
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回はT-34/85に続き、筆者が放置していたP40重戦車を完成させました。
今回は……。

ここ最近放置品のサルベージが多かったけど、今度は新品未開封品を用意。
直近で購入してまだ未着手だったものを紹介しよう。

直近で購入したものは4つほどありましたが……
九九艦爆しか完成していませんな。

あれは再販直後だったから、新製品レビュー感覚ですぐ組んだみたいだね。
んでそれ以外が放置されていると。
今回のお題 タミヤ IV号突撃砲


今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
IV号突撃砲
だ。

あれ、このキットは前に作っていなかったっけ。


ここで作ったのはアカデミー製品(画像右)ですな。
タミヤ(画像左)のも作っていますが、それはここの開設直前に作ったもので内容の紹介はできていません。

タミヤのは確か開設直前、2019年の春ごろに完成したはずだ。
最後に作ってから6年は経過したので、筆者がまた作りたくなったというやつだ。
今回のは今年8月に秋葉原のヨドバシで手に入れたもの。
4ヶ月ほど放置していたが、ようやく着手する時がきた。
IV号突撃砲とは?

この車輌は第二次世界大戦期にドイツ軍が開発した突撃砲だ。
名前の通り、IV号戦車がベースとなっている。

回らない砲塔のIV号戦車っていうと、IV号駆逐戦車とかもあるんだよね。
ちょっとややこしいと言うか。

1943年の秋ごろにその駆逐戦車の開発が始まるんだけど……
その直後にIII号突撃砲を生産していたアルケット社の工場が空襲で生産が止まってしまう。
この時にIII号突撃砲の代用品として、IV号戦車のシャーシにIII号突撃砲の上部を組み合わせた突撃砲が提案される。
それが今回作ることになるIV号突撃砲だ。

意識して開発された駆逐戦車と違って、IV号突撃砲は偶発的な出来事から開発が急に進んだと言うか。

ちなみにもう一つ、同じくIII号突撃砲の代替品として登場したのが駆逐戦車ヘッツァーですな。
こちらはチェコの38(t)の改良案、新型38(t)をベースにしたものとなっています。
担当のBMM社がIII号突撃砲の生産能力を持っていなかったというのも、この車輌が登場した理由でありますが。

アルケット社の代わりにIII号突撃砲の生産を打診されたけど、BMM社は
「III号突撃砲は生産できないけどそれに近い代わりの新型車は開発できる」
みたいなことを言ったんだっけ。

III号突撃砲の工場はすぐ復旧したので、結局この3車種は並行して生産されたんだけどね。
そんなIV号突撃砲。
以前はアカデミー製品で組んだけど、今度はタミヤ製品で作ってみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱の中身を確認。
こんな感じになっている。

箱の中にぎっしりとパーツが。

シャーシ裏に穴が開いているところからもわかるとおり、このキットは古いモーターライズ製品の派生品ですな。
確かベースは今は生産休止中である、旧製品のIV号戦車H型のはずです。

現行品のIV号H型とは別物だよね。

それとは別物ですな。
逆にここで今までに作ったものですと、IV号駆逐戦車ラングやIV号突撃戦車ブルムベアの旧製品が同じ旧シャーシを使ったものとなっています。
2025年12月現在、突撃砲以外あまり見かけないものとなっていますが……。


袋を開けてプラパーツ確認。
ランナーは4枚となっている。
画像右下のAランナーと左下のBランナーは、おそらく旧IV号系列共通のもの。
画面上部のものは、逆にこのキット独自のものだね。

共通品は主に足周り。
主砲とかシュルツェンとかが独自のものってわかるね。

ザウコップ型の防盾は遠くからでも目立ちますな。
原型のIII号突撃砲では生産途中から導入されましたが、IV号突撃砲は最初から導入されていたみたいです。


それ以外の付属物は
- 履帯(ポリ製のベルト式。接地面にハの字の滑り止めがついた後期型)
- ポリキャップ
- デカール(前述したラングの商品面が書かれており、おそらく共用品)
といった感じだ。


ちなみにこちらが以前組んだ旧製品ラングのデカール。
古い生産ロットのものは突撃砲の名前も併記されていましたが、どうも途中から変わったようですな。


紙媒体は説明書2種類と、TechTips!
そして伸ばしランナーに関する注意書き。
説明書は古いタミヤ製品らしく、日本語版と英語版が付属だ。

70年代初版の比較的古いキットはこんな感じだよね。
ティーガーI後期型以降の、いわゆる新シリーズからは一冊に和英併記されている感じというか。


塗装図はこんな感じ。
古い製品らしく、詳細な時期などの表記はない。
厳密な指示はなく、製作者側に委ねられるような感じとなっている。

他のキットを参考にマーキングしてみてもいいかも。

ただ大戦後期だとマーキングが控えめなんですよね。
見栄えの面で問題が……。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から製作を始める。

とりあえずタミヤ製品だからそんなに苦戦はしなさそうかな。
この前のT-34/85みたいに、共用部品のせいでディティールとかが気になりそうだけど。

まだ生産時期の近い車輌同士なのでそこまで気にならないかと。
今回はモーターライズの穴埋めなどで済ませてしまいましょう。

後はツィンメリットコーティングとかだね。
生産時期的に施されていたほうがお似合いなので、今回追加予定だ。
そのために同時にエポパテも補充したはず。

続きは次回!
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