ハセガワ社の零式水上偵察機11型を進めていきます。
前回はマーキング作業を終えた。
今回はウェザリングなど仕上げを行い完成させよう。
今月なんかいつもより生産速度遅くない?
3個目ですな。
水上機とか筆者が慣れないものをメインに作っているからね。
それでは今回の作業を進めていこう。
スミ入れ作業
まずはスミ入れ作業から。
例によって、タミヤのスミ入れ用ブラックを使っていきます。
凸モールドのキットだからか、なんか上手くモールドに流れていない感じ。
溝に流れるわけではないからね。
拭き取り方向を一定にしないと、全部綺麗に拭き取れてしまう。
ここで筆者がある案を思いついたそうです。
「凸モールドなら、寧ろドライブラシしたほうがいいのでは?」
と。
試してみよう。
んでこれがドライブラシ後です。
スミ入れと同じ色、タミヤエナメルのフラットブラックを使っています。
右主翼面なんかはパネルラインがいい感じに浮いてきたかな?
ただ擦りすぎると表面が汚くなりそう。
ほんの軽めに留めるのがいいかな。
ドライブラシについては過去記事参照です。
銀剥げを施す
続いて銀剥がし。
タミヤエナメルのクロームシルバーをチョコチョコ置く。
今回は控えめにしておこう。
というか明灰白色の機体だから、銀色があんまり目立たないんだよね。
排気管の汚れを描きこむ
続いて排気管汚れを。
錆はウェザリングカラーのステインブラウン。
ススはタミヤウェザリングマスターのBセットを使っています。
スス汚れは液体を塗りたくっている感を出さないように・・・・・・。
もっと茶色っぽい色にしても似合いそうだね。
粉物は表面がつや消しなどでざらついているとより定着しやすい。
今回のウェザリング達は過去記事でも取り上げているので、そちらも参照に・・・・・・。
ここまでの全体図はこんな感じ。
完成は目前だね。
つやを消す
ウェザリング後はアクリル塗料のつや消しクリアーを吹き付ける。
そしてクリアーパーツのマスキングを剥がす。
あらら、また風防内が曇っているよ。
またどこからか吹き込んだんですかな?
風防を一旦外して内部を乾いた綿棒で拭く。
これで曇りはとれる。
用が済んだら風防を再接着しよう。
これで完成だね。
残念、今回はまだやることが残っている。
筆者、初めての張り線に挑戦する
零式水偵は機体下部に張り線が多数存在する。
いつも筆者はアンテナ支柱から伸びる線を省略しているけど、今回のは複数線が伸びていて省略するとなんか味気ないように感じた。
なので、張り線を再現してみよう。
これは一体・・・・・・。
このときのために筆者が確保していたモデルカステンのストレッチリギングだ。
筆者が今作っているのは1/72スケールだよ。
これは1/48スケール用だけど・・・・・・。
どうやら1/48スケールと1/32スケール用だけがラインナップされているようだね。
中身はこんな感じ。
極細のテグスといった感じ。
見た目はほとんど髪の毛だ。
1本だけの髪の毛・・・・・・
波平でしょうか?
いや、おやじっちでしょ。
あらかじめ空けたり凹みをつけた張り線箇所に瞬間接着剤をつけたリギングを取り付けるんだけど・・・・・・。
なんかバラバラですな。
ここで問題が発生。
筆者が作業中にフロート支柱を折っていてね。
弛まないように引っ張ってリギングにテンションをかけると、その破損箇所に負荷がかかって外れるんだ。
あらら。
というわけで今回は作戦変更。
延ばしランナーを使って張り線を行う。
所定の長さに切ったランナーを貼り付けていく。
リギングと違って太さがまちまちだったり、引っ張って調整が出来ないのが難点ですな。
コストや扱いやすさではこちらのほうが上だね。
ほかにも釣り糸などを使うモデラーさんもいるようだ。
後はタミヤアクリルのガンメタルで着色。
これでとりあえず形にはなった。
今回はこれでいいかな。
まったくリギングを使わないのはあれなので、アンテナ支柱から伸びる線に使ってみた。
先に尾翼側に取り付け、後に支柱側に接着している。
ここは上手くいったようですね。
今度こそ完成となる。
以下、ギャラリー。
ハセガワ 零式水上偵察機11型 完成!
古いキットだけど悪くない雰囲気。
続いて同じ水上機である瑞雲と並べてみよう。
急降下爆撃が可能なだけあって、瑞雲のほうがしっかりした構造になっていますな。
これが筆者の模型でも命運を分けた感じかな。
作ってみた感想のコーナー
元のキットがかなり古いみたいだけど、見た目やパーツの合いは悪くない感じ。
古い故に凸モールドでスミ入れしにくく、ヤスリがけで消えたりする。
それとコクピット内がかなり簡素になっている。
筆者はそこまで気にならなかったからそのままにしたけど、人によっては作りこんだりする必要があるかな。
フロート支柱に関しては筆者側の取り扱いに問題があったようですな。
オモリを仕込んだこともあって、持ち方によってはパーツに負荷がかかる状態でしたし。
見た感じ2021年6月現在、主に流通している1/72スケールの零式水上偵察機はこのハセガワ製品がほとんどのようだね。
デカール変えでときどき再販している様子。
この機体、似たような名前の水上機が多いので購入時は注意ですな。
零式観測機とか、零式小型水上機とか。
今回はこの辺りで終了としよう。
今回上手く出来なかった張り線は別の機体でリベンジしたいところ。
次回も、お楽しみに~。