模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はガンプラのHGデミトレーナー用拡張セットが無事完成しましたな。
……武器セットということで今月の購入・完成品リストには含まれませんが。
今回は何を作るのかな?
ここ最近ガンプラを増強していたけど、久々に戦車模型を作ろう。
今回のお題 タミヤ 1/35 M4A3E8 シャーマンイージーエイト
というわけで今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
M4A3E8 シャーマンイージーエイトだ。
筆者にしては珍しいアメリカ軍戦車だ。
どうせ鉄十字を描くのでしょう。
今回使うキットは第二次世界大戦のヨーロッパ戦線版。
同社の同シリーズには後発の朝鮮戦争版も存在する。
あちらは履帯とマーキングを一新し、防盾カバーパーツや共産軍フィールドカーが新たに付属する。
M4A3E8 シャーマンイージーエイトとは?
M4中戦車シャーマンは第二次世界大戦の中頃に登場したアメリカ軍を代表する中戦車だ。
愛称のシャーマンとはアメリカ南北戦争時代に活躍したウィリアム・シャーマン将軍に因む。
例によって元々はイギリス軍が独自につけた愛称で、アメリカ軍では非公式な名前だったとか。
この戦車
- M4
- M4A1
- M4A2
- M4A3
- M4A4
などといったような感じでバリエーションがある。
それぞれ改良型と思いきや極端な性能差はない。
車体が溶接か鋳造か、搭載エンジンの違いなどで分類される。
今回のイージーエイトはM4A3E8だから、M4A3の仲間ということかな?
それまでのM4などは航空機用のエンジンに手を加えたものだったのに対し、M4A3は最初から戦車用に作られたフォード社製のGAA液冷V型8気筒エンジンを搭載したタイプですな。
整備性などに優れシリーズの中では一番評判のいいエンジンを搭載していたので、同盟国にはあまり供給されずアメリカ陸軍に優先配備されていたようです。
そんな優れた生産性や整備性がウリのM4シャーマンだけど、ある問題があった。
当初はVVSS(垂直渦巻スプリングサスペンション)と幅の狭い履帯を装備していたが、これは設置圧が高く不整地での走行性能に難があった。
そこで新たにHVSS(水平渦巻スプリングサスペンション)と幅の広い履帯を導入。
これで設置圧を下げることに成功した。
このHVSSを装備した76.2mm砲装備のM4A3シャーマンが、今回作るM4A3E8シャーマンイージーエイトとなる。
VVSS?
HVSS?
なんかややこしい名前……。
ややこしい名前ですけど、とにかく衝撃を吸収するバネが縦向き(垂直)か横向き(水平)かの違いだと思っていただければ。
ちなみVVSS(垂直渦巻スプリングサスペンション)、これも時期によって極初期型、初期型、後期型と分かれていますな。
M4シャーマンは形式の他、生産時期によって各部に細かい差異がある。
規格化されているので修理とかで部品を交換して、更に混ざったりすることも。
これはややこしくなりそうな。
とにかくM4A3E8は、幅広の履帯とHVSSを装備した76.2mm砲搭載のM4A3ってことだね。
シャーマンイージーエイトは1944年の8月ごろから生産を開始し、同年12月に始まったバルジの戦いの後半から実戦投入された。
大戦の終結まで活躍し、その後も1950年から始まった朝鮮戦争でも活躍している。
バルジの戦い……
ちょうどこの記事を書いているのも12月だね。
以前ガンダムのEz8のときも触れましたが、イージーエイトという呼称は当時のアメリカ軍のEのフォネティックコードが「イージー」(EAZY)だったことに由来するようですな。
フォネティックコード……?
聞き間違いとかを防ぐ目的で使われる単語ですな。
朝日のア、いろはのイ……みたいなものです。
ちなみに現在のNATO式だとEはエコー(ECHO)だとか。
アメリカ軍の傑作中戦車M4シャーマン。
それの正式な最終発展型となったM4A3E8シャーマンイージーエイトを、タミヤMMシリーズのキットで組み立ててみよう。
箱の中身を確認する
それでは箱を開けよう。
中身はこんな感じ。
成型色はオリーブドラブだね。
プラパーツはこんな感じです。
車体上部と砲塔は一体成型。
プラランナーは6枚。
それとクリアーパーツランナーが1枚となっています。
見た感じ車体下部は板状パーツを箱組みするようだね。
その他付属物。
- ポリキャップ大×4
- ポリキャップ小×4
- デカール
- ベルト式履帯×2
となっている。
履帯は接着・塗装が可能なタイプだ。
シャーマンシリーズは幾つか履帯も種類がありますな。
この履帯はT66型。
主に大戦中の車輌に用いられたものだとか。
米軍戦車はゴムパッド付きの履帯を装備しているイメージがありますが、これはどうやら全金属製のようですね。
なんかこの辺は新たな沼になりそうな。
イージーエイトみたいな幅広型はまだ種類が少ないそうです。
前期型の幅狭タイプは種類が多いようなので……。
紙媒体は
- 説明書兼塗装図
- 実車解説
- Tech Tips!
の3種類。
解説書は各部品の名前がわかって便利だよね。
塗装図は2種類。
- 第5機甲師団所属車 1945年4月 ドイツ国内
- 第4機甲師団所属車 1945年1月 ベルギー・バストーニュ
となっている。
比較的近年のタミヤ製品はマーキングの収録数が少なめだよね。
どうやら筆者はまたドイツ軍鹵獲車輌にするようだ。
なのでマーキングはググって見つけた画像を参考に手書き予定。
大戦末期に投入された車輌ですが……。
次回へ続く
今回はここまで。
次回から作業開始となる。
安心のタミヤ製品だから大丈夫なはず。
それにしても筆者は最近非ドイツ戦車が多い気がするね。
どうしてもドイツ軍戦車ばかりだと同じようなものが連続しますからね。
気分転換にはちょうどいいのかもしれません。
画像検索をしていたら他にもドイツ軍に鹵獲されたM4シャーマンが幾つか出てきた。
そのうちそれらも作るかもしれない。
とりあえず今は手元にあるこのイージーエイトを進めていくことになるだろう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット
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