タミヤMMシリーズのM4シャーマン、初期型を作っていきます。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングを施し完成させよう。
よしよし、無事完成しそうだね。
これで今月は2つ目です。
だいぶ遅れていますな。
もう少し速度を上げたいところだ。
それでは作業を再開する。
ウォッシング!
手始めにウォッシング。
タミヤエナメルのフラットブラウンを薄めてモールド部分に流し込み。
その後ガイアエナメルの埃色を薄めて車体全体に塗ります。
乾燥したら両方とも溶剤でふき取ってしまいましょう。
使う色は異なっていても、基本は筆者が以前やっていたバフのウォッシングと同じだね。
ガイアノーツの埃色はバフと似たような色ですな。
この辺りはお好みで。
ただタミヤエナメルのほうが置いてある店が多い気がしますな。
補給の面ではそちらに軍配がありますね。
履帯のコネクタ部分にもフラットブラウンを塗り、金属がうっすらと錆びたようにしている。
これでゴムカバー部分と質感の差をつけてみよう。
ドライブラシ!
続いてドライブラシ。
今回は車体がオリーブドラブという、暗い緑色系の色。
明るい緑色である、明灰緑色をドライブラシしてみましょう。
角とか鋳造部分とか、明るい色で浮き上がったね。
この後ダメージ系のウェザリングを施すので、少し大袈裟な感じに仕上げてしまいましょう。
車体上部のウェザリング
続いて車体上部。
- オイル染み
- チッピング
- 雨だれ
- 排気管の錆
など順番に施しています。
この辺りは過去記事を参照に……
雨だれは過去記事でウェザリングライナーを使っているけど、今回はウェザリングカラーのグランドブラウンを使用しているよ。
錆は排気管のみで、工具には施していない。
代わりに工具の柄の木目に錆で使うウェザリングカラー、ステインブラウンを塗って再現している。
雪表現を施す
その後は足周り。
いつもなら泥汚れですが……
今回は雪表現にしてみます。
いきなりの雪。
今回参考にした車輌がそんな感じだったのでね。
1944年12月から翌年1月のアルデンヌ戦線をイメージだ。
雪にはタミヤの情景テスクチャーペイント、雪と粉雪を使っている。
どちらかといえば普通の雪のほうがメインだ。
違いは……
粉雪のほうが文字通り粒子が細かいですな。
基本は雪を付着させ、うっすらとしたところや凹凸が少ない部分は粉雪を使用しています。
粉雪はかなりペースト状に近い。
履帯よりも凹凸の少ない装輪式車輌のタイヤに試してみたいところだ。
以前Sd.Kfz.234/1に普通の雪を使ったけど、それのリベンジみたいにね。
最後の仕上げ!
最後に水性のつや消しクリアーを吹きつけ。
各資材を定着させます。
ついでにタミヤウェザリングマスターBセットのスノーを足周りに擦りつけ。
これで情景テスクチャーではできない、うっすらとした雪をイメージしている。
履帯をセット、上部を接着して自重による弛みを表現。
これで完成ですな。
無事完成。
以下、ギャラリーだよ。
タミヤ 1/35 M4シャーマン(初期型)
最後の最後で雪を盛って大幅イメチェン。
というか他のシャーマンと比較したいね。
以前作ってたイージーエイトを持ってきましょう。
んでイージーエイトと比較。
あっちは厳密にはM4A3E8だったね。
違いとしては……
- 車体正面の形状違い(初期型車体と後期型車体の違いによるもの)
- エンジンデッキと後部パネルレイアウト(無印M4とM4A3のエンジン違いによるもの)
- 主砲とそれによる砲塔形状(75mm砲と76.2mm砲)
- 幅の違う履帯とサスペンション(VVSSとHVSS)
ですな。
無印M4が比較的シリーズ内でも初期のものなのに対し、イージーエイトはシリーズの最終発展型ですからね。
数多くの相違点があります。
こうなるとの間のシャーマンが欲しくなるというか。
後期車体のVVSS的な。
作ってみた感想のコーナー
そこまで難しくはなかった感じだね。
筆者の感想としては……
- 部品は少なめで組みやすい。パーツの合いも良好
- 塗装も3パターン(実質4パターン)と、近年の同社製品と比較して多め
- 元がやや古いキットなので、ハッチの取っ手など省略された箇所が多い。ライトガードが太め、車体上部裏がスカスカといったところも
- 初期型のM4だけど、金型流用の都合かサスペンションは後期型VVSS。この仕様でも間違いではないけど、より初期型らしくしたい場合は別売りパーツに交換を
といった感じ。
やはり組みやすさ重視の構成といったところ。
単純な部品構成なので、とりあえずM4シャーマンを組んでみたい人はまずこちらを選んでみるといいだろう。
初心者でも安心!
っていったところかな?
タミヤのM4シャーマンシリーズは幾つかありますな。
イージーエイトなんかは2010年代の比較的新しいものとなっています。
どちらも組みやすい部類なので、この辺りは見た目の好みで選んでしまって大丈夫でしょう。
ここではまだ作っていないけど、他にもタミヤからはM4A3が発売されているっぽいね。
見た感じ今回の無印M4に近い部品構成っぽいけど。
というか
- 1981年に旧製品のM4A3が発売
- 1995年にそのパーツを一部流用して、今回作ったM4が発売
- 2001年に更にそれをベースにして前線突破版のM4A3が発売
といった流れのようですからね。
M4A3も欲しくなるね。
筆者の好きなドイツ軍鹵獲車輌の画像を探してくれば作ってくれるかな?
それより今は積みの処理だ。
今回はここまで。
次回は……現在裏で2つのキットが同時進行している。
どちらが先になるかは進行状況次第だろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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