IV号駆逐戦車の続きを作るよ。
・・・・・・といいたいところだけど、ここでせっかくの機会なのである製品を紹介しておこう。
いきなり何だろう、何かの案件?
最近流行の情報商材ですかな?
プラモが上手く作れるようになるようなノウハウを30万円で売るとか。
わけのわからない商材に30万突っ込むぐらいなら、その金でとりあえずキットを何個か作って経験を積んだほうが後々上手く作れるようになると思うけどね。
それかエアブラシなどの機材を用意したり、模型本を買ったり・・・・・・。
筆者含め大体の人は経験じゃなくてプラモ本体を積むんだな、これが。
そんなことより、今回の題材を早速準備しよう。
今回紹介するもの タミヤ ドイツIV号戦車 車外装備品セット
そんなこんなで今回紹介するのはこちら。
タミヤのIV号戦車 車外装備品セットだ。
この前ラングで使っていたやつだね。
これからもIV号駆逐戦車で使いますぞ。
ドイツ軍のIV号戦車に搭載されていた車外装備、通称OVMだね。
on vehicle material、車両装備資材のことだ。
これらがセットされている。
完全な新規パーツではなく、1994年に発売された同社のIV号戦車J型に付属したパーツに一部新規パーツを付け足したものだ。
こちらの車外装備品セットは翌年1995年に発売となっている。
IV号戦車はそれ以前も幾つか発売されていましたが、モーターライズ時代の車体を一新したIV号戦車のリニューアルキットの一番手がこのJ型だったわけですな。
1994年のパーツってなると、2021年現在じゃあちょっと古くも感じるけど・・・・・・。
開封して中身を確認してみよう
とりあえず、袋を開けてみよう。
中身は2種のランナーが一体化されたものが1枚。
そして組み立て説明書兼解説書が入っている。
事細かに書かれた解説書がうれしいね。
こういうのって組み立てている最中、何のために使う部品かわからないこともあるし。
ほとんどのパーツは単体で車体へと貼り付けますが、中には組み立てが必要なものもありますな。
ランナーは右側のDランナーと左側のEランナーがある。
前者は前述したIV号戦車J型のキットに付属するものと同一。
後者はこのセットのために新規に追加されたものだ。
短砲身7.5cm砲用のクリーニングロッドや18tジャッキ等、初期のIV号戦車に見られるものが揃っているようだ。
IV号駆逐戦車付属のOVMと比較してみよう
さて、わざわざ別売り品としているだけあって、どれくらいディティールに自信があるのか。
現在筆者が製作している、タミヤの古いIV号駆逐戦車の付属品と比べてみよう。
左上段から右へ順に
消火器、ワイヤーカッター、スコップ。
左下段から順に予備履帯、クランクですな。
古い製品はやはり全体的に大味さが否めないね。
大きめというか。
特に消火器はだいぶ形が違うね。
それに関してですが・・・・・・
どうやらキットの消火器は初期型のものらしく。
装備品セットのEランナーに付属するものと似ています。
以前ラングとして完成させたほうの旧IV号駆逐戦車のキットでジャッキを取り替えたけど・・・・・・。
これもキット付属のものはどうやら初期の18tジャッキらしい。
IV号駆逐戦車は大戦後期の車輌だから、セットのDランナーに付属する20
tジャッキにしてあげるとそれらしく。
筆者は単純に押し出しピン跡の処理が面倒だったから取り替えただけだと思っていたよ。
そういえば、よく見たらキット付属のは留め具が一体成型なんだね。
装備品セットのは留め具が別パーツになっているけど。
ちなみにこのジャッキ、ハンドル部分のみD25パーツで共通です。
このパーツは1つしか付属しないので、事実上選択式となっています。
どうしても両方欲しい場合はハンドル部分だけ別から持ってくることに・・・・・・。
余剰品を探すか、このキットに最初から付いてきたジャッキハンドルを使うしかないかな?
