模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆者が長年放置していた、黒い三連星の高機動型ザクが完成しましたな。
今回は……。
何にするか迷っていたけど……
いい感じの航空機があった。
それをやっつけてしまおう。
最近飛行機模型が多いような。
比較的部品が少ないですからね。
フジミ 九九式高等練習機
今回作るのはこちら。
フジミより、九九式高等練習機だ。
……何この残骸。
また作りかけ?
- 筆者が数年前に箱なしの中古品で購入
- 途中まで手をつけるも、飽きて放置
- 最近になって発掘・気が向いたので製作
といった流れのようです。
このキットは80年代に発売された当時もののようだ。
直近だと2015年ごろに、原型となった九八式直接協同偵察機との選択式で再発売している。
フジミ製品、最近航空機模型をあまり見かけませんな。
筆者好みのラインナップをしているのですが。
九九式高等練習機とは?
これは第二次世界大戦期の日本陸軍練習機だ。
開発担当は立川飛行機。
製造は立川のほか、川崎航空機でも行われた。
キ番号はキ55。
連合軍によるコードネームはアイーダ(Ida)。
練習機。
ここでは初めてかな?
名前の通りパイロットの訓練・養成に使う機体ですな。
「Trainer」という英語から、アメリカ軍や自衛隊などでは練習機にTとつく機体が多いです。
ところで「高等」練習機って何だろう。
わざわざ高等ってつけている意味は……。
軽く調べたところどうやら
- 初等練習機→素人が初歩的な飛行を可能にするためのもの
- 中等練習機→基本練習機とも。編隊飛行やアクロバット飛行などを可能にするためのもの
- 高等練習機→本格的な戦闘を行えるレベルにするためのもの
だとか。
時代は1930年代後半。
黎明期の軍用機は羽布張りの複葉機が多数だったけど、この時期の日本陸軍では九七式戦闘機をはじめとした単葉の全金属機が主流になっていった。
そのため練習機もそれらに合わせたものにする必要が生じる。
ちょうど1930年台の軍用機は
- 複葉機から単葉機
- 鋼管羽布張りから全金属
- 固定脚から引き込み脚
とかの過渡期なんだよね。
1938年に陸軍に採用された九八式直接協同偵察機(キ36)。
これに着目した陸軍は立川飛行機に対して、この機体をベースにした練習機キ55の開発を指示。
ちょうど作りかけになっていた九八式直協機を改造して試作機が製造され、1939年に正式採用される。
この機体が今回作る九九式高等練習機だ。
直接協同偵察機……。
なんか見慣れない名前だね。
ものすごくざっくり説明すると、爆弾や機関銃による地上攻撃も積極的に可能な偵察機ですな。
偵察機というと非武装で逃げ回るイメージですが、直協機は戦闘にも使えるという。
練習機ということだけあって、後部座席は教官席となり計器や操縦桿が追加されている。
逆に武器はほとんど取り外されており、機首に7.7mm機銃が残るのみだ。
筆者は今回のキットのコクピットを組み込み済みのようですが、その辺りも再現されているようですな。
傑作直協機をベースにした練習機、九九式高等練習機。
フジミ模型のキットで作ってみよう。
パーツを確認
とりあえずパーツを確認。
とはいってもお手つきなんだけどね。
スケールモデルにしては珍しい、オレンジ色の成型色が目を引くね。
内部の塗装はネービーブルーかな?
説明書に記載されていたパーツ一覧を。
元々は通常ランナー2枚、クリアーランナー1枚だったようですな。
原型機である九八式直協機との部品共有のため、余剰パーツがいくつかあります。
昔のってパーツリストにどんな部品なのか書かれているのがいいよね。
どんな役割なのかわかるし。
付属デカールはこんな感じ。
使えるのかは不明だ。
去年作った天山みたいだね。
あれも同時期のフジミ製品だったし。
今回の九九高練とその天山、確か同じブックオフで確保したものだったはずです。
塗装図はこんな感じ。
基本的な塗装は1種類で、機首のマークを3種類から選択する形だ。
機首のマークは「い」「へ」「ホ」からの選択ですな。
部隊を表しているのか……。
次回、製作開始!
今回はここで中断。
次回から作業開始となる。
どんなキットなのかな。
フジミ製品って意外と部品の合いが良くなかったりするけど。
今回の作りかけも、黄色いポリパテを盛った跡がいくつかありますな。
筆者は現在隙間埋めには専らラッカーパテを使っている。
それだけ前のものだということがわかるね。
とりあえず、次回以降のお楽しみだ。
続きは次回!