模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はタミヤのコルセアに日の丸マークを貼り付けたものが完成しましたな。
今回は……。
筆者がこの前購入した新製品群がまだ全て完成していない。
それを紹介していく。
筆者は今月大人買いしていましたからな。
おかげで今月は積みが減りそうにありません。
あと少しで今月も終わりなのに。
今回のお題 タコム タイプ205モイスヒェン
今回作るのはこちら。
タコムより
タイプ205モイスヒェンだ。
……なんか前も同じようなものを作っていたような。
あれはマムートですな。
あちらと同じ系譜の戦車となります。
タイプ205モイスヒェンとは?
この戦車は第二次世界大戦期にドイツで計画された超重戦車だ。
以前VK100.01(P)マムートを作ったけど、今回のモイスヒェンもそれと同じ系譜のものとなる。
ちなみにモイスヒェンとは「子ネズミ」やら「ネズミちゃん」という意味。
「ソ連がT-34やKVシリーズ以上の戦車を投入するに違いない」
……と考えた総統閣下が100t級の戦車を構想するってやつだよね。
その開発計画のポルシェ社の案がこの系列で……。
最終的にこの計画が進んで超重戦車マウスが2輌試作される、というやつですな。
呼称についてはどうやら
- 最初期の計画段階→マムート
- 途中で改称された計画名→モイスヒェン
- 1943年1月に製作承認、翌月案が正式に採用されて→マウス
といった流れで変わっていったようです。
設計段階のモイスヒェンは正式に作られたマウスとは細部が異なる。
今回のキットの様子を見ても……
- モイスヒェンのサスペンションはポルシェティーガー系列に似た縦置きトーションバーなのに対し、マウスはより小型の転輪を装備した新規のサスペンション。
- モイスヒェンは車体前面にボールマウント式の機銃を装備。マウスは車体前面に機銃なし。
- モイスヒェンは砲塔に車長用キューポラを装備。マウスは単純な形の丸型ハッチのみ。
- モイスヒェンの砲塔側面は湾曲しているのに対し、マウスは直線的な形状。
などなど。
- 主砲に12.8cm砲を装備
- エンジンを車体中央に配置、砲塔は後部に配置
などといった要素はマウスと同様。
この辺りが正式案にそのまま引き継がれたようですな。
マウス開発計画で生まれた案の1つ、タイプ205モイスヒェン。
タコムの新製品で、その設計案だけの車輌を蘇らせてみよう。
箱の中身を確認する
とりあえず箱を開封。
中身はこんな感じになっている。
タコムのキットは袋がハサミ要らずで開けられるのがいいね。
プラパーツその1。
車体に砲塔などの外装類となる。
同時発売されたVK160.01(P)とよく似た見た目の車輌ですが・・・・・・
どうやら砲塔パーツが収まったDランナーのみ共通のようですな。
タグに刻印された品番を見たところ、車体外装はほとんどが本キットオリジナルのもののようです。
プラパーツその2。
主に足周りの部品。
転輪の収まったBランナー、サスペンションの収まったCランナーはマムートからの金型流用品となっている。
履帯は8本付属。
マムートと違って、幅の狭い履帯を左右で2列ずつ履いているようだね。
だからか起動輪と誘導輪もRランナーで新規セットされたものに。
厳密にはRランナーはマムートと異なるものですが、先ほどのDランナー同様に同時発売のVK168.01(P)の流用品ですね。
履帯は前回のマムート同様ベルト式のものを2本ずつ金属ピンで繋ぐ構造となっている。
ポルシェ系列の車輌で形も似ているので勘違いしやすいけど、どうもフェルディナント/エレファントの装備している履帯よりも微妙に幅が狭いようだ。
別売り品を流用しようと考えている人は注意。
比較に使ったのは筆者がここの開設以前に購入したタミヤ製品の余剰パーツですな。
アレも作りかけで遺棄されていたような……。
その他付属品。
- 転輪などに仕込むポリキャップ
- デカール
- エッチングパーツ
- 履帯接続用の金属ピン×8
ですな。
説明書は冊子型。
なんか紙質がいいというか。
塗装は4種類収録されている。
マムートのときとは違い、特定の部隊のマーキングは収録されていない。
いずれにしろこちらも図面だけの存在。
塗装図にとらわれず自由に塗ってしまおう。
興味のある部隊のマークを描いたり、連合軍に鹵獲させてみたり、同盟国に輸出してみたり、ゲームの登場車にしてみたり……。
次回へ続く……
今回はここまで。
次回から作業となる。
相変わらず足回りの部品が多そうな。
履帯がベルト式なので、オイ車よりは時間がかからないかと。
詳しくは実際に作業を始めてから説明していこう。
続きは次回!
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