加工をしながらIV号駆逐戦車に載せてみよう
それでは今回は今作っているIV号駆逐戦車に載せてみよう。
勿論、設計が異なるので一部ピンの位置ズレや留め具ディティールの有無があるので注意。
とりあえず不要なピン部分をパテなどで埋めよう。
それと一部取り付け済みだったパーツを取り外して・・・・・・
多少跡が残っていますが、まあこれらは置いといて。
この辺りは先に作った旧ラングの記事も参照だね。
付属の説明書にはこんな感じで取り付け例の写真も載っていますな。
ただ後述するけど、今回は一部取り付け位置などを変えているものもある。
まずは予備履帯から。
以前のラングでも触れましたが、予備履帯は2つ繋げるとちょうど車体後部のラックに収まる長さになります。
しかしそのままでは繋がりません。
接合部分(凸側)の裏側を少し削ってやる必要があります。
画像も旧ラングを組んだときのものですな。
これ、元々のIV号戦車J型ではそれぞれ別の場所に取り付けるものだったからね。
斧は2種類付属する。
Dランナーのものを使いたいけど、これはキット付属のものとは反対向きになっている。
今回はこの向きのまま載せる予定だ。
新ラングではこの装備品セットと同じ向きになっているんだよね。
今回もこれに合わせる感じで斧と消火器を取り付けるよ。
クリーニングロッドは戦車型では車体側面に付属していましたが、駆逐戦車では車体後部に載せられています。
その関係上、留め具の位置やら形やらが少し異なります。
筆者がそんなに手を加えたがっていないので、余計な部分を削って車体後部にそのまま載せてしまいます。
とりあえずエンジンデッキ上のOVMを載せかえるとこんな感じに。
右側に載っているクランクは説明書によると、後期の一体型はJ型以降に導入されたと書かれている。
なのでここだけ前期型のものを載せている。
ただ金型流用のためか、タミヤのH型のキットにも一体型のクランクが付属するようです。
ボッシュライトを置き換えてみよう
右フェンダー上のキャタピラツールは無改造で置き換え。
問題は左フェンダー。
このキットはボッシュライトの基部がフェンダーと一体化されている。
ここもディティールアップしてみよう。
まずは元からある基部を切削、平らにするよ。
その後はコードがあった場所を切削。
車体上面のコードが突き抜けていた場所はこの時点で穴を開けておこう。
基部の平らに削る際は鉄ヤスリがおススメ。
ガリガリ削って平らな面が出せる。
削りすぎると跡が出来るけどね。
ライト本体は2パーツ構成なので貼り合わせるだけ。
基部はコードを追加するディティールアップをするので、0.5mmピンバイスを使って穴あけ、エナメル線を接着します。
そして先に開けた車体の穴にコードを差し込みつつ、フェンダー上に基部を接着。
さっき削った場所に大穴が開いていたけど、上から接着すれば隠れるから問題ないよ。
これでライトの置き換えも完了♪
使ってみた感想のコーナー
少し精巧さが増したかな?
1995年(1994年発売のキットに一部付属)のパーツだから、それ以降に発売されたキットでは付属のパーツの方が精度がいいので基本的に不要。
このパーツセットが活躍するのは主に1994年以前に発売されたキットと言えるね。
今回はその中でも1976年発売のIV号駆逐戦車に使ってみた感じだ。
載せた感じはこの記事内の通りです。
おもちゃっぽさのあるキット付属の装備品と比べて精度は格段に上がります。
しかし元々が戦車型用の部品なので、一部は改造が必要ですな。
このキットにはJ型に付属したものとは違い、前期型のIV号戦車に搭載されていたものも幾つか含まれている。
前期型なおかつタミヤの古いキットとなると、IV号戦車D型辺りになるだろう。
他社製品でも古いキット相手なら使える感じかな?
ドラゴンのスマートキット以前のものとか。
現在筆者の手持ちにちょうどいいドラゴンの旧製品が無いので試したことはないけどね。
ディティールアップパーツというと、やたらと細かくて高くて取り扱いが難しい印象がある。
けどこのセットは安価なプラ製で比較的取り扱いやすい。
その点、ディティールアップパーツの入門用ともいえるね。
定価はタミヤの公式HPによると2021年9月現在税込み550円となっております。
消費税のせいでワンコインとはいえませんな。
勿論紛失したり破損した時の補修用としても使えるのが特徴だ。
・・・・・今回はここまで。
次回はまたIV号駆逐戦車の組み立て作業に戻ることになるだろう。
次回も、お楽しみに~。
この記事で紹介しているパーツ
この記事で作っているキット
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