タミヤミリタリーミニチュアシリーズより、フィンランド軍のIII号突撃砲を作っていきましょう。
前回は車体上部を進めた。
今回は残りのフィンランド軍独自の装備を搭載し、全体の組み立てを終えよう。
筆者が物資の補給をしてきたよ。
塗料の補充ですかな。
……ではないですな。
今月って何個完成させていたっけ?
今のところ3つです。
たった今4つ積みが増えましたが。
……とりあえず突撃砲を進めよう。
雑具箱と機関銃の組み立て
まずは前期・後期改修型で共通のものを。
画像の左側が雑具箱。
右側が機関銃ですな。
雑具箱は箱組みだね。
隙間ができないように組み立てよう。
機関銃はオリジナルのはドイツ製のMG34だったが、フィンランド軍のはソ連製のDT機関銃に換えられている。
それに合わせてか、防盾も新規パーツだ。
どうやら機関銃を通す穴が大型化されているようだ。
DT機関銃はソ連のヴァシーリ・デグチャレフが設計した機関銃、DP28の車載型。
航空機搭載用がDA、歩兵用の改良型DPM、車載用改良型のDTMといくつか派生品があるようですな。
組み立てるとこんな感じに。
DT機関銃がなんかザクマシンガンみたいでいいね。
同じドラムマガジン(パンマガジン)型ですからね。
雑具箱はエンジンデッキ後部に取り付けましょう。
箱とデッキの間の隙間は後で塗料が入りにくいので、あらかじめ黒い陰色で塗りつぶしておきます。
ちなみにエンジンデッキ後部の吸気口付近にはドイツ軍版で取り付けるシュルツェン架用の突起がある。
説明書では特に指示がないけど、気になるので筆者は削り落としている。
兵士の組み立て
付属の兵士は車長が1人。
半身像ですな。
全身像ならBT-42に付属する。
それと組み合わせて遊んでもよさそうだ。
とりあえず各部整形して接着。
手は本体と合うように調整しながら接着しましょう。
塗装のしやすさを考えて帽子は接着していない。
ここまでの状態でこんな感じに。
塗り分けの都合でまだ接着していない部品が多いですな。
部品をなくさないうちに、早く塗装に入れる状態にしないと……。
後期改修型の装備を取り付ける
ここから先は前期改修型・後期改修型で異なるパーツを選んで組み立てていきます。
今回は後期改修型ですな。
後期改修型は車体側面に載せた丸太と、前面装甲にコンクリートを盛り付けたのが特徴だ。
もちろん、これらはフィンランド軍版のキットで新規にセットされたもの。
まずはコンクリートと装甲バイザー。
コンクリパーツは隙間ができるので、タミヤパテや溶きパテを使いコンクリートを盛ったようにして隙間をふさぎます。
盛っただけだから表面はざらついた感じ。
これは鋳造表現と同じような手法で再現しているよ。
詳しくはその過去記事を参考にしてね。
丸太部分はカッターのこの刃をスライドさせ、傷をつけて樹皮の凹凸を再現している。
これは筆者の愛読書の1つである、ローガン梅本氏著の「戦車模型低級技術指南」を参考にしている。
この本に4ページ分ですが、タミヤのIII号突撃砲(フィンランド軍)の作例が掲載されていますな。
丸太は3つ重ねるように接着する。
合わせ目がバンド部分にくるが接着剤だけでは消すのが難しいので……
先ほどのタミヤパテ・溶きパテ類も使って段差を埋めよう。
今回の戦果
丸太は車体側面に直付け。
フェンダー状には工具類を取り付ける凹みがいくつかありますので、それらを隠すようにして接着しましょう。
牽引ロープも、丸太に沿うように接着してしまいます。
ロープはただ載っているだけだけど、実際は留め具があるんだよね。
気になる人は別売りパーツを使うといいかも。
何はともあれ形になりましたな。
ただ色が塗られていないので、まだドイツ軍版との違いが一目ではわかりません。
今回はここまで。
ドイツ軍仕様との差をつけるべく、次回は塗装に入る予定だ。
続きは次回!
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