ブロンコのズリーニィII突撃砲を作っていきましょう。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回は仕上げのウェザリングを施し完成させる。
やっと完成。
ずいぶん時間がかかったような。
実際は先月から手をつけていましたな。
途中でいくつか別キットを挟んだせいで更に延びて……。
これ以上延ばすと筆者が放置する可能性がある。
さっさと完成させてしまおう。
エナメル塗料を使ったウェザリング
手始めにタミヤ・ガイアノーツ各社のエナメル塗料を使ったウェザリングを。
- スミ入れ兼ウォッシング
- ドライブラシ
- オイル染み
といった感じに……。
エンジンデッキ周りが広いから、オイル染みはいつもより派手に。
それらしくなったかな?
ウェザリングカラーを使ったウェザリング
続いてウェザリングカラーをメインで使ったものを。
- チッピング
- 排気管錆
辺りですな。
排気管部分は面が広く、ウェザリングカラーだけだと地の色が隠しきれそうになかった。
なのでタミヤエナメルのハルレッドを下に塗っている。
実際の錆って塗装面がはがれて浮いている感じというか。
独特のガサガサ感が出るとそれらしいよね。
足周りのウェザリング
そして足周り。
市街近郊をイメージして、あまりドロドロした感じにはしていません。
設置面はタミヤエナメルのクロームシルバーを使用。
路面と接触して磨かれた感じをイメージしていますな。
筆者が組み立てでだいぶ消耗して、凝ったウェザリングをする気力が残っていないというのもある。
もっとも、それはこのキットに限った話ではないけどね。
つやを消して完成へ……
最後につや消しクリアーを吹きつけ、ウェザリング資材を定着させます。
そして最終組み立てを。
多めに履帯を繋いでいたことも合って、装着は容易だった。
途中千切れそうになったところは瞬間接着剤で渋みを与えたけどね。
これでようやく完成となる。
以下、ギャラリーだよ。
ブロンコ 40/43M ズリーニィII突撃砲 完成!
なんかシュルツェンがずいぶん歪んでいるような。
どうやってもぴったり合いませんでしたからね。
実物も薄くて簡単に歪むらしいので、それらしいといえばそれらしいですが。
元になったトゥラーンと比較。
キットとしてはズリーニィが派生元ですが。
単純にベースにしたと思いきや、車体幅が増されているんだよね。
並べてみるとそれがよくわかるというか。
作ってみた感想のコーナー
砲塔がない分トゥラーンより簡単と思いきや、そうでもなかったという。
筆者の感想としては……
- 2023年12月現在、1/35スケールのズリーニィII唯一のインジェクションキットという希少性
- 主砲や足周りなど、各部の可動機構が最初から備わっている。その分組み立てが手間になっているのだが……
- 特徴的な金網シュルツェンはエッチング製。薄くて精巧で実感たっぷり
- 部品の取り付け指示が曖昧なところが多く、更に接着面積も狭いところが多数。特に主砲周りに顕著
- シュルツェン架がぴったりと決まらない。調整中に部品が脱落したり、はじけ飛んだり
- 先人達の情報によると一部実物と異なる形だったり、試作型と量産型の特徴が混ざってしまっている様子
といった感じ。
見た目はかっこいいんだけど、とにかく組みにくい感じ。
トゥラーンも苦戦しましたが、それ以前に筆者は苦戦していましたな。
これは筆者独断の「苦戦したキットランキング」でもかなり上位に入るかと。
そんなランキング初めて聞いたよ。
……そう考えるとトゥラーンはズリーニィキットの問題点を解消しているというか。
- コの字フックの位置が決まるよう、シュルツェン裏の取り付け部分が微妙に凹んでいる
- シュルツェン架もほぼぴったり合っている
- 吸気口周りなどが別パーツ化され、リベット貼り付けの手間を解消している
点がズリーニィからトゥラーンでブラッシュアップされていますな。
ズリーニィが2012頃年発売。
トゥラーンは2017頃年発売だ。
ズリーニィが苦戦する主な要因はパーツの合いの他、可動式のために細かい部品構成が多いからかもしれない。
接着固定したり、見えない砲架パーツを省略するという手段で多少は組みやすくなるはず。
足周りもですな。
これはトゥラーンもそうでしたが。
出来上がると見た目はかなりかっこいいんだけどね。
腕に自身のあるハンガリー戦車好きはぜひとも挑戦してほしい。
……今回はここまで。
だいぶ筆者が消耗してしまったので、次はもっと簡単そうなもので生き抜き予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット