
ハセガワ(パーツはICM製)のティーガーIIを作っていきましょう。

前回は砲塔を組んで、全体の組み立て作業を終えた。
今回は塗装やマーキングを行おう。

ようやく塗装に。
ここから先はほぼいつも通り……。

マーキングも少ないので、すんなり進みそうですな。

久々にマスキングもせずに吹き付けるだけの塗装になるだろう。
それでは作戦を再開する。
紛失した部品を自作する


塗装の前に1つだけやることが。
筆者が排気管カバー右の上に接着するE52番パーツを紛失して、捜索していたわけだけど……
結局見つからなかった。
なので捜索は打ち切り、パーツを自作することに。
棒部分は伸ばしランナーで、リング部分はコトブキヤの丸ノズルを3枚重ねている。

丸ノズルは最小サイズのものに穴を開けていますな。
ただ小さいものに開けたので、ドリル刃の負荷で破損したりも。

破損したものは3枚重ねにするついでに接着して修復している。
小さい部品なので、ランナーについた状態でまず穴を開けてから切り出すといいだろう。
塗装図の確認


パーツ自作が済んだので、とりあえずこのキットに付属する塗装図を確認。
この黒騎士物語版では1種類が収録されていますな。
黒騎士物語の最終話で、中隊長エルンスト・フォン・バウアー大尉が乗り込んだ車輌です。



ただ作る前に説明したとおり、このキットはサイドフェンダーなどが一体成型でバウアー大尉搭乗車にするには大掛かりな改造が必要になる。
なので今回は別キットの塗装・マーキングに変更。
以前組んだ同じハセガワ/ICM製キットの「ラインの虎」版に収録されていた
ドイツ陸軍第506重戦車大隊「黒の2」
のマークが残っているので、そちらを使用して見よう。

キットに元から付属するマークや塗装図はとっておいて……。


筆者は今回のハセガワ/ICM版の他に、サイバーホビー版を保有しています。
こちらはサイドフェンダーが別パーツになっている等、バウアー大尉車に近くするのに好都合な構成となっています。
それを将来的に大尉の搭乗車にして見る予定ですな。

……そっちが完成するのはいつになるかわからないけど。
下地の塗装


というわけでようやく塗装に。
まずは下地から。
金属パーツがいくつかあるので、最初にそれらへガイアノーツのマルチプライマーアドバンスを吹きつけ。
その後全体にガイアノーツのサーフェイサー・エヴォオキサイドレッドを吹き付けています。

車体内部がレッドブラウンの塗装指示だったから、今回は同じブラウン系のこの色で下地だね。
いつもはマホガニーだったけど。

この塗料、以前筆者がマホガニーの代わりに補充したものですな。
マホガニーサーフェイサーが少なくなったので買いに行く
↓
お店が在庫を切らしていてマホガニーが存在せず
↓
代わりにこのオキサイドレッドのサーフェイサーを補充
↓
後日このサーフェイサーを使う前に再度お店に行ったところ、マホガニーのサーフェイサーがあったのでそちらを補充
……みたいな流れです。

おかげでこの補充したオキサイドレッドサーフェイサーはあまり出番がなく、不良在庫と化していたわけだけどね。
マホガニーに比べるとやや明るい色合いなのが特徴。
オキサイドレッドは実際の戦車などに塗られていた錆び止め塗料の色と同じものなので、実物同様の下地色にしたい場合は有効だ。
大戦末期のドイツ軍戦車なんかは、この色をそのまま迷彩色の一部にして戦闘に参加したりもしている。

近年は大戦末期の計画車輌なんかも頻繁に立体化されているので、この塗料で塗ってみるのも面白そうですな。
本体色の塗装


続いて車体色などを塗っていきます。
- 砲塔内部→ガイアカラーのインテリアカラー
- 兵士の肌部分→ガイアカラーのノーツフレッシュ・ピンク
- 履帯→タミヤアクリルのダークアイアン(履帯色)
- 機銃、ジャッキ、アンテナ→Mr.カラーの黒鉄色
- 車輌本体→ガイアカラーのダークイエロー2
ですな。

