HGUCのザクI(旧ザク)を進めていきます。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回は主にウェザリングなど仕上げを行って完成させよう。
そういえばザクの日が迫ってきたね。
後4日だけど・・・・・・。
もう1機は厳しいですな。
おそらくこれで今年は最後かと。
今年は2機かぁ。
とりあえず、その2機目のザクがどんな仕上がりになるのか確かめよう。
部分塗装
手始めに忘れていた部分塗装を。
とはいっても旧ザクは非常にシンプルな色分けというのもあって、本体はほとんど塗り分けの必要はありません。
アクセントとして、ヒートホークのパイプをMr.メタルカラーのアイアン。
手首のジャバラ状カバーをタミヤアクリルのジャーマングレイで塗ります。
本当にワンポイントというか。
旧ザク自身がシンプルな色分けというのもありますからね。
時代を下るにつれて、複雑な色分けのMSが登場している気がします。
対するバンダイ側も技術を上げて、それら複雑な色分けにも対応したキットを発売している。
HGCEのインフィニットジャスティスなんかは複雑な色分けの機体だけど、成型色での再現度が高めだ。
地上戦を意識したスミ入れを行う
さて、今回のメインであるウェザリング作業に入っていきましょう。
まずはスミ入れ兼ウォッシングから。
とりあえずクレオスのウェザリングカラー、マルチブラックをモールドに流し込んで・・・・・・。
しかし今回は地上戦をイメージしたウェザリングにする。
これだけではまだ足りないと判断した筆者は更に色を重ねる。
というわけで戦車模型ではお馴染みのタミヤエナメル・バフを使って埃っぽくする。
戦車模型みたいにビチャビチャにすると溶剤成分で割れそうだったので、点々と塗料を置いていくことに。
大丈夫かな?
基本的に負荷がかかった部分から浸透して割れやすい気がしますな。
スナップフィットのはめ込み部分は極力分解して、塗料も一箇所に溜まらないよう薄く・・・・・・。
筆者の経験だと、二の腕のようなリング状の部品は割れやすい気がします。
昔の筆者はリング状の部品を組み込んだままだったり、割り箸などに差した状態で作業をしていたからね。
後は溶剤を含んだ綿棒で縦に拭き取る。
縦にふき取ることで上から下へ汚れが流れたような感じになる。
綿棒もビチャビチャに湿らせていると溶剤成分が浸透しそうだったので、慎重に・・・・・・。
ドライブラシ!
続いてドライブラシ。
以前オリジン版のザクIでは青色に合わせて、スカイグレイでドライブラシを行った。
今回は緑側に合わせて緑系の色で作業をしてみよう。
使用したのはタミヤエナメルより、明灰緑色だ。
画像の左にあるパーツが作業前。
右のパーツが作業後。
ドライブラシについては過去記事参照だよ。
ウェザリングカラーで傷を描き込む
続いて傷類の描き込みを。
ウェザリングカラーのグランドブラウンを筆に取り、角などにチョコチョコ置いていきます。
置く以外にも、先ほどのドライブラシのように角へ擦り付けてもよいでしょう。
ぶつかって剥げた塗装面から少し錆が浮いたような感じをイメージして・・・・・・。
ウェザリングライナーを使って流れた錆を表現する
ここで更に錆を追加。
クレオスのウェザリングライナーの泥色セットに含まれる、ディープブラウンを使用。
- ブラウンで線を引く
- ウェザリングカラー溶剤を含ませた綿棒やフィニッシュマスターで線を薄く伸ばす
これで流れたような錆を追加する。
ライナーのペン先自体を溶剤で濡らしてもそれらしいものが描ける。
乾いたライナーでキットの角を叩くようにしても錆とか傷っぽくなりますな。
・・・・・・先ほどのウェザリングカラーの傷描き込みはいらなかったかもしれません。
雨だれ・錆だれについては記事ができたから、そっちも参考にしてね。
新しい傷を表現する
続いて関節周りに、タミヤエナメルのクロームシルバーを置いていく。
こちらは今までの傷とは違って新しめの傷をイメージ。
主に頻繁に擦れそうな関節周りに施す。
やりすぎると錆とかよりも主張が強くなるので、ほどほどに。
戦車模型の起動輪や履帯の凸部分みたいなノリかな?
