ドラゴン社のアラドAr234B-2爆撃機を作っていきましょう。
前回はエンジン周りやロケットブースターの補修を行った。
今回は風防など残りの箇所を取り付け組み立てを終了しよう。
やっとこさ組み立て完了だね。
筆者が普段作るプロペラ機とは勝手が違いますからね。
どうしても作業が遅れますな。
ドラゴン社の航空機はまだいくつか積んでいる。
どれも特徴的な機体だから、このAr234以上に苦戦しそうだ。
とりあえずまずは目の前のAr234を進めていこう。
細かい部品の組み立て
全体は大体形になってきたので、ここで細かい部品を用意します。
増槽や爆弾は合わせ目部分を整形。
この時点では接着せずに進めますが。
相変わらず細かい部品はゲートの位置が悪くて、ランナーとパーツの距離が近いね。
切り出す時には破損に注意だよ。
この尾部にあるパイプパーツ、ランナー状態だとなんか板状のものがついていたけど……
実際は単純なパイプ状っぽいね。
余分な部分は切り取って……。
どうやらこのパイプパーツ、ドラッグシュート展開時に使うヒモだそうですな。
実物はもっと細いヒモなので、金属部品に置き換えてもよさそうです。
ドラッグ?
薬?
着陸の減速時に展開するパラシュートのようなものですな。
Ar234はドラッグシュートが通常装備された最初の軍用機だとか。
爆撃機?偵察機?
胴体下部は一部クリアーパーツ化されている。
爆撃機型であるB-2では外装1枚だけを単純に接着。
偵察機型であるB-2bでは内部にカメラパーツを組み込む必要がある。
今回は爆撃機型なので、外装の1パーツだけ接着すれば大丈夫だ。
クリアーパーツだけど、B-2型では機体色で完全に塗りつぶしてしまうようだね。
偵察機型の場合、2個の小窓部分を塗り残す形になります。
その場合は機内が見えるので、塗り分けを忘れずに……。
主脚カバーの組み立て
そのまま前方に向けて組み立てを続行。
次は主脚カバーですな。
ペライチの部品に支柱パーツを取り付けます。
なんかこれまたすっごい貧弱そうな。
カバーと支柱を接着し、主脚本体と仮留めします。
正直強度がかなり不安ですな。
折れるのが心配な人は真鍮線辺りに交換してもよさそうだね。
コクピット周りの組み立て
さていつもなら真っ先にコクピットは作り終わるのですが……
変則的な今回は一番最後のほうに残っていました。
風防先端パーツの内部には計器を取り付ける。
基盤パーツをエッチング製の支柱と組み合わせよう。
とりあえずエッチングパーツを折り曲げて計器盤に接着。
ここは特に問題ないかな。
風防との接着が気になるけど。
機首の塗り分け、接着
以前コクピットの本体側は塗装を済ませたけど、外装側の内壁は塗っていなかった。
諸事情でエアブラシは使わず、RLM66ブラックグレーを筆塗りだ。
その後は
- 計器類を部分塗装
- 黒でスミ入れ
- 白でドライブラシ
ですな。
計器類は一部ライトブルーの指示がありました。
いつもならアクリル塗料を使いますが、今回はエナメル塗料を凹みに流し込んで再現しています。
筆者は
「部分塗装は極力アクリル塗料で、汚しはエナメル塗料」
のイメージが染み付いているけど、凹んだ箇所の塗り分けはエナメルのほうがよさそうだね。
エナメル塗料は溶剤でのふき取りがしやすいのが利点です。
そして外装部分を接着。
……少し隙間が広いですな。
モールドを兼ねているようなので、完全には埋めないほうがよさそうですが。
ここは溶きパテ(Mr.サーフェイサー500)を塗って整形。
そしてモールドを彫り直している。
どうも機首上部と風防の部分でも少し段差ができるようなので、上部はパーツ表面にもパテを塗って少し嵩増しをしている。
風防の取り付け
残りは風防周り。
それと極小パーツのみですな。
後者は作業中に紛失する可能性があるので、先に風防周りから組んでしまいましょう。
風防内部には先ほど組んだ計器と、後方視察用の潜望鏡が装備されています。
今回計器は掟破りの瞬間接着剤を使って取り付けています。
普通ならクリアーパーツが曇るから、あまりやらない方がいいんだけど。
強度優先ですな。
塗りつぶすフレーム部分に接着しますし、極少量でなんとか曇らず接着できました。
内部パーツを取り付け後、クリアーパーツを組み風防を形にします。
パーツの合い自体は問題ないですが、ややゲートが太く窓部分が曇りかけていますな。
磨き直すか、窓枠を太めに塗り分ける必要がありそうです。
時間がないので磨き直したりはせず、そのまま進めよう。
……というかさっき取り付けた潜望鏡の外側パーツがないんだけど。
アホな筆者が紛失したそうです。
幸いすぐ見つかったようですが。
作業中に外れ、着ていたトレーナーの前ポケットに入っていたようだ。
この季節になると服装の都合上部品を紛失しやすくなる。
外れた部品が
- 袖口から入り込む
- ズボンの裾に引っかかる
みたいなパターンが多いから、慌てずその辺りを一度探すといいだろう。
潜望鏡を再接着し風防をマスキング。
爆撃機特有の卵型機首ですが、1人乗りというだけあって窓枠は少なく簡単ですな。
曲面はテープが浮きやすい。
テープだけでなくマスキングゾルも併用するといいだろう。
今回の戦果
そんなこんなでようやくパーツが揃い、全体の組み立てが完了しました。
少々時間がかかりましたな。
プロペラ機とはまた形が違うから、だいぶ迷走していたみたいだったけど。
今回はここまで。
次回は塗装となる予定だ。
続きは次回!
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