フジミの九九式高等練習機を作っていきましょう。
前回は作りかけの残骸を再度組み、全体の組み立て作業を終えた。
今回は塗装から完成まで一気に進めてしまう。
もう完成しちゃうんだ。
もう完成しちゃいますな。
シンプルな構成のキットだからね。
思ったよりも進みが早かったんだ。
早速、それを見ていこう。
塗装図の確認
本キットの塗装図はこちら。
練習機らしく、オレンジ系の派手な塗装となっています。
筆者はこの塗装が今回初めてのようですな。
基本の塗装は1種類。
機首のマーキングが3種類からの選択式になっているよ。
機首や脚はココアブラウン(艦底色)指定。
茶色系なのは珍しいね。
こういうのはだいたい黒いカウリング色指定なのが多いけど……。
下地を作る
手始めに下地から。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのネービーブルー
- 全体の下塗り→Mr.サーフェイサー1000
と塗っていきます。
……風防にネービーを塗っているの?
この画像じゃサフのグレー1色だけど。
今回は本体色が隠ぺい力の弱い黄色系になりますからね。
下地の色を揃える目的で、風防部分も再度グレーで上塗りして本体と揃えています。
本体色の塗装
続いて本体色の塗装に。
キットの指定では黄橙色(オレンジイエロー)に赤を少量加えるものとなっていますな。
黄橙色。
基本的には日本軍機の識別帯に使われるけど、練習機のオレンジ色にも近いというか。
調合が億劫だからか、筆者はだいたいビンのものをそのまま使ってしまうけどね。
今回塗料の在庫を漁っていたところ、Mr.カラーのキャラクターイエローを見つけた。
黄橙色に良く似た色だったので、今回は不良在庫と化していたこれを使ってみる。
なんかまた可愛い名前の塗料が。
名前からしてアニメメカの黄色をイメージした色なのでしょう。
黄橙色に酷似していますが、あちらよりもわずかに濃い色をしています。
塗装をするとこんな感じに。
他の部分は
- カウリングと主脚→Mr.カラーのカウリング色
- プロペラ→Mr.カラーのシルバー
と塗っている。
カウリングなんかは艦底色など茶色系の指示だったけど、筆者はしっくりこなかったので黒系にした。
単純な塗り分けだから、これで本体の塗装は終了かな?
デカールが不安だったので、この段階でつや消しクリアーを吹きつけ。
中古デカールにありがちな、水に漬けたら崩れる現象を防ぐことを狙ってみます。
中古デカール貼り付け
そんなこんなでデカールを貼り付けます。
キット付属のはこんな感じに。
機首のマークを
「い」「へ」「ホ」
から選択しましょう。
かなり古そうだけど大丈夫かな?
こういうのって水に漬けたらヒビ割れてバラバラになることが多いけど……。
先ほどつや消しクリアーを吹き付けてみたので、その辺りは軽減できると思いますが……。
貼り付けるとこんな感じに。
結論から申し上げますと、まったく崩れなかったですね。
よかったよかった。
……というかもっと新しいほうのフジミ製デカールの方が崩れやすかった記憶がするのは気のせいかな?
以前彗星のキットでやたら崩れたような。
マークが少ないこともあって、あっという間に進んだ。
そのまま作業を続行しよう。
部分塗装を施す
更に細かい部分を塗り分け。
脚とか主翼端とかですな。
翼端灯は何故か下面側のモールドがない。
追加で急遽彫っている。
塗り分けて、この段階で脚やプロペラを接着してしまう。
キットでは塗り分け指示がないけど、主翼付け根の黒い滑り止め部分や左主翼の着陸灯部分も塗り分ける。
いい感じになってきたね。
完成は目の前……。
ウェザリング!
そのままウェザリングもしてしまいましょう。
……とはいってもいつもの3点セットですが。
詳しくは当該過去記事を参照にしてください。
訓練用の機体だからいつもよりは控えめの汚しにして……。
モールドがはっきりしたキットだから、スミ入れがばっちり決まるのはいいね。
最後の仕上げ!
最後は水性ホビーカラーのつや消しクリアーを吹きつけ。
各風防や窓のマスキングをはがして完成です。
風防内部が曇っていたので、この段階で一度外して内部を磨いている。
その際パテ埋めした箇所が破損したので、急遽筆塗りして埋めたり。
細かい裏話はいいから、早く完成品を見ようよ。
以下、ギャラリーだよ。
フジミ 九九式高等練習機 完成!
オレンジ塗装がいい感じ。
日本軍の試作機・練習機によく見られる塗装だ。
少し画像検索で調べてみたけど黄色味が強かったり赤味が強かったり、色調はさまざま。
今回はキャラクターイエローを使って黄色寄りの色合いにしている。
作ってみた感想のコーナー
作りかけのを急遽復活させたけど……。
途中まで作りかけで、その辺りの記憶は曖昧だけど筆者の感想としては……
- 部品は少なめですぐ形になる
- 日本機のなかでも希少価値の高い、マイナーな機体をプラキット化
- 下面の偵察窓パーツ(クリアーパーツ)は厚めだからか、ヒケて凹みができていた。今回はそのまま組んでいる。
といったところ。
筆者としては、とにかくマイナーな機体を手ごろなプラキット化してくれたところが嬉しいというか。
筆者はフジミ製航空機のラインナップが好みのようですな。
部品の合いに関しては、可もなく不可もなくといったところです。
筆者はやたらパテを盛っていましたが、これは昔の素人筆者が変な組み方をした可能性が。
箱を変えて何度か再販しているようだけど、最近はあまり見かけないのが残念。
調べたところ、最後に発売されたのは2015年ごろ。
原型機である九八式直協機との選択式になっているようだ。
この記事を書いている現在は2023年7月。
となると約8年前かぁ。
極端に前というわけでもないという。
機会があったら是非とも手にとってもらいたい。
……というわけで九九式高練が完成してしまったので、今回はここまで。
次はまた別のものを紹介することになるだろう。
続きは次回!