ICM社製のパーツを使いハセガワより発売されています、ティーガーII重戦車を作っていきます。
前回は砲塔をあらかた組んだ。
今回は車体側を進める。
足周りをメインに組んでみよう。
ティーガーIIは複雑な足周りをしているけど……
このキットではどのようにして再現しているのかな。
同じ車輌でも模型ではメーカーによって再現方法が異なりますな。
どのようになっているか……。
実際に見てみよう。
それでは作業を再開する。
車体下部の組み立て
まずは車体下部から。
板状のパーツを組んでいく箱組みスタイルとなっています。
内部のトーションバー部分も再現されていますな。
トーションバーは外側のアーム部分とは別のパーツ分割。
連動しているわけではないね。
キットでは先にトーションバーを接着してから、車体各面を接着するような手順となっています。
筆者は今回
- 先に車体右側面を底面と接着
- その後トーションバーを車体右側面に接着
- 最後に車体左側面を接着
といった手順で進めています。
車体は箱組みだけど、両側面には底面の接着位置が溝になっている。
合いも良好なのでズレずに接着できる。
続いて内部パーツを。
機関室との仕切りや、内部の床面がパーツ化されています。
意外と凝った作りになっているね。
ここも単純に接着するだけです。
多少溝へのはめ込みがキツく感じるところもありますが、そこまで致命的ではありませんな。
どちらかといえば内部再現というよりは、形を整えるための仕切りパーツといった感じだね。
サスペンションの取り付け
ここから外側の部品となります。
まずはサスペンション周りから。
トーションバーサスペンションなので、それのアームとなります。
アーム部分はパーティングラインが発生しない構造となっているので処理が楽だ。
もっとも、ティーガーIIは転輪が密集した形になっているから、この辺りの処理が適当でも問題ないんだけどね。
転輪のおかげで外からサスアーム部分がほとんど見えないんだ。
組み立てるとこんな感じに。
サスアームはぴったりとはまるようになっています。
機動輪や誘導輪の基部も大きな問題はありませんな。
ぴったり合うから、そのままだとサスアームは非可動。
可動には改造が必要なようだね。
筆者はそのまま進めるけど。
車輪の組み立て
ティーガーIIの難所ともいえる転輪。
メーカーが変わっても内容は同じとなっています。
2枚重ねの転輪が片側9個。
それに機動輪と誘導輪となる。
数が多くて少々処理に手間がかかるけど、幸いプラは切削しやすい質感。
サクッと進めてしまおう。
- ゲート跡をヤスリで落とす
- パーティングラインをデザインナイフのカンナがけで削る
- 全体を紙やすりで綺麗にする
といった流れだね。
2枚重ねになる転輪同士の間は後にスプレー類の霧が入りにくい。
先に暗色で塗りつぶしてしまおう。
今回は下塗りにマホガニー色のサーフェイサーを塗る予定なので、それを使う。
作業性を考えるなら先にランナーから切り出す前に塗っておいたほうが良かったかもしれません。
ただ切削作業が後になるので、塗装面に削りカスが付着するという欠点がありますが。
これで車輪は全てそろったね。
メンバーが集合したというか。
転輪は基部の長さで2種類あります。
長いものを8個。
短いものを10個用意しましょう。
その後はサスアームに転輪をセット。
先に基部の長いものをセットし、その後短いものを外側にセットする。
今回転輪はロコ組みしないので、サスアームに接着固定してしまって大丈夫だ。
機動輪は後の履帯取り付けのため接着せずにしておく。
「ロコ組みってなんぞい?」
って人は以下の過去記事を参考にしてね。
履帯の組み立て
履帯はベルト式。
4本付属し、これを2本2組にして使います。
前に作ったFCM36と同じ様な感じだね。
接着は……。
FCMのものと同じく、タミヤセメントなどのスチロール系接着剤では溶けず接着不可だった。
ただ瞬間接着剤は有効だったので、アロンアルフアを塗って留めている。
今回の戦果
両端を留めてリング状にした履帯を車体に履かせる。
重量による弛みを再現するため、瞬間接着剤を使い転輪上部と履帯を接着する。
強度的には大丈夫かな?
スチロール系接着剤が効かないからちょっと不安になるけど。
ティーガーIIは別売りの組み立て式や可動式履帯も発売されているけど……
今回はキットの素材の味を生かしたいと判断。
付属のベルト式をそのまま使うことにした。
今のところは特に大きな問題はありませんな。
今回はここで中断。
次回は車体上部を進めていく予定だ。
続きは次回!
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