模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はタミヤの古いほうのIV号駆逐戦車ラングのキットを用いて、IV号駆逐戦車F型を完成させましたな。
今回もまた駆逐戦車系列でしょうか。
ガンプラでも作ろうかなと思っていたんだけど・・・・・・
筆者が予約していた新作戦車キットが先日届いたのでね。
今回はそれにすることになった。
また積みか、壊れるなぁ。
どうも楽天ポイントが失効しそうになったので数ヶ月前に予約したらしいけど、その製品が一度発売延期になって到着が遅れていたとか。
なので急遽このタイミングとなった。
今回のお題 プラッツ P40重戦車 アンツィオ高校
そんなこんなで今回のお題はこちら。
プラッツより
P40型重戦車 アンツィオ高校
だ。
パッケージに書いてある通り、パーツはイタレリ製だ。
本ブログ初のガルパンキットですな。
厳密にいえば作りかけ状態で知波単のチハが既に登場しているけどね。
本格的な紹介はP40が始めてだ。
そういえば、昨日はドゥーチェの誕生日だったんだよね。
ガルパンキットはたびたび箱を換えて登場しているけど、このP40は初めてシリーズに登場したようだ。
筆者はタミヤパッケージのイタレリ製品を幾つか持っていたような・・・・・・。
作りかけで放置したものが1つ。
そして手を付けていないものが2つある。
本当はいずれかがアンツィオ高校仕様になる予定だったようだけど、それは流れることに・・・・・・。
どうなるかな?
P40重戦車とは?
これは第二次世界大戦期にイタリア軍が開発した重戦車だ。
カーロ・アルマートP26/40ともいう。
調査したところ・・・・・・
- カーロ・アルマート→戦車
- P→Pesante(ペサンテ。重いという意味)
- 26→車輌の重さ
- 40→1940年に開発開始が始まったことから
日本語で表現するなら、40年式26t級重戦車といったところでしょうか。
ちなみに重戦車呼ばわりされているが、世界各国と比較すると中戦車クラスともいえる。
だいたい40t以上になると重戦車扱いされることが多いんだよね。
パンターなんかは中戦車扱いだけど。
1940年、当時のイタリア軍のほとんどの装甲戦力はL3/33などの豆戦車が占めていた。
これらの車輌は装甲も薄く、装備もマシンガンのみと対戦車戦闘が行える代物ではなかったんだ。
なんか小さくて可愛い。
筆者はタミヤの刷り込みでイタリアの主力戦車といえばM13/40のイメージがあるようですが、これもまだ生産が始まっていなかったようですね。
んでリアルドゥーチェであるムッソリーニが他の列強国に引けを取らない戦車を開発するように指示。これが後のP40となる。
1940年に開発開始ですな。
第二次世界大戦自体は1939年9月に始まりましたが、イタリアが参戦したのはドイツ軍がフランス軍を追い詰めていた1940年6月ですね。
幾つか案はあったけど、最終的に前述したM13/40中戦車を拡大したようなものに決定した。
エンジンの開発やら色々もたついていたので、最初の試作車は1942年にようやく完成。
主砲の違いなどから3号車まで作られる。
ところが試作車を作っている最中にソビエト軍のT-34の情報が入る。
そこで同戦車の傾斜装甲を真似ることになり、試作4号車からは傾斜した装甲を持つようになった。
ドイツ軍にも多大な影響を与えたT-34。
イタリア軍も例外じゃなかったんだね。
主砲も試作4号機で34口径75mm砲が搭載される。
これは後の量産車にも引き継がれる。
ここで量産開始……かと思いきや1943年にイタリアが休戦。
そのため試作車輌はドイツ軍によって接収されることに。
後にアンサルド社で100輌ほどが生産され、これらもドイツ軍によって運用された。
内40輌ほどはエンジンがなかったので、固定陣地して利用されたようだ。
すんなり降伏して・・・・・・と思いきやムッソリーニ救出作戦やらのゴタゴタがあって、北イタリアはドイツの傀儡政権が樹立したんでしたっけな。
なんかややこしいなぁ。
ところでドイツ軍ってもっと強力な戦車を持っていたはずだけど、イタリア軍の戦車は使えたのかな?
75mm砲、傾斜した前面装甲厚50mmなど数字だけをみるとIV号戦車クラスのものですな。
ただドイツ軍は常に戦車不足だったので、多少物足りなくても使えるものはなんでも使っていたようですね。
資料によっては「そこそこの評価を下していた」という記述もあるみたいだ。
色々あってイタリア軍戦車の最終形体となったP40。
今回はそれのアンツィオ高校が保有する車輌を作ってみよう。
箱の中身をみてみよう
そんなこんなで早速箱を開けてみる。
ガルパンキットは箱の裏側や内側におまけが付いていることもあるけど、どうややら今回は何も無いようだね。
初期のキットだと搭乗員たちのプロフィールやら同スケールのイラストが印刷されていたりしたよね。
中身はこんな感じ。
パーツはイタレリ社のいつも通り、注意書きがびっしりと書かれた袋にパックされている。
ただし今回は成型色が車体色に近いグリーンとなっている。
未塗装派も楽しめるかな?
・・・・・・と思いきや履帯やゴムリム、工具類は塗らないといけないみたいだね。
なんかドゥーチェも同じようなことを言っているし。
いつもなら説明書の後ろに描かれている車輌解説コミック。
今回は表紙に描かれていますな。
担当はコミカライズ版でお馴染みの才谷屋龍一氏。
そういえばTV版では適当に片付けられた大洗女子学園VSアンツィオ高校。
同氏のコミカライズ版では後のOVAに先駆けて描かれていたんだよね。
まだアンチョビの設定がはっきりしていなかったからか、後の作品とは違って純粋な悪役として描かれている。
また副官のカルパッチョはこれが初登場だったりするんだ。
ランナーは4枚。
最近のキットと比較すると少なめですな。
履帯は組み立て式です。
右上のAランナー、なんか一部不自然に太い部分があるね。
原型となったイタレリ製品ではマフラーのカバーがエッチングパーツとして付属しており、その太いランナーは冶具となっていた。
アンツィオ高校の車輌にはマフラーカバーが装備されていないからか、今回の製品には当該パーツは付属しない。
その他パーツとしてエッチングパーツ、透明パーツ、デカールですな。
エッチングパーツは前述の通りマフラーカバーは無く、車体側面に取り付けるジェリカンラックのみとなっています。
この透明パーツは何かな?
どうやらライトのレンズに使うようです。
デカールはアンツィオ高校のマークと黄色いフラッグ、そしてパッケージにも掲載されているアンチョビのカットですな。
校章は2枚のみ。
予備がないので失敗は許されない。
・・・・・・これは?
特典である缶バッジだ。
アンチョビらアンツィオ高校のメンバーが制服に付けている胸章だね。
安全ピンで留めることが出来る。
これで君もアンツィオ高校の生徒だ!
塗装は劇中でアンチョビが搭乗する1種類のみ。
特徴的な緑色はMr.カラー319番の薄松葉色もしくはタミヤカラーXF65フィールドグレイで指示されている。
黒みが強いというか青みが強いというか、本車はなんとも言えない色をしているんですよね。
よく吟味したほうが良さそうですな。
次回、製作開始!
そんなこんなで色々長くなってしまったので今回はここまで。
次回から作業に取り掛かろう。
元になったキット、筆者はタミヤパッケージ版で途中まで組みましたが、なんか異様に組みにくかったとか。
結構パーツが反っていたり、隙間が出来たりしたらしいからね。
今回のキットを組んでみて当時のままか、何か改良されているのか調べてみたいところ。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット