模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は先日再生産されたタミヤイタレリの508CMコロニアーレが無事完成しましたな。
今回は何を作るのか・・・・・・。
戦車やら戦闘機やら筆者が色々手をつけている。
陸モノばかり連続するのもアレなので、先に空モノを紹介しよう。
「こんなものより、俺は空のほうがいいぜ」
ってやつかな?
どこぞの鳥さんの台詞ですな。
今回のお題 ファインモールド 五式戦闘機(ファストバック型)
今回作るのはこちら。
ファインモールドより
五式戦闘機(ファストバック型)
だ。
久々のファインモールド製品ですな。
去年の今頃以来かな?
五式戦闘機とは?
この飛行機は第二次世界大戦末期に登場した大日本帝国陸軍の戦闘機だ。
キ番号はキ100。
連合軍によるコードネームは正式には存在しないものの、TonyIIと呼ばれていたとか。
Tony(トニー)って飛燕のことだよね。
・・・・・・そういえばこの飛行機には隼とか飛燕とかみたいな名前はないの?
そんなものはない。
コードネームでも大体わかると思うけど、この五式戦闘機は飛燕の発動機を空冷式にしたものだ。
元々三式戦闘機飛燕はドイツのダイムラーベンツDB601をライセンス生産した、液冷式発動機のハ40を搭載していた。
更に改良型の液冷式発動機、ハ140を搭載し細部に手を加えた飛燕Ⅱ型が数機試作され、それを更に改良した飛燕II型改が登場するんだけど・・・・・・。
順調じゃないの?
以前飛燕を作った際にも少し触れたけど、液冷式発動機は空冷式のものに比べて複雑な構造をしており生産や整備が難しくなる欠点がある。
戦況の悪化なども重なり発動機の搭載待ちをした機体、ようするに首なしの飛燕が工場の敷地からあふれるくらいに出来上がってしまった。
エンジン待ちかぁ。
そこで軍は液冷の発動機に見切りをつけて空冷の発動機、ハ112-II(海軍の金星62型)を搭載することに。
この飛燕の発動機を空冷式のものに換装したものが五式戦闘機だ。
ここで五式戦の名前が出てくるんだね。
・・・・・・そういえば今回のキットには(ファストバック型)って名前がついているけど、これはなんだろう?
風防の形のことだそうですな。
ファストバック型は旧来の飛燕同様の、胴体と一体化された形のものですな。
ファインモールド社からは他に水滴型風防型も発売されていますが、こちらは零戦や疾風など同様風防が胴体の上にチョコンと乗っかっているタイプのものですな。
空冷発動機を搭載した間に合わせの機体であった五式戦闘機であったけど、予想以上の性能を発揮したので前線の搭乗員達からは概ね好評だったようだ。
もっとも大戦末期の登場で、発動機だけでなく搭乗員や燃料なども不足していたわけだから戦局を覆すには至らなかったけどね。
こればっかりはどうにもなりませんな。
即席ながらも優れた性能を示した大日本帝国陸軍最後の戦闘機。
その中でも今回は飛燕から引き継いだ、ファストバック型風防を持つ五式戦を作ってみよう。
箱の中身を確認する
肝心の箱の中身はこんな感じ。
1/72スケールの戦闘機模型なので、そこまで内容物は多くない。
見慣れた感じというか。
ランナーは通常のプラランナーが2枚。
それとクリアーパーツのランナーが1枚。
この辺りもハセガワ製品などとあまり変わりませんな。
デカールシートは2枚。
片方はこのキット専用のもの。
もう片方は同社の飛燕や五式戦共用。
共用マークは余りも出てくるかな?
紙媒体は2枚。
片方は組み立て説明書。
こちらには五式戦で活躍した義足のエースパイロット、檜與平少佐のエピソードも掲載されている。
もう片方は機体解説。
プラモのおまけとは思えない詳細な解説となっております。
塗装は5種類。順に・・・・・・
- 明野教導飛行師団第1教導飛行隊第2大隊長 檜與平少佐機
- 飛行第5戦隊
- 飛行第59戦隊第3中隊(機番078)
- 飛行第59戦隊第3中隊(機番153)
- 飛行第244戦隊
となっている。
五式戦の名前通り、全て昭和20年(1945年)のものだ。
細部の塗装は異なるものの、本体は全て銀色の下地にオリーブドラブの上面色の塗り分けとなっている。
筆者は檜少佐の機体も気になるようですが、以前作った飛燕と並べたいので飛行第244戦隊の機体で作る予定ですな。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業を開始しよう。
久々のファインモールド製品。
どうなるかな。
筆者はここの解説以前に水滴風防型の本機を作ったことがあるので、そこまで苦戦はしないかと。
じゃあ大丈夫かな?
水滴風防型は中古品でデカールの貼り付けに苦労したようだけど、今回は比較的最近生産された新品だ。
とりあえず、どうなるかはこれからのお楽しみだ。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット