ツクダホビー マッキMC.200サエッタ 製作記③

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航空機等製作記
アドルフ
アドルフ

ツクダホビーのイタリア戦闘機、マッキMC.200サエッタを作っていきます。

ヴァルダ
ヴァルダ

前回はコクピット周りを組み立てた。

今回は残りの部品を組んで形にしよう。

レーナ
レーナ

というか……

今は流通していないようなキットの組み立て、見る人いるのかなぁ?

アドルフ
アドルフ

そう思って筆者が現在でも流通しているキットを優先的に崩していった結果、中古品店で購入した謎キットが多数在庫として残っているわけです。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者の積みプラ減らしに、もう少しだけ協力してほしい。

それでは作戦を再開する。

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継ぎ目の補修とヒケ修正

アドルフ
アドルフ

まずは前回伸ばしランナーを突っ込んで埋めた隙間部分の修正を。

隙間は埋まりましたが不自然な凹みができてしまったので、それらはパテで修正。

ラッカーパテ溶きパテ(500番サーフェイサー)を塗って削ってラインを合わせています。

レーナ
レーナ

なんか久々に見た気がするね。

最近の筆者は隙間埋めに伸ばしランナーしか使っていなかったし。

アドルフ
アドルフ

残った凹みはごく小さいものでしたので、その場合は塗るだけで済むパテのほうが楽ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

ついでに水平尾翼もパテ盛りからの削って成型。

こちらも肉厚な部品のため、ヒケが発生して盛大な凹みができていた。

パーツがところどころグレーのパテ色になっているけど、これは切削後に凹んだ部分に残ったパテだ。

これらのヒケみたいな薄くて広い部分も、プラ材よりパテのほうがやりやすい。

レーナ
レーナ

そういえば、しばらく見ていなかったラッカーパテ(タミヤパテ)がなんかすごいことになっていたんだけど。

ヴァルダ
ヴァルダ

使い切る前に硬化してしまったようだ。

なので筆者がラッカー溶剤に漬けて、再利用を試みている。

すぐに溶けた部分は早速今回使わせてもらった。

アドルフ
アドルフ

風の噂では

  • キャップを本来とは反対側(封を切るための尖った部分)でフタをする
  • チューブのままではなく、空きビンに移し変えてしまう

ということで使い切る前の硬化を防いでいる人がいると聞きましたな。

エンジンの組み立て

アドルフ
アドルフ

続いてエンジン。

キットではこのような構成です。

エンジンパーツ2つでプロペラ軸を挟むような感じなので、塗り分けは比較的容易そうですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

ここで筆者が気になった点は

  • カウリング部分の噛み合わせが悪くそのままでは入らないので、互いの噛み合う部分を削って緩くする(画像の黒く着色した部分)
  • 一体化された排気管は排気口が再現されていないので、デザインナイフの切っ先で溝を彫ってそれらしくする(画像のオレンジ色で着色した部分)

といったところ。

逆にエンジン周りはパーティングラインが激しいけど、角度的にほとんど見えないので処理はほどほどにしておこう。

レーナ
レーナ

加工後はこんな感じ。

取り付け忘れていた吸気口らしきパーツもセット。

……なんかパーツにヒビが入っているのは気のせいかな?

アドルフ
アドルフ

この辺り、はめ込みがキツいパーツが多いですが……

キツめの部分に流し込み接着剤を使うと、負荷がかかった部分に浸透して破損してしまいます。

削って気持ち緩めに調整するといいでしょう。

破損した部品は再接着して整形、合わせ目消しの要領で修復を行います。

ヴァルダ
ヴァルダ

マッキMC.200サエッタの搭載エンジンは空冷星型14気筒のフィアットA74RC38

出力は資料によって数値がいくつかあるけど、840~870馬力のようだね。

同時期の他の戦闘機、フィアットG.50やフィアットCR.42にも使用されていたようだ。 

ピトー管を作り直す

アドルフ
アドルフ

どういうわけか2本あるマッキMC.200サエッタのピトー管。

キットでは主翼に一体成型されていますが、組み立て前から折れる始末。

再接着しても強度は絶望的なので、ここは思い切って作り直してしまいましょう。

0.6mm径の洋白線パイプと0.4mm径の真鍮パイプを組み合わせ、ピンバイスで開けた主翼の穴に差し込んで接着です。

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レーナ
レーナ

パイプは工具でパチンとしないで、カッターマットの上で転がすようにして切ると切り口が潰れにくくていい感じに。

ピトー管や機銃は自作できると、修復ついでにディティールアップもできて製作の幅が広がるよ。

アドルフ
アドルフ

細い部品を折っても、キットがジャンク行きにならずに済みますな。

主脚部分の組み立て

アドルフ
アドルフ

脚部分は先に本体へ仮留めしながら、脚パーツだけで接着。

塗装は別々に行います。

レーナ
レーナ

三角の板っぽいディティール……

本来なら以前組んだハセガワのフォルゴーレみたいに、主脚本体との間が空いているんだよね。

古いキットだから板状に省略されているというか。

アドルフ
アドルフ

腕に自身のある方は開口してみても良さそうですな。

風防の組み立て

アドルフ
アドルフ

残りは機銃と風防。

機銃は接着面積が広そうなので、改造はせずそのまま接着してしまいます。

ヴァルダ
ヴァルダ

古いからか、風防は多少ガタついている。

バリなどを丁寧に取ってから、いつものセメダインハイグレード模型用で接着。

多少本体との間に隙間ができるので、そこは先ほども出てきた溶きパテで埋めてしまう。

透明部分にパテが付かないように注意しよう。

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レーナ
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……なんか風防が前面分しかないのは気のせいかな?

アドルフ
アドルフ

この機体の風防は開放式ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

元々MC.200サエッタは密閉式の風防を採用していた。

しかし搭乗員達の要望で、初期生産型を除いて開放式になってしまったんだ。

ちなみに開放式を望んだ理由としては

  • 速度計の精度が悪いので、自分への風圧で速度を計るほうが確実だった
  • 当時のガラスは傷や気泡が入るなどで透明度が低く、密閉式だと視界が妨げたれた

という事情があったとか。

勿論開放式だと整流効果が低く速度が落ちたので、後のMC.202フォルゴーレでは密閉式に戻されている。

アドルフ
アドルフ

開放式だと保温効果も低そうですな。

砂漠ならともかく、これで真冬の東部戦線上空なんかを飛んだ日には……。

今回の戦果

アドルフ
アドルフ

そんな開放式のコクピットや風防をマスキングし、組み立ては完了とします。

ここからでは見えませんが、先に塗った主脚格納部分もマスキングしておきましょう。

ヴァルダ
ヴァルダ

機内がスカスカだから、後からの塗り分けが大変だ。

しっかりマスキングをして、機内の奥まった部分に別の塗料が吹き込まないようにしよう。

今回はここで中断。

次回は塗装作業となる。

レーナ
レーナ

続きは次回!

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