
タミヤMMシリーズの古参キット、IV号突撃砲を作っていきましょう。

前回は箱の中身を確認した。
今回は組み立て開始。
ツィンメリットコーティングを施したいので、細かい装備は取り付けずに車体外装周りを組んでしまおう。

簡単そうなキットだし、早く組んじゃえばよかったのに。
4ヶ月近く放置していたわけだけど。

スケジュールの都合で他のキットを優先していましたからね。
順番がなかなか回ってこなかったのですよ。

ようやく出番が回ってきた感じだ。
それでは作戦を開始する。
合わせ目部分の貼り合わせ


まずは合わせ目部分の接着。
見た感じ真っ二つなのは主砲と排気管だけですな。

合わせ目消しは過去記事を参考にしてね。
それとこのキットはモーターライズ時代のシャーシを流用したものだったから、余計な穴を埋めないと。

外から見える穴である、車体側面のものを埋めてしまおう。
裏からプラ板を裏打ち接着した後、表側から細切れにしたプラ板を接着して穴を埋める。
多少形が合わなくても、接着剤で溶けたプラ成分が細かい隙間を埋めてくれるので問題ない。
というより後でこの箇所はツィンメリットコーティングを施す予定なので、そこまで神経質にならなくていいだろう。

この穴、実はシュルツェンで隠れる位置の穴ですな。
なので放置しても外から見えづらい位置だったり。
改造に不慣れな初心者も安心です。

他の穴は部品の取り付け位置だったり、ひっくり返さない限りは見えないものだったりする。
前者は逆に必要なので、埋めないように。

機動輪周りとかは塞ぐパーツがセットされているからそのままで大丈夫だね。
塞ぐパーツがなくて、複雑な面を自分で埋める必要があるT-34系列とは違ってここは親切設計というか。
足周りの組み立て


続いて足周り。
ここはタミヤMM旧IV号系列の共通品となっていますな。
モーターライズの名残で、車輪は上部転輪を除いて全てポリキャップを内蔵します。
入れ忘れないように注意ですな。

IV号系列は転輪が多いから処理が大変なんだよね。
このキットはゲート箇所が少ないのが救いかな?


組み立てるとこんな感じに。
上部転輪は後期のIV号戦車で見られた、鋼製タイプですな。

現行のタミヤIV号戦車は初期のH型。
IV号突撃砲をはじめとするタミヤIV号旧製品シリーズのベースになったのもH型のようだけど、現行品とは異なり中期以降のものをイメージしていたようだ。

同じH型でも生産時期によって違うんだっけ。

H型の途中で上部転輪がゴムリム付きから鋼製になったり、車体側面のエアフィルターが廃止されたりしたようです。
車体下部の組み立て


車体側面の穴を処理して、まずは車体下部から組んでしまいましょう。
後部パネルの部品も用意しつつ……。

この辺りもまだ旧IV号シリーズ共通パーツが多いというか。
筆者は何度も組んでいるから慣れているかな?


組み立てるとこんな感じに。
画面右にまとまっている前面履帯ラックや後部パネルの一部パーツは、ここで取り付けるとコーティングの邪魔になります。
なので後で取り付けることに。

ラックパーツは装甲面にまたがるので、先に取り付けるとコーティング工具が入りづらくなる。
それ以外の細かい部品は作業中に触れて破損や脱落の原因になるからね。

サスペンションとかは先に取り付けちゃうんだね。
避けながらコーティングするのは難しそうな。

ただ取り付け部分を残すようにパテを貼り付ける方が筆者にとっては難しいようで。
なので大きめの部品は先に取り付けて、それを避けるようにパテを塗ったり貼り付ける形に。

排気管の下の装甲面など、そもそも吸着地雷が物理的に入らなさそうな箇所はコーティングしていないようにも見えた。
なのでここは先に部品を取り付けてしまっている。
車体上部の組み立て


続いて車体上部。
III号突撃砲とは異なり、天板や戦闘室部分も一体整形されています。
なので主砲もここで組み、基部を内部に接着する必要がありますな。

今回はコーティングをするため、車体上下を合わせてしまう。
なので内部から取り付ける部品は先にここで接着しておこう。
主に照準器や兵士用の台座だ。


主砲はここで取り付けているようにみえますが、実際は基部のみ車内に接着。
防盾周りから先は塗り分けを考えてまだ接着してません。
後付けは可能ですが、引っかかりやすいので塗装後ですと剥がれたりしないか心配ですが。

防盾は溶きパテで鋳造表現。
このパーツは鋳造で合っていたよね?

間違いないかと。
フェンダー裏のシュルツェン架はやはりコーティングの邪魔になるので、ここでは取り付けません。
説明書では同じ工程で取り付ける指示が出ていたので、一緒に切り出しただけですな。


車体上下を合わせるので、その境目にあるコーティングに必要なその他外装も用意。
このキットでは戦闘室前面に盛り付けるコンクリートアーマーパーツが付属する。
車体右側に盛り付けるものはボルト止めの装甲板パーツとの選択式なので,先にどちらにするか決めておこう。
今回は装甲板にするのでコンクリパーツは使わないけどね。

実際の画像を見たところ、戦闘室前面だけではなく上面にも盛った車輌が確認できますな。
フィンランド軍のIII号突撃砲に近い感じといいますか。

それと車体後部のフェンダー。
これは車体の表側に来る面に押し出しピン跡がある。
神経質に整形せず、軽く削って処理しておこう。
今回はパテを塗ってコーティングをするから、多少のガタつきは埋まってしまうはず。
今回の戦果


必要な部品が全て揃ったので、ここで車体上下を貼り合わせ。
後部は微妙に浮きそうだったので、輪ゴムで押さえつつ接着してしまいます。

やけに浮くと思ったら、上部側の車体後部パネルのB33番パーツ。
これの取り付け位置が悪かったみたい。
一度剥がして再接着と。
キットだと先に車体上部に合わせる指示が出ているけど、この車体上下を合わせるタイミングで接着した方がいいかも。

他には
- 戦闘室両側面の前側に取り付ける吊り下げフック(C44番)はコーティング後に取り付ける。省略されたフック形状だけピンバイスで加工して再現
- ついでなので履帯は焼き止めしておく
といった感じに。
フック加工については過去記事を参照にしてもらいたい。

さすがに2020年代発売のキットですと別パーツ化して鉤状になっていますが、90年代辺りのキットでもこの省略型フックはよく見かけますな。
地味ですが改造しておくと少し見栄えがよくなるかと。

極小パーツを手に持ってピンバイスとかを使うのは大変なので、できればランナーから切り出す前にやっておくのがおススメだ。
今回はここまで。
次回はツィンメリットコーティングからになるだろう。

続きは次回!
この記事で作っているキット
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