ここに来てなんかたくさん塗料が。

小物類はここで塗ってしまい、なるべく早めに作業台のスペースを確保しましょう。

履帯色は薄く塗って、下地のオキサイドレッドが透けるようにしている。
最近の筆者は履帯にハルレッドを塗りたくるウェザリングを好んで施しているからね。
今回は先に下地を赤茶色系にして、その手間を省略してみよう。

キットでは履帯を焼鉄色で塗る指示が出ています。
やはり赤みのある金属色ですな。

赤茶色系のほうが錆とか泥っぽい感じに見えるんだよね。
迷彩色を塗る


続いて迷彩色。
まずはグリーンから。
キットの指定ではRLM82ライトグリーンですが、ここはいつも通りガイアカラーのオリーブグリーンを塗っています。

今回の塗装図では前後面と左側面しか掲載されていない。
上面や右側面は推測で塗ってしまおう。

今回のキットに限らず、そういうの多いよね。
実車の写真とかが残っていないっていうやつかな?

当時の兵士達も、後年の模型化とかを考慮して撮影しているわけでもありませんし。


続いてレッドブラウン。
これも同名のガイアカラーを使用しています。
いわゆるビン生で、他の塗料などは混ぜていませんな。

今回の車輌、ちょっとレッドブラウン比が高めなんだよね。
塗装図では見えない右側面も少しブラウン面積を広めに……。

前後面と左側面で少し塗装のつじつまが合わない箇所があった。
そこはどちらかに合わせる形でうまく馴染ませている。
細かい箇所の塗り分け


ここでエアブラシをお片づけ。
今回の車輌はいわゆる「光と影迷彩」なので、先ほどの車体色を使って点を打っていきます。
その後は工具類を筆で塗り分けていきましょう。

ダークイエロー地にはオリーブグリーン。
オリーブグリーン地とレッドブラウン地にはダークイエローの点を打っている。
ブラウンの面積が広いからか、今回はレッドブラウンの点は打たれていないようだ。

工具類は水性ホビーカラーのメタルブラックやライトブラウンで……
クリアーレッドは?

後部パネルの車間距離表示灯ですな。
この画像では見えない位置にあります。
マーキング!


続いてマーキング。
キット付属のデカールはこちら。
例によって今回は使いませんが。

バウアー大尉のティーガーIIの他に、一緒に出撃したクルツ軍曹のパンターGが再現できるマークも収録されているんだよね。
これもそのうち使ってみたいところ。


今回使うのは以前の「ラインの虎」版の余り。
とはいっても、国籍マーク2枚と「黒の02」だけなんだけどね。

ドイツ軍戦車って3桁車番が多いから、2桁は珍しいよね。


貼り付けるとこんな感じに。
今回は装甲面にざらつきを加えています。
凸凹でデカールがシルバリングを起こしやすくなるので、デカール軟化剤を使っておくとよいかと。

今回はタミヤのマークフィット(スーパーハード)を使用。
いきなり大量には塗らないで、少量を塗って様子を見つつ……。
兵士の塗装


デカールの乾燥待ちに兵士を塗ってしまいましょう。
まずは顔周り。
タミヤエナメルを混ぜつつ進めていきます。

このあたりは過去記事を参考にしてもらえるといいかな?
今回の戦果


先に顔や手など肌部分を塗り、その後に服を塗っていきます。
今回は戦車兵でお馴染みの黒服に。
服の黒い部分は水性ホビーカラーのタイヤブラックを塗ってみました。
純粋な黒は靴やベルトに使い、服と変化をつける形に。

わずかに別の色が混ざった黒を使うことで、微妙に変化をつける感じだ。
今回はここで中断。
次回はウェザリングをして完成予定となる。

続きは次回!
この記事で作っているキット