おそらく。
筆者の場合ガンプラを動かした際の塗装剥がれが気になるので、最初から剥がれたようにするというのもありますが。
足回りの汚れ
地上戦イメージの仕上げにするので、足回りは泥っぽくする。
今回はクレオスのウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを使用。
適当に塗って、半乾きの状態に綿棒で叩くようにぼかす。
この色は戦車模型では筆者お馴染みの・・・・・・。
「とりあえず迷ったらこれ」といったものですな。
下記は戦車用の記事ですが、よろしければそれも参考に……。
つや消しと最後の仕上げ
最後にタミヤアクリルのフラットクリヤーを吹き付けてつやを整えながら、タミヤウェザリングマスターを擦り付け。
足回りはAセットのサンド類。
銃口や噴射口はBセットのスス。
ススはアクリル溶剤を染み込ませた筆で擦ってあげるとより定着しやすいかな?
普通に擦るとうっすらしていて、ちょっと主張が足りないように感じたね。
後は部品を組み立てる。
その前に最後に残ったことを片付けよう。
モノアイとマシンガンスコープのクリアーパーツ化だ。
使用したのはWAVE社の「H・アイズ3」
モノアイは2.8mm径。
スコープは2.2mm径を使用しています。
裏側にアルミテープを貼るのを忘れずに・・・・・・。
そして各部品を組み立て。
お疲れ様です。
これでようやくザクI(旧ザク)の完成となります。
以下、ギャラリーだよ。
HGUC ザクI(旧ザク) 完成!
・・・・・・地上戦イメージの仕上げなのにスタンドを使って宇宙戦風に見せているのは気のせいかな?
気のせいですな。
以前作ったオリジン版と並べてみる。
やはりオリジン版は小顔で腕が細めなのが特徴だ。
HGUC版はTVアニメに近く、モールドが少なめなのが特徴ですな。
同じMSでもデザインが異なる感じだね。
筆者としては全体のバランスはHGUC版が好みだけど、モールドに関しては多めのオリジン版が好みだとか。
筆者が始めて見た旧ザクはMGのキットですからね。
それの刷り込みが強いのでしょう。
作ってみた感想のコーナー
シンプル・イズ・ベストなMSだね。
関節周りは少し凝った構造だけど。
2022年3月現在定価は税込み1100円と安価。
武器もマシンガン・バズーカ・ヒートホーク・シュツルムファウスト・シールドと豊富。
非常にお買い得なキットだといえるね。
可動範囲も2006年発売のキットとしては広め。
L字型の肩関節や肘の二重関節、裏側にツマミが付いたモノアイレールなど、一種の集大成的なものを感じますな。
その分挟み込み式の部分が多く塗装派は少々苦労する。
筆者は今回頭部・ヒジ・ヒザを後ハメ加工しているね。
これさえなければ・・・・・・。
無論パチ組みで遊ぶ分には何の問題もないですな。
強いていうならABSの関節が磨耗しやすいので、瞬間接着剤を薄く塗って軸をこまめにメンテナンスするとよいかと。
まだまだ旧ザク系キットは筆者の在庫に控えているけど、関節周りの改造が追いつかず止まっているキットが多数ある。
そのうち紹介したいところ。
相変わらずこの記事を書いている今はガンプラ品薄らしいけど、バンダイも色々改善の声明は出しているみたいだね。
早く改善するといいな。
うむ。
さて筆者の作業に記事が追いついてしまった。
というわけで次回は不明だ。
とりあえず、次回もお楽しみに~。
追記
本キットのバリエーションの黒い三連星版も製作開始しました。
この記事で作っているキット