
タミヤMMシリーズの古参キット、IV号突撃砲を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回は兵士を塗ったりウェザリングを施し完成させる。

今月第1号の完成品に。
この調子でじゃんじゃん作っていこう。

直近の積みもまだ残っていますな。
それらも処理したいところです。

直近のはあと2つほど残っていたはずだね。
それでは作戦を開始しよう。
兵士の塗装


車体のウェザリングに入る前に、兵士を塗ってしまいましょう。
基本的な流れは肌→服装と塗っていく、過去記事に準じたものとなっています。

キット付属の兵士は迷彩服。
説明書では箱絵を参考にして塗るみたいなことが。

ボトムはタミヤアクリルのフィールドグレイ、トップスはとりあえず同フラットアースで塗ってしまいましょう。
迷彩はとりあえず水性ホビーカラーのライトブラウン(タン)
面相筆で点々と……
もう少しピンク色っぽい感じのほうがそれらしく見えるのかもしれませんが。


濃淡グリーンは水性ホビーカラーのグリーンとMr.カラーのルマングリーンで。
以前の兵士同様、筆者のところで不良在庫と化した旧ビンの古い塗料を動員しています。

本当はルマングリーンもアクリル塗料にしたいところだけどね。
点々は適当に。
あんまり厳密にやるのも大変なんでね。

筆者としては今回のはいわゆる「エンドウ豆パターン」のつもりらしいですな。
実際はもっと細かいドットパターンのはずですが。


スミ入れやドライブラシをして終了。
ピストルのホルスターは塗ってみたものの
「ベルトが隠れる服装なので取り付けられないのでは?」
と筆者が思い、結局取り付けずに終わっている。

なんか今回は目元の塗り分けがいつもより雑なような。

筆者が当初目元の塗り分けをせずに顔を塗り分けたらしく。
後であわてて塗り分けた形に。
帽子で陰になりますし、暗色で目元を塗りつぶしても良かったかもしれません。
エナメル塗料でのウェザリング


ここから先は車体のウェザリング。
まずはエナメル塗料で
- スミ入れ兼ウォッシング
- ドライブラシ
- オイル染み
などをしていきます。

またいつもの代わり映えしないパターンだ。

ウォッシングは今回タミヤエナメルのフラットブラウン単色で済ませている。
ツィンメリットコーティングの凹んだ部分を強調するため、車体色に対して暗色をチョイス。
反対にドライブラシは明るめのバフで、ハイライトを強調だ。
車体上部のウェザリング


車体上部は排気管の錆や垂直面の雨だれなど。
ここもほぼ過去記事どおりですな。
雨だれはウェザリングライナーではなく、クレオスのウェザリングカラー・グランドブラウンを使っていますが。

コーティング面は一部彫刻刀でえぐって剥がし、そこにタミヤエナメルのハルレッドを塗っている。
今回はコーティングで凸凹しているので、この辺りの雨だれは控えてみた。

それにしてもコーティングが少し厚い気が。
車体前面のディティールがほとんど埋まっているような。

筆者としては多少厚めで凸凹が強調された姿が好みのようでね。
ただ点検ハッチ周りはもう少し薄くしてもよかったかもしれない。
足周りのウェザリング


最後に足周り。
ここもほぼ過去記事通りですな。

パーツがバラバラだから奥まったところもやりやすいんだけど……
ちょっと作業が進みにくいかな?

余計なところに塗料もつきにくいけど、その分時間もかかるし部品紛失を誘発しやすい。
筆者のモチベーションが下がる前にさっさと済ませてしまおう。
完成は目前だ。
完成へ……


最後に水性のつや消しクリアーを全体に吹きつけ。
最終組み立てをして完成です。
履帯は張り強めなのとシュルツェンで隠れることもあり、今回は転輪に接着していません。
センターガイドが一区画欠けた、両端の合わせ部分が隠れるようにセットすることだけ意識して……。

ハッチはピットマルチ君で仮留め。
装填手ハッチの後部はそれだと保持しきれないから、ここは瞬間接着剤を薄く塗ってヒンジ周りに渋みを与えて強化。

これで完成としよう。
以下、ギャラリーとなる。
タミヤ IV号突撃砲 完成!







