ガンプラのHGオリジンシリーズより、デニム曹長のザクI(旧ザク)を作っていきます。
前回は頭部、胴体、武器を組み立てた。
今回は残りの腕部、脚部を作って組み立て作業を終えよう。
主に後ハメ加工になるだろう。
後ハメ加工かぁ。
結構抵抗があるんだよね。
後戻りがしづらいですからね。
筆者も今までに失敗して、ただ間接が緩くなっただけというのもありますし。
塗装のしやすさと部品の強度。
どちらを優先するかで悩ませる問題だ。
とりあえず、今回の作業に入っていこう。
腕部の組み立て 肩の改造
まずは腕部から。
デニム機/スレンダー機で右肩の装備は多少変わりますね。
左肩は元々の旧ザク同様スパイクのないアーマーとなっています。
オリジン系列のザクは上半身が小さめなので、肩アーマーも小ぶりになっていますな。
各関節は挟み込み式。
合わせ目消しと塗装を両立するため、ここは後ハメをしてみよう。
まずは肩関節から。
接続軸D1・25番パーツを、肩アーマーと肩ブロック双方で挟み込む構造になっています。
ブロック側はともかくアーマー部分は合わせ目が目立つので消してやりたいですが、そのままだと塗装が不便です。
後ハメ加工開始!
やり方は簡単。
D1・25番パーツを画像のように切り欠き、Cの字状にします。
これで軸に押し込めばパチンと入るようになります。
これは他のオリジンザク系列にも応用できるね。
というかすでにシャア専用ザクでやっていたり。
多少強度が落ちて緩くなるけど、これは軸に薄く瞬間接着剤などを塗って調整するといいかな。
後はそのまま合わせ目部分を接着。
右肩は何も加工はせずに接着。
真ん中に仕込んだA1・25番パーツが外せなくなるけど、後で交換するわけでもないので挟み込んだ状態で接着するよ。
合わせ目消しについては過去記事参照ですな。
腕部の組み立て 肘関節の改造
肩は終了したので、次は前腕部を。
ザクIIとは似ているようで異なる形状をしている。
外側の装甲が多数に分割されている分、ザクIIより工程が増えそうだ。
肘関節を前腕で挟み込む構造はザクII同様です。
ここの後ハメ加工が中心になりますな。
まずは前腕の後ハメから。
ここもさっき置いた過去記事のザクII同様の方法で行うよ。
やり方は単純。
肘関節をカットして、肘側と手首側に分割する。
手首側は前腕内に封印する形に。
肘側は先ほどの肩部分同様、Cの字型にしてパチンとはめ込めるようにした。
分割するときは真ん中ではなく、肘側にパーツが多く残るようにするといいですな。
前腕部はそのまま接着。
今回はキットの完成見本に合わせて、他の部品も接着して合わせ目を消す準備をします。
広い面に合わせ目が出来るので、ラッカーパテも併用して消してみましょう。
キットの完成見本ではこの辺りの合わせ目を完全に消しているけど、ボックスアートではA1・4番パーツを取り付けた部分の合わせ目が残っている。
元々モールドが多めのキットなので、スジ彫り強化してモールドとして処理するのも有りかもね。
パテも盛って整形していきます。
この位置には丸いモールドを跨るようにモールドが走っていますね。
パテを削るついでに整形したいところですが、そのままだと凸上の丸モールドまで削れてしまいそうです。
なので別売りパーツに置き換えてしまいます。
- 先に元のモールドの位置にピンバイスで凹みをつけて、アタリをマーク。
- その後元のモールドをパーティングラインや合わせ目ごと削って整形します。
- 最後に別売りパーツを接着。
これで完了です。
今回使用したのはコトブキヤのP-114「丸モールドII」
以前ヅダのモノアイ改造にも使用したパーツだ。
この中に含まれている1.5mm径の平たいものを使用した。
すべての部品が整形完了した姿がこちらとなります。
これで腕部の組み立ては終了ですな。
パテで整形した前腕などは意外と凹みが残っていたりする。
塗装前にサーフェイサーを吹き付けて確認したりしておくといいだろう。
脚部の組み立て スネを後ハメ加工する
最後となった脚部の組み立てですな。
ここも旧ザクらしく、動力パイプのない外見が特徴です。
ザクIでは内蔵していたものの、ザクIIでは整備性や生産性などを考慮して外付けにしたのだとか。
ここでの改造ポイントはスネ後部。
下部はモールドを兼ねているけど、膝関節に近い上部は合わせ目が目立つ。
ここを後ハメ加工してみよう。
ちなみに説明書の完成見本ではここの合わせ目は残しているみたいだね。
難しいことをしたくない人は残してしまってもいいかも。
以前作ったシャア専用ザクIIとは膝関節は同じですが、スネ外装はまた違った部品分割ですな。
どうしたものか・・・・・・。
ここは分割線変更型の後ハメを行う。
モールド部分で部品を分割して、合わせ目部分は接着してしまうパターンだ。
これは確か過去にはHGUCリックドムで行いましたな。
切りしろを抑えたいので、なるべくノコはエッチング系の薄いものを選んでいる。
筆者は今回ウェーブのグリップのこを使っているね。
そのままだとパーツ内側の接続ピンが膝関節に引っかかって外せないので、これは切削。
ニッパーやらデザインナイフやら彫刻刀の平刃などで削ってしまう。
切削した跡は流し込み式接着剤でも塗って溶かして均す。
なるべく金と時間はかけずにお手軽に・・・・・・。
そして接着。
・・・・・・というか接続用の凹ピンを削ってしまったので、先ほどの調整部分で既に接着しているんだけどね。
接着剤感想後は整形作業。
分割した部分の切りしろが悪目立ちしないように、反対側のモールドも太めに彫り直しておくと違和感が薄れるかと。
筆者はBMCタガネの0.2mm幅で彫り直しているね。
ケチな筆者だけど、これは珍しく金をかけている工具。
直線的なモールドでは大活躍だよ。
メーカーであるスジボリ堂の公式HPによると2022年2月現在定価は税込み2750円。
ガンプラ同様、この記事を書いている現時点では定価以上の高額販売が目立ちますな・・・・・・。
その他の部分は無改造。
単純にゲート処理などだけで済ませている。
膝関節の合わせ目はタガネで彫ってモールド化している。
脚部の組み立てはこれで終了です。
今回の戦果
これで全ての組み立てが終了しました。
相変わらず、筆者はあまり外見は弄らずに塗装の便を最優先した改造にとどめているね。
可動範囲は優秀なので、そちらに関しては特に手を加えていない。
今回はここで中断。
次回は塗装作業に入る予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット