模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は模型製作を中断してちょっとした実験を行いましたな。
今回はまた模型製作に戻ろう。
何にするかな?
もう紹介済みの航空機なんだけどね。
今回のお題 ハセガワ 零式水上偵察機11型
今回作るのはこちら。
ハセガワより
零式水上偵察機11型
だ。
前回の実験で使ったやつだ。
その前の記事で完成した瑞雲に続き、また水上機となりますな。
零式水上偵察機とは?
この飛行機は第二次世界大戦で日本海軍が運用した水上偵察機だ。
開発は以前作った瑞雲同様愛知航空機。
略符号はE13A。
連合軍によるコードネームはJake(ジェイク)
略符号?
日本海軍の航空機に振られた番号で、一定の規則がある。
本機の場合はE13A。
最初のアルファベットは飛行機の種類。
次の数字はその種類の何番目かを表す計画番号。
更に次にくるアルファベットは開発を担当したメーカーを意味する。
飛行機の種類を表すアルファベットは例として・・・・・・
- A→艦上戦闘機
- B→艦上攻撃機
- C→偵察機
等など。
本機のEは水上偵察機を意味します。
そうなると次の数字は13だから13番目の水上機ということかな?
そうなる。
ちなみに計画番号なので、競争試作品はここで番号が被る。
次のアルファベットは開発担当会社名。
本機は愛知航空機なので、その会社を意味するAが振られている。
ほかの例だと・・・・・・
- M→三菱
- N→中島
- K→川西
- W→渡辺鉄工所(後の九州飛行機)
- K→川西航空機
等など。
更に本機は11型なのでE13A1と、最後に1が付く。
最後の数字は何番目の改修型かという意味。
1だから最初の改修型ということになる。
まとめると・・・・・・
13番目の水上偵察機の1番目の改修型で愛知航空機設計
ということかな。
おそらく。
話を航空機本体に戻そう。
開発が始まったのは1937年。
当初海軍が使っていた九四式水上偵察機の後継機として十二試三座水上偵察機の名前で、愛知航空機と川西航空機製作所に開発指示が出た。
主な要求としては、最高速度370km/h。
九四式・・・・・・ずいぶん古そうな飛行機だね。
こちらもハセガワ社から同じスケールで発売されているそうですな。
色々あって愛知製の機体が1940年に採用。
ここで零式水上偵察機として正式採用されるんだ。
零式ってそういえば零戦と同じだね。
どの国でも正式採用された年を兵器につけることが多いですな。
ただし旧日本軍の場合は西暦ではなく、皇紀(初代天皇神武天皇が即位した年を元号としたもの)を使用しています。
本機や零戦が採用された西暦1940年は皇紀2600年。
2600年の下2桁から、零式と名乗っています。
ちなみに陸軍の場合は、この年に採用された兵器には百式と名づけている。
現代っ子には寧ろ金ぴかのMSの名前としか認識されなさそうな・・・・・・。
こちらは100年保つMSという願いがこめられているという設定だそうですな。
水上偵察機についてだけど・・・・・・
大戦序盤では予定通り部隊の目として基地配備機や戦艦・巡洋艦の搭載機は活躍したんだ。
ただしフロート付きの水上機ということで敵航空機との空戦では不利だったので、徐々に偵察任務に関しては空母に搭載された艦攻や艦爆が担当するようになる。
もっとも完全に交代したわけでもなく、引き続き偵察や哨戒任務に使われていたようだったけどね。
爆装も可能だったので潜水艦を仕留めた事例もあったようだ。
確か偵察機としての役目が艦上機に移った結果艦爆の数合わせ的要素が水上機に求められ、それによって後に誕生したのがあの瑞雲だったとか。
なんか色々ゴチャゴチャしてきたような・・・・・・。
キットの中身
長々と語っていたけど、ようやくキット開封だ。
前回の実験記事でも触れたとおり、これは筆者が中古品店で購入した箱なし袋キット。
更に前の持ち主がエンジン部分を塗装していたお手つきだからか、格安で手に入れられた。
データによりますと購入したのは2016年頃。
約5年前ですな。
水上機だし時期的に艦これの影響かな?
付属物はこんな感じ。
かなり古いキットだからか、ランナーも太め。
モールドも軽い凸モールドとなっている。
どうやらデカール変えで2021年6月現在再販されているものも、このパーツを流用しているようですね。
付属デカールは変色していたから、天日干ししていたね。
詳しい一部始終は前回の記事を参照だよ。
デカールの日付は1990年3月。
しかしプラパーツの金型がそれ以前らしく・・・・・・。
マーキングは3種類。
塗装によって装備などが異なるので、先に作るものを決めておこう。
筆者は今回3番の重巡愛宕搭載機で作る予定だ。
ぱんぱかぱーん!
だっけ。
ちなみにあれ、声優さんによるアドリブだったそうな。
次回、作戦開始!
記事が長くなってしまったので今回はここまで。
次回から作業の様子を紹介しよう。
古いキットですが、大丈夫ですかな。
それよりなんか機体下部に張り線箇所が多数あるよ。
筆者って張り線をやったことが一度もないみたいだけど・・・・・・。
どうするかはその時になってから考えよう。
そうしましょう。
とりあえず、続きは次回!