古いキットだけどとりあえず観賞に耐えうるものにはなったかな?

素材の味を生かすため、今回は装備品もキットのものを使っています。
意外と何とかなるものですな。


筆者がここの開設直前に完成させた同一キットと比較。
もっとも異なるのは色みだ。
今回はガイアノーツのダークイエロー2を使ったわけだけど、以前のはダークイエロー1を使っている。
なのでやや黄色みが強めな見た目に。

今とは少し作風が違うんだよね。
機銃も折りたたんで省略していると思いきや、照準器類を金属色で塗り分けていたり。


続いてアカデミー製のものと。
あちらは
- 履帯がIII号/IV号用の中期型とされる、接地面にハの字状の滑り止めがないタイプ
- 機銃がMG34
- シュルツェンは付属しない
といったのが主な違いですな。


今回のタミヤ製品はモーターライズの名残でやや車体幅が広いようだ。
並べるとこんな感じに。
画像の上部がアカデミー製で、下部が今回のタミヤ製。

元々地面にへばりついたような突撃砲だから、寧ろその特徴が強調されるともいえるんだけどね。


III号突撃砲と。
同じくシュルツェン付きで仕上げていた、サイバーホビー製と並べてみました。

III号突撃砲とIV号突撃砲の違いとしては
- III号突撃砲は転輪が片側6個なのに対して、IV号突撃砲は片側8個
- 主砲左側、III号突撃砲は操縦手用の直視バイザーとなっているが、IV号突撃砲はハッチとペリスコープが設けられたブロックとなっている。これはIII号よりIV号のほうが車体が長く、操縦席の位置が前寄りだったため
といった点がわかりやすい。


手持ちの長砲身III/IV号突撃砲で1枚。
しかし増えましたな。

あれ、タミヤのIII突B型がいないような。

唯一の短砲身だったので筆者が存在を忘れていたようです。
作ってみた感想のコーナー


古いキットだけどいい感じにはなったかな。

筆者の感想としては……
- 部品は少なめで組みやすく、値段もボリュームのわりには安価で手をつけやすい
- シュルツェンが付属。アカデミー製など他キットでは付属しないこともあり嬉しい。同じタミヤのIV号H型(現行品)と異なり、素の状態で着脱可能なのも高ポイント
- 元モーターライズ製品なので車体側面に余計な穴が空いている。ただシュルツェンをつけてしまえば無改造でもほとんど見えなくなるが
- 押し出しピン跡が目立つ位置に多数設けられている。気になる人は埋めるなり削るなり
といったところ。
古い製品ゆえにディティール面は控えめだけど、その分部品は少なくてすぐ形になる。
元モーターライズゆえに穴とかがあるけど、そこまで目立たず埋めやすい位置にあるのが利点だ。

T-34系列とかはちょっと埋めにくい位置に穴があったからね。
IV号シリーズの場合は機動輪周りは専用パーツで楽に埋まるという。

2025年12月現在、旧製品IV号シリーズはあまり見かけなくなりましたが……
このキットやIV号D型は比較的見かけやすいですな。
今回はツィンメリットコーティングなどの加工を施してみました。
古い製品ですがまだまだいけますな。

もちろんコーティングなしでIV突本来のスマートな面構成を堪能してもいいだろう。
細かい装備を別売りの車外装備品セットに交換してみるなど、楽しみ方は無限大だ。

あれは90年代ごろの登場だったね。
70年代発売のこのキットのアップデートにはちょうどいいかも。
今回は手持ちが揃っていなかったから使わなかったけど。

今回はここまで。
次回は筆者が裏で進めている、航空機キットの出番になるだろう。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット
↓タミヤの公式オンラインショップはこちら↓






















