模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は長々と記事を割いてきたブロンコのトゥラーンIIが完成しましたな。
今回は……。
トゥラーンでだいぶ時間をかけたので、今回はサクッと作れるものにする。
1/72の航空機模型を紹介しよう。
何が出るかな。
心当たりが多すぎて予想できませんな。
今回のお題 タミヤ 1/72 フォッケウルフFw190A-3
今回作るのはこちら。
タミヤウォーバードコレクションより
フォッケウルフFw190A-3だ。
先日の筆者積みプラ大攻勢のやつじゃん。
先月購入品、まだ作っていないのがいくつかありましたな。
ここ最近は「買ったらすぐ作る」を徹底していたけど……
筆者の積みは手のかかるものばかり残ってしまっている。
なのでそれらの合間の箸休めに作ることにした。
フォッケウルフFw190A-3とは?
Fw190は第二次世界大戦中盤から登場したドイツの戦闘機だ。
愛称はモズを意味するヴュルガー。
ここでも今までにいくつか作っていたね。
ほとんどハセガワ製品で、タミヤのは今回が初めてだけど。
ドイツ軍の主力戦闘機といえばメッサーシュミット社のBf109。
しかしこの機体は生産に難のある液冷エンジンと、虚弱な構造の主脚を持っていた。
なので数の面でBf109に不安を感じたドイツ軍上層部が、それを補うための補助戦闘機の開発をフォッケウルフ社に依頼。
これがFw190になる。
設計主任であったクルト・タンク博士の騎兵としての経験もあって
「『速いが虚弱な競走馬』ではなく『戦場の過酷な状況にも耐えうる軍馬』」
がコンセプトだったようですな。
被弾に強く生産性が高い空冷のBMW801エンジンを搭載。
空戦能力はもちろん生産性や整備性にも優れた航空機となっています。
今回作るのはその中でもA-3型。
A型は空冷エンジンBMW801を搭載したFw190最初の量産型。
A-3は1942年の春ごろから生産を開始した、名前の通りAシリーズ3番目の量産型だ。
直前のA-2型ではBMW801C-2エンジンを装備。
A-3型ではこれをBMW801D-2に換装している。
1700馬力のエンジンで、最高速度は660km/hを出せたという。
今回のキットには付属しませんが、この辺りから爆弾ラックをはじめとした改修キットが開発・装備され、戦闘爆撃機としても使用されるようになったみたいですな。
後のF型やG型のはしりとも言える存在です。
補助戦闘機として開発されながらも、Bf109と並んでドイツ軍の主力として活躍したフォッケウルフFw190。
基本形ともいえる空冷式エンジンを搭載したA-3型を、タミヤのキットで作ってみよう。
箱の中身を確認しよう
とりあえず箱の中身を確認する。
トゥラーンの後に見るとスカスカ感が。
1/35の戦車と1/72の戦闘機ではまったくボリュームが異なりますな。
ランナーはプラランナーが2枚とクリアーランナーが1枚。
プラランナーは内1枚は1パーツのみ。
なので事実上1枚といっても差し支えない。
タミヤウォーバードコレクションはイタレリ製品も混ざっているけど、これはタミヤ純正品のようだね。
付属マーク。
計器やシートベルトなど、コクピット内部に使うものも収録。
国産キットなので鉤十字も入っている。
例によって海外輸出の際に切り取るからか、端に印刷されているけどね。
このキット、鉤十字が2種類付属しますな。
どちらかは必ず余るので、付属しない海外製キットに流用するのに使えます。
紙媒体は説明書と近年よく見かけるTech Tips!
いつものメンツだ。
収録された塗装図は3種類で、いずれもドイツ空軍機。
- 第2戦闘航空団第III飛行隊第8飛行中隊機 (1942年フランス)
- 第2戦闘航空団第III飛行隊司令官 ハンス・ハーン大尉機(1942年フランス)
- 第26戦闘航空団本部付 ヴィルヘルム・ゲート大尉乗機(1943年フランス)
となっている。
筆者はここの解説以前、このキットを組んだことがありましたな。
あの時はニワトリマークが特徴的なハンス・ハーン大尉機だったような気がします。
今回は箱の作例にもなっている第2戦闘航空団(JG2)の機体にしよう。
排気管周りに描かれた、ワシだかタカだかのマークが特徴的だ。
ワシとタカの生物学上の分類は適当、みたいな話を聞いたことがあるような……。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から組み立て開始となる。
筆者も一度組んだことのあるキットみたいだし、部品も少なめ。
これはすぐに完成するかな?
マスキング箇所も少ないので、難しくはないかと。
そこまで心配しなくていいだろう。
ちょうどいい箸休めになりそうだ。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット
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