ハセガワのB-239バッファローを作っていきましょう。
前回は塗装やマーキングを済ませた。
今回はマーキングで足りなかった分や冬季迷彩、ウェザリングを施し完成させよう。
なんか機番が足りなかったやつだよね。
筆者も塗った後に気づきましたからね。
塗り直す手間を考えたら、そのまま進めたほうが早いというやつだ。
それでは作業を再開する。
足りない機番を手書きする
まずは足りなかった機番を補います。
過去に作ったバッファローのキットで使える機番がないか探しましたが……
それらしいのはありませんでした。
なので手書きすることに。
鉛筆で下書きをしましょう。
塗装をする前にこのことに気がついたら、他の機番の塗装に変更できたんだけどね。
愛用のMr.ブラシ面相筆を使い塗り分けていきます。
迷彩の境目で機番の色が変わるので注意です。
緑の下地には黒文字を。
黒の下地には緑文字にしましょう。
ちょっとがたついているようにも見えるけど……。
デカールと比べるとこんな感じに。
見事にがたついていますな。
あとは全体的に横長といいますか。
比べなければ問題ない。
少し不自然なところは爪楊枝で擦って削ったほうがいいだろう。
ウェザリング!
ウェザリングはいつもの3点セット
- スミ入れ兼ウォッシング
- 銀のハゲチョロ
- 排気管汚れ
ですな。
例によって詳しくは過去記事を参考にしてね。
冬季迷彩を施す
ウィンド中尉機には冬季迷彩が施されています。
これはタミヤエナメルのフラットホワイトに、スミ入れ用のブラウンを少量混ぜた塗料を作って再現。
エアブラシで吹き付けています。
黒く塗られた迷彩がほとんど白に。
尾翼の青部分や主翼の滑り止め部分にも吹きかかるけど、それらは溶剤で冬季迷彩を落としているよ。
最後の仕上げ
最後に水性ホビーカラーのつや消しクリアーを吹きつけ、風防のマスキングを剥がして完成です。
主翼下面のクリアーパーツも取り付けるのを忘れずに。
なんかウィンド中尉機の機首、派手な銀剥げが追加されていない?
それはですね……
- 接着したエンジンやカウリングパーツが外れかかる
- 筆者が流し込み式接着剤で接着するものの、指を伝って接着剤が流れ塗装面を荒らした
- 再塗装も億劫なので筆者が銀剥げで誤魔化した
というやつです。
流動性の低いゼリー状瞬間接着剤を使ったほうがよかったかもしれない。
とりあえずこれで完成とする。
以下、ギャラリー。
ハセガワ B-239 バッファロー (フィンランド空軍コンボPart2) 完成!
ブルースター・バッファロー。
フィンランド軍ではブルースターのフィンランド読み、ブルーステルと呼ばれていたようですな。
他にもタイバーン・ヘルミ(空の真珠)とも。
こちらの通常迷彩の機体はエイノ・アンテロ・ルーッカネン少佐機。
56機撃墜の記録を持ち、これはフィンランド空軍第3位。
また出撃回数は441回。
こちらは同軍の中で1位となる。
塗装によると、これは1942年11月の第24戦闘機隊第1中隊長の時の機体のようですな。
ちょうど同時期に少佐に昇進、そのまま第30戦隊に転属したようです。
こちらの冬季迷彩の機体はハンス・ヘンリック・ウィンド中尉機。
75機撃墜の戦果を挙げたフィンランド空軍第2位の記録を持つ。
バッファローでの撃墜スコアは同軍内で1位とのこと。
ルーッカネン少佐と同じB-393号機だね。
第24戦隊第1中隊長の座とこの機体を、転属したルーッカネン少佐から引き継いだようです。
後にドイツ製のBf109G-2型に機首転換するようですが、偶然にもそちらもルーッカネン少佐のお下がりだったのだとか。
2人のエースが乗り継いだことで、このBW-393号機はもっとも戦果を挙げたバッファローとなった。
ただその後、格納庫に入っていたところをソ連軍の空爆に遭い焼失してしまったという。
今回のコンボキット2機を並べて。
同一の機体だから、実際は並んだことはないけどね。
垂直尾翼の青地に7の文字は2機分付属しましたが……
何故か機番は1機分のみという。
以前作った2機と並べて。
筆者の保管の仕方が悪いからか、よく見るとアンテナ線支柱が折れてしまっている。
あちらはBf109とのセット品と、長年放置していた単品版でしたな。
作ってみた感想のコーナー
ずらっとならんだブルーステル。
これが見たかったんだよね。
筆者がこのキットを組んでみた感想としては……
- 程よい部品点数と合いのいい部品で組みやすい
- フィンランド空軍1~3位の記録を持つエースパイロット達の機体を収録した、豪華なデカール
- キットではBW-393号機の塗装パターンが2種類収録されているが、機番が1機分しか収録されていない。なので今回みたいに同時にBW-393号機を2機作る場合は一工夫必要
- 構造の都合上やや窓枠の塗り分けが多め
といったところ。
以前のM.S.406同様、元が90年代ごろのキット。
零戦五二型など、ハセガワD帯製品に近い感覚だ。
筆者がここで作ったハセガワD帯製品は零戦と震電ぐらいだけどね。
ハセガワのバッファローは現在定番品外なので少々入手難易度が高いのが難点ですな。
2023年5月にBf109やレジンフィギュアとセットになったユーティライネンのバッファローが発売されたようです。
2023年7月現在はそれが手に入りやすいかと。
見た感じ今回のコンボキットと同じようなマークのユーティライネン機が収録されているのかな?
公式HPの解説によると、あちらのセットと今回のコンボキットのユーティライネン機は同じ1942年3月のものらしく、おそらく同じものだろう。
一考する余地がありますな。
今回はここまで。
筆者の手持ちにはまだフィンランド軍の航空機があるけど、塗料が不足しているので中断。
次は別のものにする予定だ。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット