こんなところを訪れている人がいるかわかりませんが一応ご挨拶を。
どうも、筆者に代わって本ブログの案内人を担当していますアドルフです。
同じく、案内役のヴァルダ。
新製品到着
ヴァルダ殿、ここ最近「近々新製品の製作を行う」と頻繁におっしゃっていたようですが・・・・・・。
ついにそれが密林さんから筆者の手元に届いたようです。
とんでもねぇ、待ってたんだ。
最近筆者はやたら密林さんで買い物ですね。
最近長時間残業ばかりでなかなか仕事帰りの買い物ができないらしい。
何より、一番気に入っているのは……。
値段だ。
・・・・・・ってやつですよね。
茶番はこれくらいにして早く開けよう。
また鉄道模型がたくさん・・・・・・。
おや、ティーガーのエンジングリルがありますね。これで中断していた極初期型ティーガーが再開できますね。
そうしたいけど、今回は新製品を作るんだ。
写真の左上にあるのがその新製品。
今回のお題 タミヤ 1/35 38(t)軽戦車
タミヤより、38(t)軽戦車だ。
お馴染みのタミヤミリタリーミニチュアシリーズの最新作ですか。
38(t)戦車とは?
この戦車は第二次世界大戦のドイツ軍で主に運用されたけど、元々は戦間期にお隣のチェコスロバキアで作られた「LTvz.38」という戦車だった。
名前の通り、1938年に正式採用。
ところが同年のミュンヘン会談の結果、ちょび髭総統閣下のドイツ第三帝国にチェコスロバキアが併合されてしまう。
そのままこの戦車もドイツ軍のものになってしまったんだ。
ドイツ軍名称は38(t)。
昔筆者も間違えていたようですが(t)は「トン」ではなく「チェコスロバキア製」を意味するんですよね。
搭載されたエンジンの名前をとって「プラガ」と呼ばれることも。
あえて日本語に訳すと「38年式チェコ製戦車」といったところかな。
ドイツ軍は鹵獲した車輌など外国製の装備には()をつける。
ソ連製なら(r)、フランス製なら(f)とかね。
そんな38(t)ですが、その中でも本キットはE/F型を再現しているようですな。
- チェコスロバキア向けに発注されたものをドイツ軍が完成させたA型。
- ドイツ軍規格の装置を当初から備えたB型。
- 前面装甲を最大40mm厚まで強化したC/D型。
今回のE/F型はそれらに続く型で前面装甲が25mm+25mmの50mmになるなど防御力の強化。
また生産性向上を狙ってか、それまで段がついた形をしていた前面装甲が一枚板になり、リベット数が減ったりしている。
他にも
- スウェーデン向けの輸出仕様のS型
- 戦車としては最終型のG型
- G型のエンジン強化型で自走砲用に転用されたH型
- 最初から自走砲用の車体になったK,L,M型
とかがあるとか。
E型が登場したのはフランス戦後の1940年終わりごろから。
ほぼ同じ仕様のF型が後に続いて、共にバルカン半島の戦いやバルバロッサ作戦に投入された。
大戦初期はIII号戦車に匹敵する性能でドイツ軍を支えた38(t)だったけど、流石に対ソ連戦ではT-34やKV-1に対しては太刀打ちできなくなってくる。
なので前述したG型の途中から自走砲へ車体が流用されるように。
以降は完全に自走砲専用の車体が生産されることになるんだ。
有名どころですと、対戦車自走砲マルダーIII(マーダーIII)ですな。
他にはグリーレとか・・・・・・。
他所者でありながら、大戦中のドイツ軍を支え続けた38(t)戦車。
今回はそれをタミヤ新製品で組み立ててみよう。
開封作業と中身の確認
実車の解説はこれくらいにしてキットの中身を見て行こう。
まずはパーツ類。成型色は38(t)の主な塗装であるダークグレー。
こちらは冊子類ですね。
組立て説明書に実車の解説書。
右のアドバイス書は零戦のキットでも見かけましたな。
上で我々が実車解説を簡単にしたが・・・・・・
正直こちらを読んだほうがわかりやすい。
塗装は二種類選択できます。
いずれもロシア戦線のジャーマングレー塗装になります。
見た感じ、車体前面機銃の部分の有無も選択する必要があるね。
Aパターンは機銃があるけど、Bパターンは取り付け部に蓋がされている。
ランナー解説
ここからはランナー解説です。
まずはA,Pランナー。
二枚入りで主に足回りや各装備部品が入っています。
水筒やヘルメットも見えますな。
車内は意外と狭いので、戦車兵たちは各種装備を車外に吊るしていることも多々あった。
またヘッドフォンとかを装備する都合上、ドイツ軍戦車兵はヘルメットを基本的に車内では着用しなかった。
大戦前半では白兵戦に備えてか支給されていて、車外に吊るしていた。
戦闘中に紛失するからかそれとも資材不足からか、大戦後期には支給されなくなったようだけどね。
続いてBランナー。
こちらは主に車体上部の部品が収まっている。
キューポラに腰掛ける特徴的なポーズの戦車兵もここに入っているようだね。
独特な体勢ですな。
ちょっと他のキットへの流用は難しそうですが・・・・・・。
逆にキューポラから顔を出した兵士の人形は各社から多数出ている。
スタンダートなポーズがいい人はそちらも検討だ。
Cランナーです。
主に車体パーツのランナーです。どうやら板状のパーツを箱型に組み合わせる構成になっているようです。
38(t)はリベット接合の車体。
リベット表現があるので、接着剤のはみ出しには注意したいところ。
これはDランナー。
砲塔関連の部品が収まっているのが君達にもわかるだろう?
砲塔は原型では1人乗り。
ドイツ軍に接収されてから2人乗りになったそうです。
かなり狭そうですが・・・・・・。
最後のランナー、Jランナー。
二枚入りでやはり履帯パーツのみ入っています。
その他ポリキャップにデカール、エッチングパーツ。
エッチングパーツはエンジンデッキ上に貼り付ける。
ランナーに刻印された余談
ヴァルダ殿、AランナーとJランナーになにやら意味深な数字が刻印されているようですが。
この5桁で上から「35」で始まる感じからしてどうやらこのMMシリーズの品番と考えて良さそうだね。
どちらの刻印も「35369」の数字があるけど、これはこのキットの品番だ。
調べたところAランナーの「35248」と「35255」、そしてJランナーの「35364」はいずれも38(t)の派生車輌であるマルダー対戦車自走砲のキットの品番名だね。
金型流用品……と言うことですね。
38(t)のキットは様々なメーカーから発売されいるけど、自走砲への金型流用がしやすいからかほとんどがE型以降の後期のものが多い気がするね。
見た感じ、初期型はホビーボス社から発売されているぐらいかな。
次回、製作開始!
さて、作業に入りたいところだけど筆者が眠い&明日も出勤のため今回はここまで。
早く手をつけたいところですが・・・・・・。
筆者を起こさないでくれ、死ぬほど疲れている。
続きは次回ですな。
この記事で紹介しているキット
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