタリア戦線版で新規にセットされたEランナーのものは歯が26枚になっています。
どうも当初II号戦車の起動輪の歯の枚数が25枚だと思われていたけど、後に26枚だということが判明。
今回のキットではそのことを反映して新たに26枚歯の起動輪が追加されたようだ。
いずれにしろ付属の履帯もこちらに合わせているので、この新規部品を使おう。
……ということは古い通常版は間違えているんだ。
遠目ではわかりませんけどね。
車輪は起動輪のみポリキャップを内蔵する。
転輪は片側5個で上部転輪はオリジナルのII号戦車から数が減った片側3個。
戦車としては数が少ないほうだから、整形にはさほどてこずらないはず。
同じ工程でマフラーもセットします。
ここで一緒に整形しておきましょう。
取り付けるとこんな感じに。
今回はロコ組みをしたいので、ここではまだ接着固定しない。
いつものだね。
履帯の組み立て
通常版では塗装・接着が可能なベルト式だった履帯。
このイタリア戦線版では新たに接着組み立て式のものがセットされています。
直線部分は一体成型となっており、起動輪・誘導輪の折り返し部分は細分化されている。
- 起動輪側は3枚セット(E14番パーツ)
- 誘導輪側は2枚セット(E15番パーツ)
となっている。
混ざらないように注意だ。
下部に来るE1番パーツ(起動輪側・9枚セット)とE2番パーツ(誘導輪側・10枚セット)もわかりにくいので混ざらないように。
枚数が少ないのである程度並べてから流し込み速乾の接着剤を使って繋げる。
歯のある起動輪部分が両端に来るように調整して進めよう。
履帯の向きに注意だね。
実車でも向きを間違えてセットしているものがあるみたいだから、一概には言えないけど。
今回の戦果
起動輪上で履帯両端を合わせ、そのまま各車輪と履帯同士を接着。
これでロコ組みも完了です。
接着組み立て式の履帯に関しては過去記事にあるから、それも参考に……。
今回はここで中断。
次回は車体上部の組み立てを紹介する予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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