ハセガワ社のMe262B-1a/U1を作っていきましょう。
前回は箱の中身を確認して、作りかけのキットを塗装直前まで進んだ。
今回は塗装やマーキング、ウェザリングをして一気に完成させよう。
あっという間に。
ほとんど組み立てが完了していましたからね。
この調子で在庫を完成品にしていきたいところだ。
それでは作業を再開しよう。
塗装図の確認
まず塗装図を確認します。
本キットに収録されている塗装は2種類。
1番は夜間戦闘機型のB-1a/U1型。
2番は練習機型のB-1a型となっています。
2番の練習機型はここの開設以前に筆者が同一キットを使って作成済みだ。
なので今回は1番の夜間戦闘機型で仕上げていく。
練習機型は上面がグリーン系の塗装。
今回の夜間戦闘機型はライトブルーの下地に、グレーの蛇行迷彩のようだね。
下塗り
とりあえず下地から作っていきます。
これも以前の第11夜間戦闘航空団キットと同じ流れです。
- 風防にRLM66ブラックグレー
- 全体にMr.サーフェイサー1000番
- 主脚格納庫にRLM02グレー
の順番です。
更に下面の黒。
こちらも以前作ったものと同様カウリング色を吹き付けます。
黒というより黒に近い紺色って感じなんだよね。
レーダーアンテナの下半分もこの色を塗っておこう。
上面色の塗装
ここからが先日完成させた第11夜間戦闘航空団キットのものと異なるパターンになります。
まずは上面・側面にRLM76ライトブルーを吹き付けます。
前のキットではグリーン系で塗り潰した主翼・水平尾翼の上面もこのブルーで塗ります。
主脚カバーの塗りわけは相変わらず前のキットと同じ塗り分けなんだね。
ここは夜間戦闘機型だけ変則的なのか、それともこのキットの考証が古いからなのか……。
蛇行迷彩はRLM75グレーバイオレット。
粒子が飛び散らないよういつもより薄めて使う。
あまりしつこく塗らずに、薄めた塗料をサッと吹き付ける。
これで塗装は終了です。
マーキングを行う
こちらがキット付属のデカール。
かなり古そうですな……。
右下に1985.11って印字されているね。
仮にこれが初版だったら37年前のものに……。
デカールの質もそうだけど、下面に貼り付ける2番の鉄十字が消息不明だ。
これは筆者の手持ちにあったタミヤのFw190A-3用デカールの余剰品で代用する。
おそらく筆者が練習機型を作る際に何か間違えたか……。
貼り付けるとこんな感じに。
やはり古いからか、白い部分の変色以前に透明部分がやや変色していた。
これは今回このまま進む。
筆者はこのデカールも例の日干しにしたみたいだけど、やっぱり限度があるみたいだね。
積みプラも将来的にはこうなることが予想されます。
デカールが劣化しないうちに早く作りたいところですな。
ただし古いデカールでありがちなボロボロに砕け散る現象は見られなかった。
残りの作業を行う
一度デカールを乾燥させ、その後は部分塗装や各部の取り付けを行う。
先にオモリを入れていたから尻餅もつかないね。
あの量でちょうど良かったみたい。
先行した個体とほぼ同じ量を入れていたからね。
近い期間で似たようなキットを作るとこういう作業効率向上のメリットがあるんだ。
ウェザリングもいつもの3点セット。
これは過去記事を参照にしてね。
曇りを取れ!
さてつや消しをして完成にしたいところですが……
また風防内に謎の曇りが出来ていますな。
なんか筆者の作る飛行機はよく発生するよね。
隙間埋めが甘くてどこからか塗料が吹き込んでいるのでしょう。
そういうわけで一度風防を取り外して内部を擦り、再度接着。
少し風防正面が荒れていますな。
このキット、前回完成させた個体以上に風防前面が合わなくてパテを多めに使用した。
それが今の風防外しで一緒に外れてしまい、急遽ひび割れ部分を整形して少しガタついた感じに。
あらら。
とりあえず今回はこれで完成とする。
以下、ギャラリー。
ハセガワ 1/72 メッサーシュミットMe262B-1a/U1 完成!
折れたピトー管も問題なくなじんでいますな。
続いて他の機体と比較を。
これはさっきも登場した練習機型だね。
塗装図によると所属はドイツ空軍第2補充戦闘航空団第III飛行隊。
練習機型は機首の武装が戦闘機型のA-1a同様30mm砲×4となっている。
また後部座席は教官席となっており、操縦桿が追加されているなどの違いがある。
続いて前回完成させた第11夜間戦闘航空団第10中隊のものと。
塗装がまったく違うから新鮮というか。
今回作った個体も同航空団同中隊のものだそうです。
前回のキットに付属の説明書によるとこの中隊は大戦末期の1945年の2月末から5月までの間に出撃160回、約45機の撃墜を果たしたとのことです。
作ってみた感想のコーナー
キット構成は前回のキットとほぼ同じだから、そっちを参照にしてね。
あちら同様、このキットも古いもので2022年9月現在は定番品外だ。
中古品店を探し回ることになるだろう。
もっとも今回の個体同様、中古品はデカールの劣化問題が付きまとうことになる。
購入するときはその辺り注意する必要があるね。
素のキットとしては少ないパーツでうまくまとまっていて悪くはないと思いますな。
風防正面に隙間が出来る、一部モールドが浅めという辺りが気になるぐらいです。
定番品外でも名作キットはたくさん……。
作り手側にもどこを重視するかが違うからね。
筆者はどちらかといえばプラモデルとしての作りやすさ重視の傾向がある。
多少の寸法違いやコクピットなどの見えないところの密度よりは、いかにしてスムーズに組み立てられるかを評価している感じがするね。
古いキットは新しいキットに比べると精度では劣るけど部品が少なくてすぐ形になるものが多いのが利点だ。
おかげで筆者保有のフルインテリアAFVキットはいつまでも進まず……。
今回はここまで。
次回も今回のキット同様、少し年代ものの製品を紹介する予定だ。
次回も、お楽しみに~。