
タミヤスケール限定シリーズにラインナップされています、イタレリ製のP40重戦車を作っていきましょう。

前回は履帯を巻いて車体上部外装を組んだ。
今回は車体上部の細かい装備や砲塔を組んで、全体の組み立て作業を終えよう。

筆者がなんかお疲れのようだよ。

ここ最近イタリア機キットを連続で作っていたのが原因か、それら用の塗料が不足しました。
なので補充に向かったようですが……。

あっ……。

詳しくはこのP40を終わらせて後日語ることになるだろう。
それでは作戦を再開する。
装備品の取り付け


まずは残りの車体パーツを組んでいきましょう。
パーツ数自体は大したことないですな。

エッチングパーツも車体につけるものだけだね。
下に写っている棒みたいなのは……。


謎の棒の正体は治具。
Aランナー(画像右下)の上部に、ランナー枠に混ざるように存在するんだ。
うっかり捨てないように。


パーツ一覧が出てきたので、ここで同じく切り出す前に少し遡ります。
エアクリーナーパーツであるB1番パーツ。
これはゲート部分とパーツの細い部分が混ざって非常にわかりにくい状態になっています。
ゲートと間違えてうっかり切り取らないように注意ですな。

なんか前のプラッツ・アンツィオ高校版でもしつこく言っていたよね。


筆者が現在組んでいるP40の前に、別のP40を組んでいたことがあったのですが……
その際これを見事に間違えて切り取ってしまったようで。

経験者は語る。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ともいうけどね。
エアクリーナーは左右に2つ存在し、幸い車体左側につける個体は当該部分が車体の陰に隠れて見えにくくなる。
過去の筆者はそうしてごまかしているようだ。
エッチング製のマフラーカバーを巻く


マフラーカバーはエッチング製。
当該パーツを先ほどのランナー治具に巻きつけて巻き癖を付けた後、合わせ目接着済みの排気管パーツに接着しましょう。

これはプラッツのアンツィオ高校版には付属しなかったパーツだね。
……それにしてもものすごく硬くて巻きづらいなぁ。

どうもこのエッチングパーツ自体が厚めらしく、それで少々硬いようだ。
焼きなましなるものを試そうと筆者は軽く熱してみたりもしたみたいだけど、イマイチ効果が薄かったようだ。

というより、想像以上に熱くなって冷ますのに苦労したとか。
キットでは先に排気管パーツを全部組んでからエッチング製のカバーを接着する指示が出ていますが……
それですと排気口パーツが引っかかりやすいです。
排気管本体にエッチングカバーを巻いてから、排気口パーツを接着する方がやりやすいかと。

接着もしづらく……。

筆者の使用しているアロンアルフアが経年で劣化しているか、エッチングパーツの表面が汚れている可能性がありますな。
先にパーツを磨いておくか、新しい接着剤に買い換えたほうがいいのかもしれません。

よく小分けされた使いきりの瞬間接着剤があるけど、あれは劣化防止の点で有利なんだよね。
筆者は使ったことないけど。

このエッチング製カバーは両端が車体側面に接して隠れるような形になる。
多少ガタガタでも問題ないだろう。
実物も薄いものなので、ベコベコに凹んだり歪んだりしたほうがそれらしいかもしれない。
箱の位置に注意


エッチングカバーを巻いたマフラーと共に、他の装備品も取り付けます。
外付けの工具が少ない分、箱系の装備が目立ちますな。

車体後部のボックス2と、右フェンダー後部のボックス3は接する形になるんだけど……
フェンダー上にあるボックス3側の取り付けリブの位置がズレているのか、ボックス同士が離れた形になる。
リブの前側を少し削って、ボックス3を後部にズラせるようにしておこう。

これもプラッツ版でひっかかったポイントだったような……。

部品同士の調整がしやすいよう、このキットは噛み合わせ部分は一気に組んだほうが良さそうですな。
完全固着させてしまうと調整が難しいので……。
車体がほぼ組み立て完了


とりあえずマフラー以外のエッチングとアンテナを残して、車体の組み立てが完了しました。
何とか形にはなりましたな。

車体は一旦置いといて、ここで砲搭に移ろう。
砲搭の組み立て


ということで砲搭に移ります。
ここも箱組みですな。

ここも前のプラッツ版で大苦戦した場所だったね。
天板が微妙に合わないというか。


「天板から組む」というのを今回試してみましたが……
筆者の腕では少々難しかったようです。
いずれにしろ隙間ができますな。

何だろう、パーツの角が丸まっているんだよね。
それでちょっと隙間ができるというか。


うまくいかなかったので、ここは底面をベースに組み直し。
まだ多少隙間ができますが、このぐらいなら塗装をすれば目立たなくなると判断して進めてしまいましょう。
なによりこのときは少し急ぎだったので……

天板パーツはまっすぐ成型されているけど、側面装甲に合わせて少し曲げた方がいい感じに収まった。
ハッチ周りが曲げによって少し白っぽくなっているのがわかるだろうか。

とにかく仮組みと調整を繰り返していく感じだね。
天板が浮きそうになったら、逆に砲搭側面内部の天板受け部分を削ってみたりとか。
ここでも乾燥が速い瞬間接着剤の点付けが有効だったり。


ハッチや機銃も組み立ててこんな感じに。
ただこの後、結局機銃を撤去してしまっています。

こういう機銃ってあれだよね、同軸機銃と兼用になっているっていう。

なので筆者は取り外した感じだ。
ただ付属の冊子では同軸機銃と対空機銃双方を装備しているようにみえるものもあった。
まだ控えに2輌あるので、そちらで使ってみることにしよう。

説明書によると、このマシンガンはブレダ8mmマシンガンっていうみたいだね。
ブレダっていうと、ハガレンに出てきたマスタング大佐の部下の少尉が思い浮かぶけど。

正式にはブレダM38車載機関銃というそうです。
あのブレダ少尉の名前はこのマシンガンを開発したブレダ社が由来ですな。
ハガレンの軍人キャラは大半が軍用機由来の名前ですので。
ブレダ社はマシンガンのみならず軍用機も作っていたようですが、そちらはどうも微妙なものが多かったとか……。
エッチングパーツの組み立て


さて残りのエッチングパーツを組み立てましょう。
後部パネル上のナンバープレートと、車体側面のジェリカンラックですな。
説明書に従い、切れ込み部分で折り曲げて形にします。
ジェリカンラックの側面部分のみ、折り目がないので先端から1.5mmほどの部分で軽く折り曲げます。

ラックはよく見ると一箇所だけ折り曲げない部分が表に来るね。
向きを間違えたかな?

そう思った筆者が反対にしようとしましたが、それですと他の箇所の折り曲げがしづらかったです。
なのでこの向きで合っているかと。


ジェリカンラックは塗装図や箱の完成見本を参考に直付け。
ナンバープレートの位置が少々わかりにくいですな……。

後部パネル左上に、リベットが不自然に途切れた場所がある。
そこにナンバープレート上部の丸い部分を合わせよう。
ちなみにナンバープレートといっているけど、今回の塗装ではそれらのデカールはない。
そのまま車体色で塗り潰す感じだ。
今回の戦果


砲搭を乗せて確認。
ジェリカンラックの干渉もありませんな。

筆者が戦闘室天板を少しめり込んだ状態で接着してしまったのか、砲搭を回転させた際に戦闘室側面がひっかかりそうになった。
なので戦闘室側面上部を少し削って調整をしておいた。
今回はこれで中断。
次回は塗装作業になるだろう。

続きは次回!
この記事で作っているキット