
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回はタミヤMMシリーズのT-34/76(1943年型)が無事完成しました。
今回は……。

筆者が艦これの2期を視聴していたところ、海軍機が作りたくなったようだ。
なので積み山にあった日本海軍の航空機を紹介しよう。

あのアニメですか。
諸事情でちょうど4話目の放送が一時延期したところですな。

この記事を書いている2022年11月25日の時点だと、3話まで放送されているね。
強風とか瑞雲とか、水上機たちの描写がやたら気合入っていたような。

瑞雲は以前ここでも作っていますな。


残念ながら瑞雲と強風の在庫は筆者のところにはない。
代わりの機体を作ろう。
今回のお題 フジミ 彗星一二型

今回作るのはこちら。
フジミより、彗星一二型だ。

戦闘機……ではないね。

爆撃機ですな。

フジミはたびたび箱とデカールを変更して既存キットを再生産している。
今回作るのはスペシャルマーキングと呼ばれる、90年代に発売されたデカール多めの製品だ。
2022年11月現在、フジミの1/72航空機キットは複数形式の箱を統一した選択式のキットが多い。
彗星も現行品は
「彗星一二型(艦爆型)・二式艦上偵察機・彗星一二型戊(夜間戦闘機型)」
のコンパーチブルキットとなっている。
今回作るのものは現行品とは収録マークが異なるので、そこはご了承を。

天山や彩雲も、現在は異なる形式の箱を統一した選択式キットになっていましたな。
彗星一二型とは?

彗星は第二次世界大戦期に活躍した大日本帝国海軍の艦上爆撃機だ。
略符号はD4Y。
連合軍によるコードネームはジュディ(JUDY)

略符号の意味は……

- D→機種。Dは艦上爆撃機
- 4→艦爆の4番目
- Y→開発を担当した海軍航空技術廠。航空廠や空技廠とも
ですな。
一二型は彗星の2番目の量産型なのでD4Y2となります。

日本海軍の主力艦爆として九九式艦上爆撃機があったが、これの後継機として一三試艦上爆撃機の開発が始まった。
これが正式採用され、1943年ごろに彗星一一型として登場する。
またこの一三試艦上爆撃機の高速性能に目をつけた海軍は偵察機としても採用、艦爆型に先駆けて1942年に二式艦上偵察機としても正式採用される。

1つの試作機から2つの正式採用機が。

一二型は最初に採用された一一型のエンジンを変えたもの。
- 一一型→アツタ二一型(1200馬力)、最高速度は約550km/h。
- 一二型→アツタ三二型(1400馬力)、最高速度は約580km/h。
400km/h前後しか速度の出ない前任の九九艦爆に比べればかなりの高速だ。

艦爆はともかく零戦よりも速いような。

ただこのアツタエンジンは陸軍の三式戦飛燕が装備していたハ40同様、ドイツのDB601をライセンス生産した液冷エンジン。
空冷エンジンと比較して整備性や生産性に難のあるものだった。



設計担当者は
「艦載機なのでそこまで大量生産するものではない」
と考えて、生産性より性能を重視してそうなったようですが。

なので後に液冷エンジンの生産が追いつかず、空冷エンジンを搭載した三三型が登場している。
性能と引き換えに数はそろえられたので、主に置き場に余裕のある陸上基地向けに空冷機を。
精鋭の空母部隊や夜戦部隊には液冷機が優先的にまわされたようだ。

これは飛燕に空冷エンジンを搭載して五式戦闘機になったのと同じ展開……。


液冷型は生産性には難ありなものの、高い性能から空冷型登場後も引き続き並行生産されていたようだ。
そんな日本軍には珍しい液冷エンジンを搭載した彗星艦爆。
今回はフジミから発売されている製品で作ってみよう。
箱の中身を確認してみよう

それでは箱を開けてみよう。
中身はこんな感じ。

あらら、作りかけ。

ここの開設以前に、筆者が別のキットを塗ったついでにコクピット内を塗ってそのままにしていた。
このキット自体は購入してからすでに10年ぐらい経過しているね。

情報によるとこのキットは1994年に初登場。
更に遡ると、部品は80年代のものだそうです。
このキットの説明書には「1997.6」の印刷がありますが。

パーツが切り離し済みなので、代わりに説明書のパーツ一覧図を。
プラランナーは3枚。
それとクリアーパーツが入ったランナーが1枚。

1/72スケールの飛行機プラモとしては標準的な感じだね。
見た感じ機首の部品が別ランナーのようだけど。

フジミの彗星は液冷エンジンの一二型のほか、空冷エンジンの三三型や四三型も発売されていますからね。
筆者が以前作ろうとして途中で放置してしまった三三型が部屋のどこかにあるはず……。

デカールはこんな感じ。
スペシャルマーキングと書かれただけあって豊富だ。
勿論箱の異なる同社製品や現行品とは内容が異なるので注意。

キルマークもあるね。
番号指定はないから、これは自由に使えばいいのかな。

収録されているマーキングは4種類。
塗装パターンはプロペラスピナー以外どれも同じような内容となっている。

彗星って白と緑の間がウネウネしているのが特徴的だよね。
ここをどうやって塗るか……。
次回へ続く……

今回はここまで。
次回から作業開始となる。

先ほども述べましたが、筆者はここの開設以前に同社の箱違いやエンジン違いを途中まで組み立てたものの、放棄して完成していないという。

ということは難しいキットなのかな?

その辺りを確認しつつ作業を進めていくことになるだろう。
以前作った天山や彩雲のときもそうだったけど、フジミ製品はタミヤやハセガワと比べると少し精度が落ちる印象だ。



天山も当該記事以前に一度遺棄したものがあったはずですな。
彩雲は胴体と主翼の合いが非常によろしくないキットでしたが。

とにかく、実際に組み立てて確認してみよう。

続きは次回!
この記事で紹介しているキットの改訂版