前回に引き続き、アカデミー社のIV号突撃砲を進めていきます。
前回は車体のツィンメリットコーティング直前まで来た。
当該コーティングの様子については既に別記事で紹介している。
というわけで、今回は車体のコーティング直後からお届けしよう。
独立した記事を書いた結果少々ややこしいことになっているのはご了承を。
足回りを組んでいく
それでは作業を再開しましょう。
ツィンメリットコーティングが終わった車体に、まずサスペンションを取り付けていきます。
IV号戦車の転輪は片側8個。
上部転輪は片側4つ。
IV号突撃砲の初期型も同様の構成となっている。
転輪は多いものの、本キットは真ん中にパーティングラインが発生しないので、ゲート処理のみで済んでしまう。
とりあえず各車輪を仮止めします。
誘導輪は履帯の張りを調節するため、ここではまだセットしません。
車体の組み立て
牽引ロープはキットの指定では90mmの長さ。
タミヤのときは余ってしまったので、今回も筆者は現物合わせで作っている。
ただ、今回は90mmで問題なさそう。
ロープはそのまま車体に瞬間接着剤で固定してしまいます。
フック部分がタミヤでは単純な棒状で、作り直す必要がありましたが、こちらはL字型のプラパーツとなっているので無改造です。
力が加わるので折らないように注意。
その他車載工具も少しずつ乗せていきます。
ライトコードはいつも通り0.5mm径ピンバイスで開口後、エナメル線で自作しています。
IV号戦車系列のコード配線は単純なのでやりやすい。
練習用にはもってこいだ。
車体下部組み立て後、戦闘室を乗せる前に主砲基部を作っておく。
床状パーツであるB33をピンパーツであるE30で留めてやる。
B33に接着剤が付くと固定されてしまうため、既にセット済みのB24パーツとE30パーツ同士のみ接着する。
これで主砲が左右に可動する。
戦闘室の組み立て
通称ゾウコップ(豚の頭)防盾だね。
原型となったIII号突撃砲G型は当初溶接箱組みの防盾を装備していた。(タミヤのMMキットはこの初期型タイプ)
1943年11月の生産車からこの防盾を装備した車両になったのだとか(模型では中期生産型と表現されることが多い)
IV号突撃砲は同年12月から生産されているから、ゾウコップ防盾は標準装備のようだね。
砲身基部を組み立て後、戦闘室と共に組み込みます。
そのままでは浮いてしまい上手く車体と合わなかったので、接着剤でがっちり固定してしまいます。
その後、戦闘室周辺の部品を組んでいくんだけど・・・・・・。
見える部分に大量の押し出しピン跡が見える。
ここをまず埋めてしまおう。
操縦手ハッチブロックもここで組んでしまいます。
コーティングをしやすくするため、ここでは車体には接着しません。
IV号突撃砲は一見するとIII号突撃砲G型の戦闘室をそのまま乗せただけに見えるけど、車体の寸法の違いから細かい差異がある。
この操縦手ハッチがわかりやすい例。III号系列よりもIV号系列は車体が長く、操縦手も前方に位置するのでこのハッチを新設したのだとか。
戦闘室周辺もツィンメリット・コーティングを行います。
車体同様、エポキシパテとローラーを使っています。
コーティングに夢中になっていたからか、アホな筆者が操縦手ハッチの取っ手を折ってしまっているね。
砲身根本や戦闘室前の平面部分は指示書ではコーティングの有無を選択するようになっている。
筆者はこれらの部分もコーティングしている。
ただ後に筆者はC字シャックルを乗せる際に、当該部品を乗せる部分のコーティングを剥がしてしまっている。
コーティング後はひたすら細かい部品を接着していきます。
予備転輪ラックは塗り分けのためまだ接着固定はしません。
戦闘室天板は各望遠鏡パーツを塗り分けるため、ここでは接着していません。
ここの機銃パーツがIV号突撃砲の初期型特有部分。
初期型ではIII号突撃砲同様の板状防盾となっている。
中期型以降ではヘッツァー駆逐戦車同用の車内からのリモコン操作式機銃となっている。
履帯は接着剤、塗装の効かないポリ製のようです。
組み立てはベロ状の部分を噛ませてつなげます。
これは、ガイアノーツのプライマーをかけてやれば接着ができそうだね。
詳しくは塗装のときに触れよう。
車体シュルツェン架は上部には取り付けるけど、下部は取り付けない。
フェンダー側面に取り付け用モールドがあるけど、これは削って均してしまおう。
最後に、アホな筆者が折ったハッチ取っ手を0.5mm真鍮線で自作してやります。
ここは接着固定しているので、穴と真鍮線は裏側まで貫通してしまっています。
今回の戦果
と、いうわけで突撃砲の組み立てが完了しました。
予備転輪、望遠鏡、天板はまだ接着していません。
今回はここまでにしよう。
次は塗装作業から再開となる予定だ。
この記事で作っているキット